フライトシミュレーターの世界

経済アナリスト藤原直哉の、趣味のフライトシミュレーターのページです。主にX-Plane、PSXを飛ばしています。

X-Plane11のデフォルトのB737-800を飛ばす

2017-01-30 21:19:34 | 日記

X-Plane11はこの記事を書いている時点でベータ版の第9版が出ています。まださまざまな変更、改善が行われると思いますが、だいたい固まってきたところでとりあえず旅客ジェット機を飛ばしてみます。

X-Plane11のデフォルトの旅客ジェット機はB747-400、B737-800、そしてMD-82の3種類です。

今日はデフォルトのB737-800を飛ばしてみます。B737についてはX-Plane10で各種のアドオンが出ています。X-Plane11も正式版が出れば順次アドオンもアップグレードされると思いますが、デフォルトのB737も制限が多いですが一応飛ばせます。

X-Plane11の開始画面から新しいフライトを選びます。

そして出てくる最初の画面で、機体、飛行場、気象、そして時刻を選択します。機体はB737-800を選びます。右の一番上の小さな赤い四角のところはメインテナンスです。

B737-800のアイコンをハイライトさせ、Customizeのところをクリックします。右下の赤い四角をチェックするとエンジンがかかった状態で読み込まれます。チェックを外すとエンジンがかかっていない状態で読み込まれます。さらに画面左下の右側がが故障、左側が重量と燃料です。順に選んでいきます。

塗りわけの変更ができます。赤い四角のところにメニューが出てきます。

故障の画面です。左下の赤枠のところをクリックして、故障をすべて解消します。

重量と燃料です。左下の赤枠をクリックするとデフォルトの値になります。燃料はだいたい3分の1ぐらい搭載した状態です。そして右下のDoneをクリックして最初の画面に戻ります。

続いて飛行場の選択です。今日は新潟から羽田まで飛びます。新潟空港のRJSNをSearchのところに入力します。すると新潟空港が選択されます。そして右上のCustomizeをクリックします。

するとこの画面が出てきます。Runway28を選びます。なお、On Runwayというところで滑走路の3マイル手前、10マイル手前を選択できます。ランプからスタートするときはRunwayのほうになっている丸印をRampにします。するとRampの選択肢が出てきます。終わったら右下のDoneをクリックして最初の画面に戻ります。

気象の画面です。気象は典型的な天気をメニューから選ぶこともできますし、詳細に設定することもできますし、インターネットからダウンロードして最新の気象を設定することができます。黄色い枠で囲った白い丸を左右に動かすと、あらかじめ設定された典型的なメニューを選択できます。また真ん中の四角で囲ったところには実際の気象を使っていると出ています。右上のCustomizeをクリックします。

実際の天気をダウンロードして使うときは、左下の赤枠のところでこの選択肢を選びます。そして上の赤枠のところ、リフレッシュを押すと最新の天気がダウンロードできます。デフォルトでは15分ごとに新たな天気を読み込みます。

続いて時刻です。白い丸を動かすと時刻が変わります。細かく設定するときには右上のCustomizeを選びます。

左下の黄色い枠のところをクリックすると現在の時刻が設定されます。終わったら右下のDoneをクリックします。

最初の画面の右上にある赤い枠で囲ったメインテナンスの画面を出して、いくつか追加の設定をしておきます。まずData Outputを選びます。ここでQNHや気温、風のデータが出るように赤い枠のところをクリックしておきます。終わったら右下のDoneをクリックします。

続いてGraphicsの画面です。右下の赤い枠で囲ったところを左右にスライドさせると操縦席から見える視野の広さを変えられます。終わったら右下のDoneをクリックします。

続いてジョイスティックの画面を選びます。ジョイスティックの設定はここで行います。左下の赤い枠のところをクリックするとヨークの感度の設定ができます。

X-Plane10とは左右が逆になっています。いずれも一番左にすると最も感度が高くなります。終わったら右下のDoneをクリックします。

機体を読み込んだところです。

まずパーキングブレーキをかけます。そうしないと機体が動き出してしまいます。パーキングブレーキはこれがオフの状態

これがオンの状態です。赤いランプが点灯します。

操縦かんを消すことができます。赤い枠のあたりをクリックします。

操縦かんが消えました。

続いてFMCをセットします。クリックしてポップアップさせます。

左の一番上(L1)をクリックします。

X-Plane11のバージョン番号が出てきます。L6のIndexをクリックします。

続いて右の一番上(R1)のRoute Menuをクリックします。

L1のPilot Route Listをクリックします。

L5のFplanをクリックします。

L1とR1に出発、到着空港を入力します。

新潟(RJSN)と羽田(RJTT)です。

続いてコースを入力していきます。最初はGTCです。GTCと入れてR5をクリックします。

すると選択メニューが出てきますから上のほう(L1)を選んでEXECボタンをクリックします。

NEXTPAGEをクリックします。

このように航空路とポイントを順次入力し、EXECボタンを押します。

続いてDEPARRボタンをクリックします。

新潟の出発、L1をクリックします。

滑走路がRW28、出発経路(SID)がGTC6Rです。

選択してEXECボタンを押します。

続いてL6をクリックします。

羽田の到着、R2をクリックします。

NEXTPAGEを押して3枚目のページを出します。

到着経路(STARS)でCREAMを選びます。

さらにNEXTPAGEを押してアプローチでI34RZを選びます。

続いてトランジションでCREAMを選びます。

すべて選択したらEXECボタンをクリックします。

黄色で囲ったメッセージが出てきますが、CLRボタンを押して消します。

CLBボタンを押します。10000フィートまでは250ノット、それより上は290ノット/マッハ0.74で上昇します。トランジション高度は18000となっていますが、これを日本のルールに合わせて14000に変えます。

するとこうなります。

CRZボタンを押します。巡航速度は300ノット/マッハ0.80。巡航高度を入れます。今日はFL250で巡航します。

するとこうなります。

さらにDESボタンをクリックします。降下角は2.5度。速度は10000フィート以下が250ノット、それ以上がマッハ0.74/290ノットです。トランジションレベルはFL140です。下に出ているメッセージはCLRボタンを押して消します。

LEGSボタンをクリックします。

EFISをPLNに、ズームを10マイルにします。

NDにフライトプランのルートが出ますので、FMCのSTEP(R6)を押しながらコースをたどります。離陸後は700フィート以上で左旋回してGTCに行き、GTCで3000フィート以上です。

R6をクリックしながらルートが全部つながっていることを確かめます。

PROGページをクリックします。飛行距離は263マイル。

終わったらNDをMAPに直しておきます。

シミュレーターの画面の上に気象情報が出ています。QNHは2997。今日は西北西の風が24ノット吹いています。雨が降り、ちょっとした嵐です。

QNHを合わせます。左席側です。

右席側です。

オーバーヘッドパネルからシートベルトサインをオン。

今日は雨です。気温1度でみぞれのような状況。

オーバーヘッドパネルからウインドウヒートとプローブヒートをオン。さらに天気が悪いので防氷装置をオン。

このようになります。

与圧の高度を合わせます。巡航高度に25000、着陸地の標高に50を合わせます。必ずAUTOになっていることを確かめます。

航法灯、衝突防止灯、ストロボ灯をオン。ただし下の写真の左側はスイッチが下向きですが上向きのまちがいです。これではストロボ灯がオフのままです。

エンジンのスターターを連続イグニッションにして離陸します。

着陸灯をオン。

オートブレーキをRTO。左席と右席の間の正面にあります。

ペデスタルにあるトランスポンダをTA/RAに。

左席側の無線機でNAV1とMKRをオンにしておきます。こうしておくとILSの電波を受信した時にモールス符号が聞こえ、またマーカーの音も聞こえます。

ラダートリムおよび上下のエルロントリムが真ん中。

MCPのセットです。実際と同じようには動きません。あくまでもこの機体を飛ばすための操作です。まずフライトディレクターをオン。必ず左、右の順にオンにします。先にオンにした側に優先権があり、緑のランプが点灯。

