フライトシミュレーターの世界

経済アナリスト藤原直哉の、趣味のフライトシミュレーターのページです。主にX-Plane、PSXを飛ばしています。

A320で中国の成都からラサへ

2019-12-31 21:57:26 | 日記

今日は中国の四川省成都からチベットのラサまで飛んでみます。

成都空港の標高が1681フィート、ラサ空港の標高が11713フィート。一気にチベット高原に上るルートです。機体はFlight FactorのA320です。今日のコースをグーグル・アースの衛星写真で見てみます。右端に成都があります。西に向かうとすぐに高原地帯が広がり、左の赤い枠で囲んだところがチベットのラサ市です。

ラサの空港はラサ市街から谷を一本南側に来たところにあります。ラサ市街とは高速道路でつながっています。

では今日のフライトプランです。飛行距離は779マイル、飛行時間は2時間7分を予定。平均の風は260度から57ノット。目的地の代替着陸空港はミャンマーのマンダレー。ラサから605マイル、1時間37分を予定。ZFWは60.7トン、燃料は11.6トンとありますが、15トン積みます。

ルート図です。成都を出てずっと西に向かいます。上空に行くほど向かい風が強くなるので、今日はFL280で飛びます。

ルートの断面図です。成都を出てすぐに標高の高い高原になります。まさに高原の手前で一気に高度を上げます。高原地帯は標高が1万フィートを超えています。上空で与圧が抜けたときに安全な高度まで降りることができません。そのため客室酸素の利用可能時間を延ばしたり、高原からの脱出ルートを設けたりします。

成都の気象です。もやがかかっています。

風は無風です。3000メートルしか見えません。気温は8度、雨は降っていません。

ラサの気象です。こちらは視界良好です。気温と露点の差が大きく、大気が乾燥していることがわかります。ときどき低い雲が出てきて弱い雨が降るようです。

同じくラサの気象です。上のATISとは時刻が違うようでこちらは気温がマイナス15度にも下がっています。一日の寒暖の差の大きさでしょうか。

成都空港です。シナリーはX-Plane11のデフォルトのままです。地上支援車は機体に付属のものです。

出発準備が進みます。

操縦室です。外部電源を取り入れたところです。

地上支援車の取り付けは機内のEFB(電子フライトバッグ)で行います。

燃料の搭載です。上述のように今日は15トン積みます。

旅客は満席です。

貨物は全部で7.4トン。

性能表がすぐに計算されます。ZFWが60.0トン、ZFWCGが28.5%、トリムがUP0.4です。MCDUの入力に使う数値です。

離陸速度の計算はTOPCATで行います。空港を指定すると現在の気象や滑走路の情報を自動的に読み込み、離陸滑走路と総重量を入力して離陸フラップ、離陸速度、フレックス気温を計算します。

離陸滑走路は02L、今日はフラップ2で離陸です。フレックス気温50度で離陸速度は149-149-155ノットです。滑走路の余裕は172メートルあります。フレックス気温を使わず最大離陸推力で離陸すると余裕は1321メートルと大幅に伸びます。フレックス気温を使うことで推力を抑えて経済的かつ安全に離陸するわけです。一方フレックス気温を52度にすると余裕は36メートルしかありません。滑走路を端から端まで走ってじわっと離陸するということになります。

ナビゲーション・ロゴ灯をオン、ベルトサインと禁煙サインをオン、非常口灯をARM。

ADIRの調整を始めます。

操縦席の脇の窓が開きます。

外から見るとこんな感じです。

酸素マスクのチェックをします。操縦席脇の窓の下の箱に入っています。

ふたを開けてテストボタンを押します。しかし酸素が出ません!