LVLCHGボタンを押します。すると速度が114と表示されます。そして方位は281度、高度は25000にセットします。

速度は200ノットにセットします。

離陸後最初は滑走路方位に飛ぶので、HDGSELボタンを押します。

オートブレーキはRTO、離陸フラップは5度にセットします。

まもなく離陸です。

経過時間計。HLDとなっているときは動いていません。

左下の黒いボタンの上側をクリックしてRUNにします。経過時間計がスタートします。

パーキングブレーキをオフ。

オートスロットルは不安定なので離陸から巡航までは使わず、スロットルをマニュアルで一番前まで進めて、最大出力で上昇します。特にエンジンが焼き付いたりはしません。

140ノットぐらいでゆっくり操縦かんを引いて離陸します。

ギアアップ。

機首の角度が12.5度ぐらいになるようにトリムを取って安定したらオートパイロットをオン。

滑走路方位で飛んでいます。既に1300フィートを超えています。

LNAVボタンをクリック。FMCにセットした経路で飛んでいきます。

LNAVで飛んでいます。左旋回が始まります。

速度を250ノットにします。

250ノットに加速しています。追い風28ノット。旋回が終わりましたがコースからずれています。

250ノットになりました。高度5千フィート。最初のポイントのGTCを既に通り過ぎています。こういう時は進路前方にあるポイントを選んでそこまで直行します。

FMCは依然としてGTCを次のポイントにしています。すでに8マイル離れています。

 

書き込み欄のメッセージをCLRボタンを押して消し、DIRINTCボタンをクリック。

KAMOHポイントまで直行します。L3をクリック。

EXECボタンを押すとKAMOHポイントまで直行します。

メッセージが出ますがCLRボタンを押して消します。

ND上でルートを確かめます。KAMOHに直行していきます。

左旋回です。既に11000フィートに達しています。

速度を290ノットにします。

着陸灯をオフ。

エンジンのスターターをAUTOに。

290ノットで上昇中です。追い風36ノット。

雨雲の上に出ました。機体外部の温度(TAT)がマイナス20度。

防氷装置をオフ。

与圧系も順調に動いています。

14000フィートを越えたら高度計をSTDにします。左席側。

スタンバイ計器

右席側。

羽田のATISを聴くためにCOM1の周波数を合わせます。128.8MHzです。

NAVRADボタンをクリックして周波数を合わせます。COM1に羽田のATIS、NAV1とNAV2に羽田のRWY34RのILS周波数および方位をセットします。ただし当機ではまだ、NAV1とNAV2に同時にILSを受信して行う自動着陸ができません。

巡航高度に達しました。

その時、MCPの速度のボタンは全部オフになっています。まず速度を300ノットにセットします。巡航速度です。

次にオートスロットルを入れ、SPEEDボタンを押します。するとエンジンが絞られて、300ノットで巡航します。

エンジンが絞られています。

乱気流があるとオートパイロットを入れていても高度や速度が大きくずれてしまいます。そのため操縦かんを軽く押したり引いたりしながら速度と高度が大きく逸脱しないようにします。

このように飛んでいます。雲と雨の場所がわかります。

高度は25000で巡航しています。

シートベルトサインをオフ。

機の向きが東行きから西行きに変わるので、FL240まで降下します。高度を24000に直してLVLCHGボタンをオン。その時の速度が速度の窓に表示されています。293ノット。本来は300ノットです。

速度を300ノットに合わせます。

FL240に降りてきました。オートスロットルが入っているので自動的LVLCHGからSPEEDに切り替わります。

FL240、300ノットで巡航しています。横風74ノット。あと10マイルほどで大子です。

もうすぐ降下を開始します。

速度を290ノットに、高度を11000フィートにしてLVLCHGをクリック。

エンジンがアイドルになり、まず290ノットまで減速してから降下が始まりました。

STONEで11000フィートです。離陸後16分。

シートベルトサインをオン。

11000フィートでSTONEを通過。高度計がまだSTDです。FL140を過ぎたときにQNHに変えていなければなりません。

速度を250ノットに。

このあたりで羽田のATISを受信。QNHは2997です。

慌ててQNHを合わせます。左席側。

右席側。

11000フィート、250ノットで飛んでいます。

では8000フィートまで降下します。高度をセット。COUPEで8000フィート以上です。速度は引き続き250ノット。

10000フィートを過ぎました。

着陸灯をオン。

オートブレーキを2。

8000フィートまで降りてきました。

 COUPEを過ぎたら4000フィートまで降下します。高度4000をセット。

 

LVLCHGボタンをクリック。CREAMで4000フィートです。

250ノットで降下していきます。

 4000フィートまで降りてきました。

 速度を180ノットにします。

減速するにつれてフラップを10度まで下げます。

まもなくCREAMです。4000フィート、180ノットです。

 ここでILSのモールス符号が聞こえてきました。符号はITC(・・ - -・-・)。電波を受信しています。

 

符号の音声をオフに。

アプローチボタンをクリック。

ローカライザー、グライドスロープがPFDに出てきました。ILSの符号も出ています(ITC)。DMEはまだ表示されていません。

最終進入時のMCPです。

右旋回が始まりました。最終進入コースにアラインします。

最終進入コースにアラインしました。DMEは19.2マイル。まだ降下は始まりません。

ND画面はアプローチモードにしてあります。風は正面から17ノット。

東京湾が見えています。空港がぼんやりと見えます。

エンジンのスターターを連続イグニッションに。

ILSの電波に乗って降下が始まりました。速度はまだ180ノット。

ILSのDMEが10マイルになりました。

ここで速度を160ノットにします。

フラップ15度。

ギアダウン。

160ノットで降下していきます。

ILSのDMEが5マイル。

ここで最終進入速度に減速します。142ノット、フラップ30度。

本当は左右のオートパイロットをオンにしてILSのダブル受信にして自動着陸をしたいところですが、当機ではまだそれができません。

まもなく1000フィート。順調です。

まもなく700フィート。

オートスロットルをオフ。

ILSひとつでも自動着陸はできます。ただしかなり荒っぽい動きになるので、手で操縦かんを軽く動かして機体が過度な上下動にならないようにします。特にこのあたりから接地まで安定して降りるようにします。

オートパイロットは切らずに着陸しました。

スポイラーのARMができないので手で展開し、リバース。

順調に減速していきます。

無事着陸しました。

飛行時間は44分でした。

こうしてデフォルトのB737-800も一応飛ばすことができます。楽しんでみてください。

(おわり) 


X-Plane11のデフォルトMD-82を飛ばす

2017-01-25 10:42:07 | 日記

X-Plane11はこの記事を書いている時点でベータ版の第9版が出ています。まださまざまな変更、改善が行われると思いますが、だいたい固まってきたところでとりあえず旅客ジェット機を飛ばしてみます。

X-Plane11のデフォルトの旅客ジェット機はB747-400、B737-800、そしてMD-82の3種類です。

MD-82はアドオンではありましたがデフォルトでは初めてです。デフォルトの機体がいろいろ制限が多く、また実際と異なるところも多く、本格的に飛ばそうとしたらどうしてもアドオン機体を買うしかありません。しかしそこそこ飛ばすにはデフォルトでも十分です。

X-Plane11の開始画面から新しいフライトを選びます。

そして出てくる最初の画面で、機体、飛行場、気象、そして時刻を選択します。機体はMD-82を選びます。右の一番上の小さな赤い四角のところはメインテナンスです。

MD-82のアイコンをハイライトさせ、Customizeのところをクリックします。

塗りわけの変更ができます。赤い四角のところにメニューが出てきます。

例えばアエロメヒコを選びます。右下に赤い枠がありませんが、緑色のチェックが入っているところがあります。ここをチェックするとエンジンがかかった状態で機体が読み込まれ、チェックを外すとエンジンが止まった状態で読み込まれます。さらに画面左下の右側が故障、左側が重量と燃料です。順に選んでいきます。

まず故障の画面です。左下の赤枠のところをクリックして、故障をすべて解消します。

重量と燃料です。左下の赤枠をクリックするとデフォルトの値になります。燃料はだいたい3分の1ぐらい搭載した状態です。そして右下のDoneをクリックして最初の画面に戻ります。

続いて飛行場の選択です。今日は高知から伊丹まで飛びます。高知空港のRJOKをSearchのところに入力します。すると高知空港が選択されます。そして右上のCustomizeをクリックします。

するとこの画面が出てきます。Runway32を選びます。なお、On Runwayというところで滑走路の3マイル手前、10マイル手前を選択できます。ランプからスタートするときはRunwayのほうになっている丸印をRampにします。するとRampの選択肢が出てきます。終わったら右下のDoneをクリックして最初の画面に戻ります。

気象の画面です。気象は典型的な天気をメニューから選ぶこともできますし、詳細に設定することもできますし、インターネットからダウンロードして最新の気象を設定することができます。黄色い枠で囲った白い丸を左右に動かすと、あらかじめ設定された典型的なメニューを選択できます。また真ん中の四角で囲ったところには実際の気象を使っていると出ています。右上のCustomizeをクリックします。

実際の天気をダウンロードして使うときは、左下の赤枠のところでこの選択肢を選びます。そして上の赤枠のところ、リフレッシュを押すと最新の天気がダウンロードできます。デフォルトでは15分ごとに新たな天気を読み込みます。

リフレッシュして最新の天気を読み込んだところです。終わったら右下のDoneを押して最初の画面に戻ります。

続いて時刻です。黄色い枠で囲った白い丸を動かすと時刻が変わります。細かく設定するときには右上のCustomizeを選びます。

左下の黄色い枠のところをクリックすると現在の時刻が設定されます。終わったら右下のDoneをクリックします。

最初の画面の右上に赤い枠で囲った小さいアイコンがあるのにお気づきでしょうか。これをクリックするとメインテナンスの画面になります。いくつか追加の設定をしておきます。まずData Outputを選びます。ここでQNHや気温、風のデータが出るように赤い枠のところをクリックしておきます。終わったら右下のDoneをクリックします。

続いてGraphicsの画面です。右下の赤い枠で囲ったところを左右にスライドさせると操縦席から見える視野の広さを変えられます。終わったら右下のDoneをクリックします。

続いてジョイスティックの画面を選びます。ジョイスティックの設定はここで行います。左下の赤い枠のところをクリックするとヨークの感度の設定ができます。

X-Plane10とは左右が逆になっています。いずれも一番左にすると最も感度が高くなります。終わったら右下のDoneをクリックします。

では機体を呼び出します。最初の画面の右下の赤枠のところ、フライト開始を選ぶとこのような画面が出てきます。

 まず左席窓下にある前輪ティラーのところにあるボタンを押します。これがパーキングブレーキです。これを押さないと機体が動いてしまいます。写真にはありませんが、操縦かんを消すには、操縦かんの輪の下のほうをクリックします。

最小限の設定で飛びます。オーバーヘッドパネルです。左側3つの赤枠のところのスイッチを下に倒します。上が非常灯のARM、左が禁煙、右がシートベルトサインです。また右の大きなスイッチを一つ上にあげておきます。ピトー管のヒーターがオンになるようです。

このような状態になります。

エアコンシャットスイッチをAUTOにしておきます。

このようになります。

FMCの設定をします。このFMCはX-Plane11オリジナルのものです。FMCをクリックしてポップアップさせます。

左上のSTATUSを選びます。

航法データの期限と同時にX-Plane11のバージョン番号が出てきます。続いて左下のIndexを選びます。

右上のルートメニューを選びます。

パイロットルートリストを選びます。

FPLNを選びます。

出発、到着空港を入力します。

出発空港がRJOK(高知)、到着空港がRJOO(伊丹)

引き続き航路を入力します。途中のポイントは今回、BECKYだけです。これをタイプして右の上から5番目(L5)をクリックします。

すると同じ名前のポイントが複数出てきます。一番上を選択します。

そしてEXECボタンの上に青いランプが点灯しますからEXECボタンを押します。

こうして入力がっできました。続いて出発経路(SID)と到着経路(STAR)を入力します。DEPARRボタンを押します。

 高知の出発を選びます。

 

滑走路はRW32、SIDはKARIN1を選びます。

このような画面になりますからEXECボタンを押します。

続いて左の上から6番目のボタン(L6)を押します。

伊丹の到着を選びます。

STARSがIZUMI、アプローチがILS32Lです。

こういう画面になりますからEXECボタンを押します。

続いてLEGSページを選択します。

入力した経路が出てきます。今回は4ページにわたっています。NEXTPAGEボタンを押すと次のページが出てきます。

経路がつながっていないところがあります。これをつなげます。

空欄の下のIZUMIをL3を押して選択します。すると下部の書き込み欄にIZUMIがコピーされます。続いてオレンジの枠で囲ってあるL2、すなわち空欄のところを選択します。。

空欄が消えて経路がつながります。EXECボタンを押して確定します。

引き続きNEXTPAGEを押して次のページを見ます。

さらに次のページを見ます。ゴーアラウンドの経路も入力されています。

最後のページです。経路は全部つながっています。続いてCLBボタンを押します。

上昇は10000フィートまでが250ノットで、それを超えると290ノット/マッハ0.74で上昇する設定です。トランジション高度が18000になっていますので、これを日本のルールに合わせて14000に変更します。

14000と入れてR1を押します。

続いてCRZボタンを押します。300ノット/マッハ0.84と設定されています。巡航高度を入力します。

今日はFL190で飛ぶのでFL190と入力してR1をクリックします。すると入力欄にメッセージが出てきますが、CLRキーを押して消しておきます。

続いてDESボタンを押します。

降下速度とトランジションレベルが出ています。降下角は2.5で計算されています。いずれもそのままにしておきます。

左席の左手にあるNAV画面の操作盤です。WPTボタンを押してNAV画面からWPTを消します。多すぎて大変見にくいからです。左側のつまみをPLNに合わせます。右側のつまみで見やすいようにズームイン・ズームアウトをします。

このようになります。

NAV画面がルートの表示になります。FMCの画面を並べます。

LEGSボタンを押すとポイントが出てきます。R6のSTEPを押すと順にポイントが選択され、ND画面上にルートが表示されます。

ルートの最後までND画面で確かめていきます。

 最後にPROGボタンを押します。総飛行距離が193マイルです。飛行時間はなかなかそのとおりにいきません。

先ほどの操作盤でMAPを選択し、ズームは10マイルに合わせておきます。

滑走路方位は318度。風の情報がNAV画面に出ています。337度から13ノット。これはその時々で変わります。

シミュレーター左上に気象情報が出ています。一番左がQNHです。3015。続いて気温、風の情報です。

QNHを合わせます。左席の高度計のBAROつまみを動かします。このつまみ、真ん中をクリックすると標準の2992になります。数字を合わせているときにうっかり真ん中をクリックしてしまうと2992に戻ってしまいます。