ありゃ?オーバーヘッドパネルに酸素のクルーサプライというボタンがあります。これがオフになっていました。クリックしてオンにします。オンだと無表示になります。オフだとOFF。

今度は酸素が出ました!チベットのラサまで行くのに酸素が出なかったら死活問題です。

MCDUの設定です。初期画面です。

IRSの現在位置をGPSを見ながら修正します。スポットによって多少数値が違いますので。

IRSの調整を始めます。

コースを入力します。制限も入力します。離陸滑走路の標高が約1600フィート。ほどなくCZHでFL197というものすごい高度制限があります。離陸直後にどうしてこんな高い高度制限があるのか、実は成都は盆地です。しかも西側はいきなり高い崖になります。そのため西に行く飛行機はCZHで旋回して高度を稼いでから西に向かいます。今日はぎりぎりかわせるのでそのまま上昇しましたが。

離陸重量などを入れます。先ほど性能表で計算された数字です。

離陸速度や離陸フラップ、トリム、フレックス気温も入力します。

パネルの設定を行います。火災報知機の試験です。

まもなく出発です。APUをスタートします。

QNHは1030。

ステイタスはノーマル。

燃料も15トン搭載されています。

油圧の油量も正常。

バッテリーも放電なし。APUも正常に発電。

与圧です。着陸予定空港の標高が11712フィートと正しく表示されています。

エンジンオイルの量も正常。

酸素の量も正常。

車輪とブレーキです。過熱しているので離陸を伸ばせ、とは出ていません。

ブレーキの油圧も正常。パーキングブレーキは効いています。アンチスキッドはオン。

緑に光っているボタンを押すと客室アナウンスが流れます。

APUが起動しました。APUブリードをオン。

ドアを閉めて地上支援車を離します。

トランスポンダはスタンバイ。

客席の様子です。

操縦室のドアを閉めます。

そして電子ロック。

ビーコン灯をオン。

プッシュバックのタグが取りつけられました。

パーキングブレーキをオフ。

エンジンを始動します。2番エンジンが順調に始動中です。

続いて1番エンジンも始動。

左右のエンジンが正常に始動しました。

離陸フラップは2。

舵面のチェックです。

ドアはすべて閉まってAUTOになっています。

プッシュバックが終わり、地上からハンドサインが出ました。タクシーを開始します。

タクシー灯をオン。

成都の滑走路は離れて2本あります。今日は左側の滑走路から北向きに離陸です。

誘導路を進みます。もやがかかっています。

EFBにキャビンの様子が出ます。右下のキャビンレディーのボタンが緑色になっています。これを押すと客室から操縦室へ、客室の離陸準備完了の意味になります。

離陸体制のチェック、ノーマル。

滑走路の手前で一旦停止。

トランスポンダをTA/RAに。

気象レーダーをオン。

経過時間計をスタート。

では離陸します。

スロットルを前に出して離陸推力を設定します。

離陸です。

順調に上昇していきます。離陸後は左旋回です。

すぐ雲のなかに入ります。

これが離陸のチャートです。左旋回でCZHに行きますが、CZHにはFL197、FL177、FL157のいずれかの最低高度制限があります。もし高度が足りなければ左旋回で高度を上げよとあります。また中国の航空はメートル法で運用されています。そのためメートルをフィートに換算してチャートが作られています。そのためフィートで表す高度制限などは細かい数字になるのです。チャートにはメートルとフィートの換算表が出ています。今日はぎりぎり山をかわせる高度なので、そのまま上がっていきます。