左席のQNHを合わせると自動的にスタンバイ高度計のQNHも合います。

右席は手動で合わせます。右席の高度計も同じようにQNHを合わせます。

左右の座席の間にある大きな机はペデスタルです。その一番後ろにオートブレーキの設定があります。そのつまみを一つ下げてRTO、離陸時の設定にします。

さらにペデスタルにあるトランスポンダのつまみをクリックして一番右側、TA/RAにします。

左席正面にある着陸灯を3つ一番下にして着陸灯をすべて点灯します。

このようになります。

続いてMCPの設定です。ここから先は実際とは違ってこのシミュレーターの機体を飛ばすための設定になります。しかも今後バージョンアップで変更がないとも限りません。まずフライトディレクター(FD)をオンにします。

3つの赤い枠があります。左から速度、方位、高度です。クリックして左右に回します。まず速度は200ノットに合わせます。方位は滑走路方位の318にします。高度は巡航高度の19000にします。なお、方位のつまみには2つのつまみがついています。一つは方位の設定、もう一つは旋回時のバンク角の設定です。カーソルの位置によってどちらかが動きます。バンク角は一番右の30にしておきます。それから速度のつまみをクリックすると思いがけない数字になってしまいます。どの場合は改めてつまみを回して速度を合わせます。飛行中もこのつまみを不用意にクリックすると思いがけない数字になって速度が急に上がったり下がったりしてしまいます。その場合もすぐにつまみを回してすぐに本来の速度に合わせます。

そして方位のつまみをクリックするとつまみが引かれます。また高度のつまみをクリックするとつまみが引かれます。いずれももう一度クリックすると押されます。ここでは両方のつまみを引かれた状態にしておきます。

そしてこの画面が左席の前にあります。この表示が極めて大切で、離陸前と飛行中はこの表示が本来の表示になっているか常に確かめます。まず一番左は速度の設定です。SPDと上段に出て、下段に先ほどセットした数字がそのまま出ていることを確かめます。その右側は黄色でALTでいいです。3つ目は先ほどセットした方位に飛ぶという設定で、HDGSELになっていればOKです。一番右は設定した高度まで上昇または降下するという設定で、ALTCAPとなっていればOKです。いずれもこうなっていなければ方位や高度のボタンをクリックしてつまみを押したり引いたりしてみてください。こうなると思います。

フラップ・スラットを離陸フラップにします。 

11度です。

パーキングブレーキを解除します。

経過時間計がホールドになっていますのでRUNに。

RUNの位置です。

左の赤い四角で囲ったところの表示が個のとおりになっているか最後に確かめて、スロットルをマックスにします。残念ながらオートスロットルの機能が非常に問題なので、離陸から巡航まではオートスロットルなしでマニュアルでスロットルをマックスにして飛びます。

140ノットほどでゆっくり操縦かんを引きます。

機種を12.5度ぐらいにして上昇させます。

ギアアップ

安定して上昇していきます。まだマニュアル操縦です。

地上から1000フィートぐらいになったらオートパイロットをオン。

速度は200ノットに向かって上昇し、滑走路方位でまっすぐ飛びます。

続いてFMCのルートに沿って飛びます。下の赤で囲った枠のボタンを押します。まず右側のVORLOC、続いて左側のFMSを押します。オートスロットルは入れません。

するとPFDおよびNDに黄色で囲ったような表示が出ます。LOCモードでFMSのデータに沿って飛びます。さっそく右旋回が始まります。速度は引き続き200ノットに向けて加速しています。

NDのズームを見やすいように調整します。

地上から2500フィート。安定して上昇しています。

VORLOCとFMSのボタンを押すと右から2番目がNAVTRKになります。オートスロットルは入れませんので赤い表示が出たままです。

速度が200ノットに達したら250ノットにセットして250ノットまで加速します。

引き続きFMCに入力したコースに従って飛んでいきます。250ノットに向けて加速中。スロットルはMAXにしたままです。エンジン計器に問題は出ません。

フラップを上げます。

フラップが上がった状態です。

250ノットに近づきます。引き続き順調に上昇しています。

10000フィートに達しました。

速度を290ノットにします。

着陸灯をオフ。

14000フィートを過ぎたら高度計の気圧を2992に。BAROのボタンを押します。

FMCでは次のポイントがマジェンタ色で示されています。

巡航高度のFL190に達しました。速度を300ノットにしてオートスロットルをオン。これではじめてスロットルが絞られてFL190の水平飛行で300ノットが維持されます。黄色い四角はこのような表示になります。

しかし当機のオートパイロットは強い風が吹くとすぐに高度がずれてしまいます。そこでオートパイロットが入っていても高度が大きくずれることが珍しくありません。そこでオートパイロットを入れた状態で操縦かんを少し押したり引いたりして高度が設定どおりのFL190になるように調整します。

四国山地の上を飛んでいます。

IZUMIに向けて飛んでいます。あと56マイル。風は北西の風66マイル。タービュランスがあって操縦かんを軽く押したり引いたりしながら高度を保ちます。

オートブレーキは離陸するとOFFに戻っています。

着陸に備えてセットしておきます。

まもなく降下開始です。4000フィートにセットして高度のつまみを引きます。

速度は290ノットにします。

このような表示になるはずです。

これでスロットルが絞られて効果が始まります。ただ、タービュランスで高度が激しく上下するので、操縦かんを軽く押したり引いたりして安定して降下するようにします。

雲のなかを下りますので防氷装置をオン。

これがオンの状態です。

タービュランスがやっと収まったのでしばしシートベルトサインをオフ。

COM1を伊丹のATISの周波数にします。

周波数のセットは無線機で行いますが、FMCのNAVRADページでセットすることもできます。COM1はL1で合わせます。また着陸はILSの自動着陸ですのでNAV1とNAV2に周波数とコースを入れておきます。周波数が110.10、コースが322です。

さっそく伊丹のATISが受信されました。QNHは30.08。晴れていて、風は北西から10ノット。

高度がFL140を切ったらQNHを合わせます。左席側。

右席側。

まもなく10000フィートです。250ノットへの減速を行います。

速度を240に合わせます。

すると降下率がほぼゼロになってエンジンがアイドルのままで240ノットまで減速します。

240ノットになると再び降下が始まります。

シートベルトサインをオン。

着陸灯をオン。

左下、雲の切れ目から関西空港が見えます。

まもなくARCに入ります。

雨が降っています。雨粒がよりリアルに見えます。再びタービュランスで速度も高度も大きく動こうとします。操縦かんを軽く押したり引いたりして速度と降下率を一定にするように努めます。

4000フィートまで降りてきました。

高度のつまみが自動的に押されています。

雨雲の層を抜けました。視界は良好です。

240ノット、4000フィートを維持します。

ATISを聴いているとQNHが変わりました。新しいQNHは3015です。前線が通過したのでしょうか。

QNHをセットし直します。左席側。

右席側。

最終進入コースに乗りました。離陸後26分。

3500フィートまで降下します。高度のつまみを3500にしてつまみを引きます。

3500フィートへ降下していきます。

MIDOHで3500フィートです。

ILSとAUTOLANDのボタンを押します。

速度を180ノットにします。

フラップ15度、ギアダウン。

ダウン3グリーン。

正面に滑走路が見えます。ちょっと高いように見えますが・・・。PFDにはILSのグライドスロープとローカライザーの表示が出て、ILSに従って降下していきます。

速度を140ノットに。

着陸フラップ28度。

2500フィートで電波高度計も動き出しました。ILSのコースに正しく乗っています。速度は140ノットに減速中。

フルフラップ40度。

順調に降下を続けています。

右上の黄色い四角のなかにオートランドの表示が出ます。速度、コース共にピッタリ。あと1000フィート。

と、外を見たら、何と、1000フィートぐらい高いのです!2000フィートあたりをまだ飛んでいます。一体何なんでしょう。気圧高度計も電波高度計も正しい表示なのに・・・。これはバグですね。

しかし天気が良いのでマニュアルでぐるっと回って着陸します。

まもなくファイナル。

そして着陸です。

無事着陸しました。スポイラーは手動で立てます。リバース・オン。

伊丹空港に着陸です。

エンジンをカットする燃料コックはこの黒いつまみです。

こんなルートで降りてきました。

ということでX-Plane11のデフォルトのMD-82を飛ばしてみました。まだベータ版ですから今後改良がいろいろあると思いますが、とりあえず飛ぶようになりました。

なかなか味わいのある飛び方をします。楽しんでみてください。

(おわり)

 


X-Plane11の機能

2017-01-09 18:31:30 | 日記

X-Plane11はこのブログを書いている段階でパブリック・ベータ5が出ています。

新しい機能もそろいつつあるので紹介していきます。

まず地図機能です。下の写真のようにグライドスロープも同時に表示できます。

上空の風は34000フィートと12000フィートを表示できます。これは34000フィートです。

そして12000フィートです。

飛行するアプローチを選択することができます。雲や雨も同時に表示することができます。

地図はVFRのセクトリアルと、IFRの低高度、高高度の3つが用意されています。これはIFRの高高度です。

VORをクリックすると識別符号や周波数が出てきて、さらにボタンを押すとNAV1、NAV2の周波数を自動的にセットしてくれます。そしてVORからのラジアルと距離が出てきます。

またILSをクリックすると周波数が出てきて、同じようにNAV1、NAV2をセットしてくれます。自動着陸の時はNAV1、NAV2の両方にILSの周波数をセットするのでとても便利です。ただ、ILSの方位は出ていません。

また滑走路の情報も出てきます。滑走路上、あるいは3マイル、10マイルの最終進入に機体を据え付けることができます。

また隣の詳細というタブを開くと飛行場の標高、無線周波数、そして気象が出てきます。

気象の読み込みはやっとX-Plane11内部で現在の空港の気象を読み込めるようになりました。

IOSというウインドウを開くとコンソール画面になっています。この画面からフライトを制御できます。

操縦かんを隠すことと、地上支援車を出すことはコマンドが用意されました。下の2つです。リプレイモードもすぐ目につく位置にコマンドが来ました。

リプレイモードでフライトを再現しているところです。

X-Plane11からいくつか飛行特性が変更されました。特に地上での動き、そしてプロペラ機でのプロペラ後流の積極的な再現は飛ぶ感覚をかなり変えています。下の写真は横風着陸の様子です。

前輪がまっすぐ前を向いていないと着地した時にバウンドします。同時に離陸時もまっすぐ前を向いていないとタイヤが横滑りします。X-Planeには前輪の操向をロックするコマンドがあります。これを実行するとティラーの位置にかかわりなく、前輪がまっすぐ前を向きます。離陸時、着陸前にこれを実行すると効果的です。

ヨコを向いたまま着陸してみました。タイヤの横滑りです。煙と音が出ます。

プロペラ後流のシミュレーションをしたこととどう関係あるか知りませんが、エンジンをかけていない時に強風でプロペラが回る時の様子が以前と違います。よりリアルです。

タイヤがパンクしたり、トラブルが起きたときは機体の故障のページを開き、左下の修理のボタンを押します。

それからプロペラ機の電源を入れてエンジンを自動的に始動してくれるコマンドが用意されました。下から4つ目がエンジン始動前の電源オンです。そしてその下、一番下から3つ目がエンジンを始動するコマンドです。

これは電源が落ちている状態です。

コマンドにより電源を入れたところです。

そしてコマンドによりエンジンを始動したところです。もしエンジンのかかりが悪ければ、スロットルを少し前に出してやります。

地上支援車がない空港があります。その場合、この空港にはサービスがありませんと出るようになりました。

シミュレーターの速度を早くするコマンドと、飛行機の対地速度を早くするコマンドの2つがあります。シミュレーターの速度を早くすると時計も早く進みますが、対地速度を早くすると時計は早くなりません。ground speedが対地速度、sim speedがシミュレーションの速度です。X-Plane11にいろいろアドオンを入れると、シミュレーションの速度はほとんど早くならなくなりました。

離陸滑走時の感覚が変わりました。ブレーキや地上のアップダウンの効果で機体が上下に動きますし、まっすぐ飛ぶためのラダーの操作はより滑らかに行うことができるようになりました。垂直尾翼に当たるプロペラ後流の効果がより明確に再現されているのでしょう。さらにプロペラ後流のシミュレーションによって離陸時に左に頭を振る効果もよりはっきり現れるようになりました。これは横風離陸の様子です。X-Plane10より滑らかに走ります。

機体を引き起こし始めるところです。

地上を離れて機首が風上を向いたところです。

安定して上昇していきます。

双発機でもやってみます。離陸推力にするとプロペラ後流の効果でより強く左に頭を振ろうとします。

しかしラダーを踏んだ時の反応はなめらかで、安定して離陸します。

ウイングローで横風着陸です。バランスもいいです。

強い横風のなかを安定して降りていきます。

安定して接地します。ただ一気にエンジンを絞るとラダーに当たるプロペラ後流が大きく変化して大きく頭を振られます。

プロペラをリバースに入れるとさらに激しく頭が振られます。

今度は左側のエンジンを止めて着陸します。スロットルを出しているとかなり左に振られます。ラダーはより大きく踏み込まなければなりません。

ウイングローで着陸します。エンジンをゆっくり絞ればスムーズに着陸します。

今度は右側のエンジンを止めて着陸します。左からの強い横風のなかの着陸でした。左からの横風の影響で頭は左を向く、右のエンジンを止めたからその影響で頭は右を向く。両方が相殺されてラダーはほとんど踏まずにやや左に傾けて飛んで機軸はまっすぐになりました。。

それでX-Plane10とどれぐらい感覚が違うか、X-Plane10でも飛んでみました。同じ空港、同じ風、同じ機体です。左側のエンジンを止めて着陸するところです。より少ない傾きで機軸がまっすぐになります。

エンジンの推力を上げた時の反応もX-Plane11ほど大きくありません。

着陸後の地上走行の安定性はX-Plane11より明確に悪いです。

ということで、X-Plane11は確かに進化したなと感じます。

しかし、今回のパブリック・ベータ5ではプロペラを止めるときに極めて強いひねりの効果が出てしまって、単発のセスナは大丈夫ですが、双発のバロンやキングエアは、エンジンを止めようとすると機体が躍り上がってひっくり返ってしまうのです!

右のエンジンが止まる寸前。機体が右に強烈にひねられます。

そのまま下にたたきつけられてギアとプロペラが破損。

水の中に入れてもう少し動きをよく見てみました。右側のエンジンが止まっているキングエアを水の中に入れて、左のエンジンのミクスチャーを絞ってエンジンを止めていきます。

止まる寸前に強烈なひねりが発生していることがわかります。

大きくひねられて右側から水に深く沈みます。

深く潜った右側が反動で浮いてきて左側が大きく宙に上がりました。

そして今度は左側から水没。

次の更新でこのバグはなくなってしまうと思いますが、なかなか珍しいバグなので記録を残しておきます(笑)。

(おわり)


周回進入を決める

2017-01-03 22:20:41 | 日記

フライトシミュレーターでは距離感やヨコの感覚がつかみにくいので場周経路を回ったり、周回進入を決めるのがとても難しいのです。

しかし先に紹介した無償プラグインのFrequency Helperを使うとこれが実に容易になります。このプラグインの使い方はこちらを見てください。

今日は羽田空港(RJTT)と伊丹空港(RJOO)の周回進入で試してみたいと思います。

まず羽田の16Lへの周回進入です。航空局のチャートにリードインライトの位置が示されています。

さらにNAVIGRAPHのチャートにもリードインライトの位置が示されています。

しかし残念ながらX-Plane11のシナリーにはこのライトはありません。NAVIGRAPHのチャートを見ると周回進入の時にかなり大回りをしています。今日の機体はX-Plane11のMD80ですが軽くしてあるのでスピードを出す必要はなく、もっと小回りで着陸できます。

X-Plane11で羽田(RJTT)のRWY34Rの3マイル手前にデフォルトのMD80を呼び出します。滑走路に正対しています。高度は1000フィート。上のチャートによれば下の写真の右奥に見えている緑色の島の右端まで行くことになりますが、正面右側に伸びる入江状の海の右側の岸のあたりを飛べば十分にRWY16Lに旋回できるはずです。

そして正面の滑走路の向こう側に緑色の四角い箱が並んでいるのが見えます。これがFrequency Helperが表示したRWY16Lへの最終進入コースです。

実際に今回飛んだ航跡です。2画面を出せるのであればX-Plane11のメイン画面と同時にこの地図の画面も表示することができ、地図を見ながら飛ぶことができます。

ではさっそく右にブレイクします。

手前に見えるのがRWY05-23です。

入江状の海の右側の岸を飛ぶように旋回します。

右側の岸の海側を目指して飛びます。

滑走路と平行に飛んでいます。高度1000フィート。

接地ポイントの真横あたりです。最終進入のコースを示す緑色の四角い箱がよく見えます。

ちょうど埠頭の端に来たあたりで左に大きく旋回します。

緑色の四角い箱が見えます。これは滑走路の延長線を示すだけでなく、各ポイントでの適正な高度も示しています。実際に飛んでみるとこの箱を見ながら高度を合わせると大変便利で、余程練習しないと旋回が終わった時に高すぎるか低すぎるかしてしまうのですが、この箱の高度に合わせながら飛ぶと旋回が終わった時に適正な高度になっています。実に優れものです!

緑色の四角い箱までちょっと距離があるのでいったん旋回の角度を小さくした後、改めて旋回を深くして最終進入コースに乗せます。すでに滑走路が見えています。

最終進入コースに乗ってきました。

まもなく着陸です。ただし、今日は10ノット近い追い風が吹く追い風着陸です。

最後の四角い箱を通過します。

追い風で接地点が伸びてしまいましたが、無事着陸しました。

続いて伊丹のRWY14Rへの周回進入です。伊丹の周回進入も航空局のチャートにリードインライトの位置が書いてあります。X-Plane11のシナリーにはついていませんが。

基本的には滑走路を過ぎて山のほうに向かっていって、左側に流れる川の手前を、そして正面に走る中国自動車道の手前を旋回するのです。

これが実際に飛んだコースです。

今回はデフォルトのB747-400で飛びます。伊丹(RJOO)のRWY32Lの3マイル手前に読み込みます。高度は1000フィート。Frequency HelperでRWY14Rの最終進入コースを緑色の四角い箱で示してあります。

では左にブレイクします。

本当は騒音低減のためにギアダウンと最終フラップの展開は着陸間近で行うのですが、機体が安定しないので早々にギアもフラップも全部出してしまいます。

正面に見える高層ビル群の左側を目指して飛びます。

そして滑走路と平行に飛びます。

こんな感じで山のほうに向かって飛んでいきます。

右手に滑走路が見えます。

すると3つほど池が並んでいるところがあります。その脇を通過します。ちなみにRWY32L・32Rから離陸して左旋回する時はこの池と奥の中国自動車道の間を通って上昇旋回していきます。

右手に緑色の四角い箱が見えています。ほぼ同じぐらいの高度になったところで旋回を始めるとちょうどよいタイミングです。

地形としては左側に流れる川の内側を、そして正面に走る中国自動車道の手前を旋回します。

ちょうど池を過ぎたあたりで旋回することになります。

緑色の四角い箱に高度と針路を合わせていきます。

中国自動車道が近づいてきました。

中国自動車道の手前を回ります。

最終進入コースに高度と針路を合わせます。

ちょっと高度が高いですが最終進入コースに乗りました。

滑走路が近づきます。

最後の四角い箱を通過します。

無事着陸しました。X-Plane11ではブレーキをかけたときの機体の沈み具合がよく表現されています。また接地時に前輪が正面を向いていないと前輪がバウンドしてしまいます。さらに前輪を酷使するとタイヤ破裂(Type Brown)となります。

こうしてきれいに着陸しました。

こんな感じで、Frequency Helperを使うと周回進入がビシッと決まります。どうぞ試してみてください。

(おわり)


X-Plane11でLPVアプローチが飛べるようになりました。

2017-01-02 22:14:54 | 日記

以前のブログでLPVアプローチについて紹介したことがあります。

LPVアプローチというのは米国で急速に普及している非精密進入方式で、非精密進入でありながら精密進入のILSアプローチ並みかそれ以下の決心高度を持っている優れた進入方式です。

このサイトには全米の州別のILSおよびLPVアプローチのリストがあります。

各アプローチのチャートはこちらのサイトからダウンロードできます。空港名で検索します。

そしてLPVアプローチはGPS衛星からの電波と、それを補強する信号を出している衛星からの電波の2つの電波を使って飛ぶのでたいへん高精度に現在位置の測定ができ、ILSのような地上装置が不要で、空港のインフラが整っていない所でも精密進入並みのアプローチができます。さらに中型や大型の旅客機で使っているRNPアプローチも高精度なGPSの信号を使っていますが、これを飛ぶには特別な認証が必要です。ところがLPVアプローチはジェネラルアビエーションで普通のパイロットが普通の飛行機で飛ぶことができます。

ただしGPSの信号を補強する電波が受信できない時には通常のLNAV/RNAVアプローチあるいはLNAVに高度計を組み合わせたLNAV+Vアプローチになります。

下の写真が米国連邦航空局(FAA)が出しているチャートの例です。ミシガン州フリントのビショップ国際空港(KFNT)のRNAV(GPS)09アプローチです。大平原の真ん中にある空港です。

チャートの左上にGPSを補強する電波のチャンネルが書いてあります。これが受信できていることを機上の装置で確かめます。ただし、X-Plane11ではそこまでの機能はありません。正しく受信できているものとします。

チャートの下のほうに決心高度(DA)が並んでいます。一番上にLPVがあって971フィートで最も高度が低く、LNAV+Vと290フィートも違います。そこで今日は実際にこのアプローチをX-Plane11のデフォルトのBarron58双発レシプロ機で飛んでみます。

 

なお、NAVIGRAPHのチャートには同じアプローチでもLPVは出ていません。LNAV/VNAVとLNAV+Vだけです。中型機、大型機ではLPVは使われないようです。

まずミシガン州ビショップ国際空港(KFNT)のRWY09の10マイル手前からBarron58を読み込みます。読み込んだらすぐにポーズ(一時停止)してシミュレーションを止めてLPVアプローチの機上のセットを行います。X-Plane11のBarron58にはGNS530が搭載されています。基本的な使い方は以前紹介したGNS430と同じです。

今回はKFNTのアプローチからRNAV09を選んで読み込み、アクティベイト(Activate)します。ただし、10マイル手前だと最初のポイントAJDIFをすぐに行き過ぎてしまいますので、Directボタンを押してその次のポイントEHEMIに直行するようにします。下の写真がその画面です。

CDIボタンを押してGPSにするのを忘れないでください。その上にLPVと出ています!

オートパイロットはFD、ALT、APPR、AP、YDを押してあります。すなわちヨーダンパーをオンにし、フライトディレクターをオンにし、降下が始まるまで現在高度を保ちながらアプローチモードをオンという設定です。正面のPFDの下、HSIの左右にはグライドスロープに相当するパスを示す黄色い三角の針が下りてきています。

先ほどのチャートを詳しく見るとコースの進路は94度。初期進入開始地点がAJDIFで、空港から275度、11.6マイル、2400フィートから降下開始。最終進入開始地点がEHEMIです。ただ、10マイル手前で機を読み込むと高度はそれより高いので、より手前から降下していくことになります。

さらにチャートを見るとEHEMIで2400フィートです。ここは滑走路端から4.9マイルです。

なお、X-Plane11でも特定の気象状況を設定することができます。IFRのカテゴリー3の設定もできますし、低い雲の設定もできます。ただし、Real Weather Connectorをインストールしているときにここで天気を独自に設定する時は、Real Weather Connectorの気象をX-Planeに反映しないという設定に変えておく必要があります。プラグインのなかのSkyMaxxProのメニューにReal Weather Connectorのページがありますから、そこで設定します。

降下が始まりました。2800フィート。EHEMIまで1.6マイル、滑走路からは8.1マイルです。

そしてEHIMIです。滑走路まで4.9マイル、高度2400フィート、ピッタリです。

先日紹介した無償プラグインのFrequency Helperを起動してみます。すると雲のなかに緑色の四角が出てきます。これに沿って降下しています。

夜間にしてみました。すると薄い霧の先に進入灯が見えました。高度1500フィート。

ところがさらに降りていくと再び霧が濃くなって進入灯が見えなくなってしまいました。

ゴーアラウンド!

パワーを上げて機首を引き起こし、フラップを一段上げ、上昇を確認してギアアップ。先ほどのアプローチにゴーアラウンドのコースも入っていますからオートパイロットのNAVで飛びます。

ゴーアラウンドの最初のポイント、JUGUBへ直行します。

ゴーアラウンドの時はパワーをマックスにします。そのため、シリンダーヘッドの温度が急激に上がります。

カウルフラップを開けてシリンダーヘッドの温度が上がり過ぎないように気をつけます。

さて、もうすぐKATTYで旋回です。アプローチにはHoldingとあるので自動的に待機パターンに入ってくれるのかと見守っていましたら、こんな表示が出ました。

異常終了でした!

気を取り直して改めてアプローチを飛んでみます。

CAT3の気象状態でこれが高度1320フィートほど。サークリングアプローチの限界がこれぐらいです。わずかに滑走路と進入灯が見えます。しかし滑走路から離れたらすぐ見えなくなるでしょう。

そしてLPVアプローチの決心高度971フィートまで降りるとこれぐらい見えます。これなら着陸できます。視程は1.5マイルに設定しましたがそれぐらいでしょうか。

そのまま着陸しました。滑走路上はこんな感じです。

タッチダウンしたところもよく見えません。

ということで、LPVアプローチはちゃんと動きます。近年はジェネラルアビエーションの飛行機の航法装置がどんどんグレードアップしています。

ぜひLPVアプローチを楽しんでみてください。

(おわり)

 


X-Plane11で飛ぶ

2017-01-01 20:42:04 | 日記

X-Plane11の公開ベータ版が発表されて1カ月強。既にベータ版はバージョン3が出ています。X-Plane11のインストーラーにupdateというコマンドがありますからこれを起動し、ベータ版をダウンロードするというところをクリックしておくと新しいベータ版が出たときにダウンロードしてくれます。もっとも、アップデートしなくても最新版があれば起動したときに最新版があると言ってきますが。

大抵は問題なく動くようになりましたが、B737-800、B747-400、MD80、SF50などデフォルトのジェット機などはまだまだ問題が多く、ご紹介できるところまで来ていません。

X-Plane11の進捗状況はこちらのフォーラムで見ることができます。さらにX-Planeのアドオン開発者向けのブログもあり、大変参考になります。

今回たとえば停止中のブレーキがプログラム変更になりました。今までは単にそこに止まっていただけなのが、今回からブレーキの働きが再現され、ブレーキをかけて推力を上げると頭が下がり、ブレーキを離すと頭が上がる様子が再現されています。

これはブレーキを降んでいるところです。やや下り坂なのです。

また右席と左席の間にあるコンパスは液体に浮いている様子が再現され、機体の傾きや遠心力で前後左右に動くようになりました。とてもリアルに見えます。そのほか細かいところがいろいろ改良されています。

アドオンについては次々にX-Plane11対応のアップデートが発表されています。しかしまだファイナル版ではないので今後変更があり得ます。

Flight Factorの777は計器の表示コマンドを変更しなければならないのでまだアップデートは出ていません。しかし757と767は暫定的なアップデートが出ています。購入したショップから新たなダウンロードができます。

有償アドオンについてはこちらのページから現状を知ることができます。757767777のページもあります。

PMDGのDC-6については一度OSのコマンドを使ってX-Plane10のほうをuninstallして、改めてX-Plane11にinstallしてください。とりあえず問題なく動きます。謹賀新年のブログの写真はPMDGのDC-6を厚木から離陸させて富士山の山頂の剣ヶ峰の上空まで飛ばしたところで、朝日を受けるようにして写真に撮りました。かなり無理して上がらないとここまで来れませんでした。なお、塗り分けは日本航空が昭和30年代に最初に導入した時のCity of Tokyo号です。この機は東京五輪の聖火を運びました。

X-Aviationの飛行機はアップデートを待った方がいいです。ただ、CRJ200は既にアップデートが出ています。

FlyJsimJARDesignのA320、A330もアップデートを待った方がいいです。

ATCソフトのX-LifeWorld Trafficもとりあえず動きますが、ときどきクラッシュします。アップデートを待った方がいいです。

X-Plane11からはデフォルトでも空港のシナリーがある程度充実しています。Gateway SceneryをX-Plane11でも継承しています。シナリーなし、2Dシナリー、3Dシナリーがあり、X-Plane11で読み込むときにどんなシナリーかわかるようになっています。ただ、まちがいもありますが・・・。

X-Plane10用のアドオンシナリーはたいていそのまま使えますから、Custom Sceneryごとコピーすれば大丈夫です。

ただ、シナリーのライブラリーファイルはこの際、新しくした方がよいかもしれません。バージョンアップがおこなわれていることがあります。

3D PeopleOpensceneryX、そしてそれ以外のライブラリーは一括してダウンロードしてくれるインストーラーがあります。X-Plane Library Installer 3.0です。巨大なファイルですが、3D PeopleとOpensceneryXi以外のライブラリーを一括でダウンロードしてインストールしてくれます。インストール後は一度X-Planeを起動してすぐに終了し、Custom Sceneryのディレクトリーにあるscenery_packs.iniファイルを編集します。編集の仕方はこちらを参照してください。

一方、X-Plane11で大幅に改善されたのが気象です。特にX-AviationoのSkyMaxx Pro Ver4Real Weather Connectorを組み合わせると現在の気象を大変きれいに表現してくれます。

これがReal Weather Connectorの設定です。SkyMaxxProのプラグインのなかに設定画面があります。

SkyMaxx Pro Ver4は雲と雨の設定がそれぞれできます。まず雲の設定です。特に左上の雲の広さの設定で広くすればするほどメモリーを使います。

雨もよりリアルな画像になりました。

それからおススメの無償プラグインを見つけました。X-Plane10でもX-Plane11でも使えます。Frequency Helperで、機の最寄りの飛行場の周波数を自動的に表示するだけでなくボタン一つで無線機にセットしてくれます。これは音声通信のCOMと無線航法のNAVの両方で、ILS進入の時など、その滑走路のILSのボタンを押せば無線機に一発で周波数を合わせてくれます。実に便利です。さらに進入着陸の降下経路を四角いボックスで表示してくれる機能もあります。ですからこのボックスのなかを降りていけば滑走路の所定の位置に機体を降ろすことができます。まったく知らない空港に降りるとき、場周経路を回る時には実に便利です。

これがそのプラグインを起動したところで、一番上の行がプラグインのタイトルで、その下がCOM周波数、さらにその下がNAV周波数、そして一番下が着陸の支援です。

まず周波数の設定です。緑の枠が2つついてしまいましたが、どちらかを選びます。

COMの設定です。グランド、タワー、アプローチなど種類ごとに周波数が出ていて、アクティブかサブかを選んでSetボタンを押すだけです。

Setボタンを押すとこうしたメニューが文字と音声で出てきます。またこのプラグインを入れると機体を最初に読み込んだ時にもメッセージが出てきます。

さらにここで着陸の支援を選びます。

小松空港に南側から進入しますので、RWY24を選びます。

そうすると最終進入経路に沿ってこういう四角が出てきます。この四角の中を飛んでいけばよいのです。

ヨコから見るとこんな感じです。これなら全く知らない空港でも楽に降りられます。ちなみにX-Plane11とSkyMaxxPro Ver4を使うとX-Plane10より滑走路が見にくくなりました。よりリアルになったわけで、目を凝らして滑走路を探さなければなりません。

さらに最終進入開始地点から離れている場合はそれを示す矢印を使うと便利です。緑色の大きな矢印の方向に最終進入開始地点があり、そこまでのキロ数、最終進入コースの方位と現在の自機の方位が参考に出ています。

それからX-Plane11のViewにLock Geographicallyというコマンドができました。これはいま見ている景色を動かさずに、という意味で、たとえば周回進入で滑走路の反対側に回る時、最初に滑走路と並行に飛ぶのがヨコが見にくくて大変なのですが、このコマンドはそういう時に大変便利です。これがそのコマンドを使ったところで、コマンドを起動したときの視野が固定されるので、自機がヨコにブレイクすると斜めにその視野を見る形になり、平行にコースを取るのがとても楽です。

さらに操縦席からの視野を広くしたり狭くしたりするコマンドも使いやすくなりました。X-Plane11のセットアップのなかにあります。右下のLateral field of viewで、スライドを右にするほど視野が広くなります。

滑走路やエプロンにデフォルトで勾配がついています。逆に勾配をなくすのはメニューからはできなくなりました。この小松空港の駐機場の勾配はきつすぎますね。勾配でブレーキをかけていないと当然のように機は動き出します。

X-Aviationを使うともやがかかった景色がきれいに出ます。機体もそれらしく光り、また太陽の位置に従って機体の影が移動します。

機体を据え付ける場所はまず空港から選びます。3Dとあるのは3次元の建物がある空港です。さらにその下で滑走路か駐機場かを選ぶことができ、駐機場は場所が地図でも示されます。滑走路は離陸開始位置、3マイル手前(VFR)、10マイル手前(IFR)を選ぶことができます。また左下にあるSpecial Startsでは空母の離着陸、水上の離着陸、不整地の離着陸などを選ぶことができます。

 機体の重さや燃料は分かりやすく設定できるようになりました。単位もポンドとキロを切り替えられます。エンジンをかけたまま読み込むか、止まったまま読み込むかの選択もできます。それからX-Plane10と違って機体の重心位置を動かすことができるようになりました。

 ただ、まだベータ版だからかもしれませんが、X-Plane10にあったような空港の気象表示がなくなってしまいました。そのため、とりあえず、画面左上にQNHや気温、風の情報を表示してあります。

これはセッティングのメニューのData OutputでWeatherを選びます。

デフォルトの機体で操縦かんを消すには、キーコマンドを設定しなければならなくなりました。

キーコマンドの設定で、Toggle yoke visibilityがあります。これにコマンドを設定して操作します。ここではCtrl+yを設定してあります。Ctrl+yを押すたびに操縦かんが現れたり消えたりします。ただ、機体によってはバグなのか消えないものもあります。

ベータ版のためか、パーキングブレーキがよくかからないことがあります。Toggle brakes max effectが事実上のパーキングブレーキですから、これにキーをセットしておきます。ここではvです。通常のブレーキはbにセットしてあります。

それからプッシュバックと地上支援車もX-Plane11はデフォルトで用意されました。ところが実際に動くのはまだごく一部の空港です。プッシュバックはまっすぐ下がると、右に下がる、左に下がるでコマンドをそれぞれ割り当てなければなりません。ここではまっすぐ下がるにCtrl+pを割り当ててあります。また地上支援車はCtrl+tに割り当ててあります。コマンドを押しても何もクルマが来なければその空港ではまだ用意がないということです。

デフォルトのセスナC-172はちゃんと動きます。これは使えます。エンジンをかけているところです。

GNSは530と540がついています。MenuにあるCrossfillコマンドで他方に入力したデータを読み込むことができます。キーを押したりつまみを回した時の音も重みのある音に変わりました。

これがメニューです。

地図はより見やすくなりました。VFRとIFR低高度、IFR高高度の3種類の地図を出せます。自機やAI機の航跡も出せます。また雲や雨の表示を重ねることもできます。

GNSのメニューではデパーチャーとアライバルを選択できるようになりました。X-Plane10ではアプローチだけ選ぶことができました。ただ、すべての空港に揃っているわけではありません。

デパーチャーとエンルートをセットしたところです。これに先ほどのFrequency Helperを組み合わせると、進入、着陸はビジュアルでできます。

Frequency Helperを使うとGNSの周波数もアクティブ、サブともに一発で合わせてくれます。右上のGPSという青いランプはナビゲーションが無線(NAV)ではなくGPSになっているという意味です。GNSに入力した経路で飛ぶにはまずここをGPSにします。

トランスポンダもすっきりとデジタル機になりました。

オートパイロットも大変すっきりしました。ただし高度のARMはありませんので、所定の高度に達したらALTを押して水平飛行に移ります。GNSにセットした経路に従って飛ぶときは上で説明したようにNAVとGPSの切り替えでGPSを選び、この装置からNAVを選びます。文章で書くとややこしくなりますが・・・。

機体はとても良くレスポンスしてくれます。

オートパイロットを使ってGNSにセットしたコースに従って飛び、毎分600フィートの上昇率で上昇しているところです。

そのときの計器類の様子です。

積雲もなかなか迫力があります。

11500フィートで巡航しているところです。

夜間の照明もよりきれいになりました。

 機体の外側もきれいに光ります。

 眼下に滑走路が見えています。衝突防止灯もリアルです。

 右側の緑の航法灯の光りが機体に反射しています。

ただ、夜明けの空は変です。いずれ直るでしょう。

というところで、X-Plane11も次第に輪郭が見えてきました。引き続きよくワッチしていきたいと思います。

(おわり)