10000フィートを超えたので着陸灯をオフ。

トランジション高度は今日のQNHが1030なので8860フィートです。

引き続き上昇していきます。

FL280で巡航します。

CZHを出てどんどん上昇し、西に進みます。

眼下には既に山が広がっています。

遠くに高い山々が見えています。

与圧も順調です。

このあたりの最低高度は2万フィートを超えています。

眼下すぐ近くに険しい山々が広がります。

MIKOSです。既に高原の上まで上がってきました。

遠くの山は赤く見えています。南側にも高い山々が広がります。

まもなく巡航高度に達します。

引き続き山塊の上を飛びます。

やがて山に白色が広がってきました。雪でしょうか。

正面ヨコ方向に広い谷が走っています。

険しい高山が次々見えてきます。インドとの国境の山々でしょうか。

高原の北側にもずっと山が広がります。

チベット高原にはたくさんのがあります。

では到着のデータを入力します。現在のラサの気象です。好天です。

QNH、気温、風向風速を入力し、決心高度も入力します。ILS進入ですからDHに入れたいのですがDHは5桁の数字が入らず、MDAに入れます。

これがラサのILS DME RWY 27Rアプローチです。なかなかこういうチャートはありませんが、空港の標高が11713フィート、決心高度が13780フィート、最終進入開始高度が17560フィート。地域一帯の最低高度は2万フィートを超え、まさに谷底に降りてく感じです。ILS周波数は110.3、最終進入コースは269度。ゴーアラウンドしたらLXA8.8マイルまで飛んで右旋回でLHA VORに戻る。高度は15750フィート。その後、再び進入するときには101度でVORを出て20マイルで左旋回して再び最終進入。今回はチャート右端のLXA D25.0のIAFから進入を開始します。速度制限190ノット。トランジションレベルはFL266、トランジション高度は24610フィート。

視程は8000メートル以上必要です。ちょっと普通のILS進入とは違います。

ゴーアラウンドコースは一応読み込んでいますが、旋回の部分はないのでマニュアルで右旋回することになります。

これがラサのアライバルです。東から来てDMというNDBの上に出て、LXA D25.0のIAFに至ります。IAFでの高度が20670フィート。

このようなコースになります。

ちなみに西からの進入ではビジュアルアプローチしか用意されていません。LXA上空から北西に一度谷筋を超えて、谷が交わるところで左旋回して滑走路に降りてきます。雲底は1800メートル=6000フィート、視程は8000メートル必要で、視程は先のILS進入と同じ。そしてこのアプローチには復航経路は発表されていないとあります!エンジンを1基カットした状態で降りてきて、さて復航といった時に谷の上まで上がれるかどうかです。

どこまでも山が続いています。

たくさんの谷と川が見えます。山は茶色と白です。

南にひときわ大きな山が見えます。

ところどころ、地上に集落が見えます。

大きな川が見えてきました。

雄大な山がすぐ近くに見えます。

最終進入開始の17000フィートまで降下します。

RNPの精度も十分です。こんな狭い谷でRNAVの精度が落ちたらそれだけで危険です。

次第に進入開始地点に近づきます。

南側の雄大な山のすぐ近くを通ります。コースを外れたら当たりそうです。

前方が雲に覆われてきました。天気は良いはずですが・・・。

降下を開始します。

この谷の先に空港があります。雲に覆われています。

緑の大地もところどころに見えます。

入り組んだ流れの川です。

このあたりの川の様子をグーグル・アースの衛星写真で見るとこのようになります。写真の左端がラサ空港です。

QNHを合わせます。1026hpa。

景色に見とれて降下がちょっと遅れたのでスピードブレーキを引きます。しかし高度が高くて空気が薄いせいか効きが悪いです。

IAFの20670フィートまで降下します。

スピードブレーキを戻してARM。

まもなくIAFです。前方には雲がかかっています。

着陸灯をオン。ベルト灯をオン。

前方はますます雲に覆われてきました。

最終進入を開始しました。オートパイロット2基で順調に下りていきます。ただ、BAROが9999となっています。どうも5桁の数字を表示できないようです。

着陸態勢ができています。

ギアダウン。

順調に下りていきます。

最終進入コース上を飛んでいます。

オートパイロット2基がオンになっています。

これから雲のなかに入っていきます。

離陸後1時間51分経過。

決心高度は13780フィートですが、滑走路が全然見えません!

早々にゴーアラウンド!気象通報では快晴だったのに!

再び雲の上に出ます。

入力されたゴーアラウンド・コースには右旋回が入っていないので、しばらくマニュアルで飛びます。滑走路方位に進みます。

そしてLXA D8.8から右旋回を開始。オートパイロットを入れます。速度は180ノット、フラップは1+F、高度は18000フィートまで上がってきています。

右旋回しています。

旋回が終わり、LXA VORに戻ります。

VORを出てもういちど進入を試みます。

山のすぐ上を飛びます。谷間にずっと雲がかかっています。

最終進入地点に向けて左旋回。

しかしオートパイロットを入れたらIAFからアプローチをしたいらしくて、なんとここで右回りに360度旋回!

LXA D25.0のIAFの前を通って最終進入開始地点に向かいます。

とりあえず18000フィートで当たる山は近くになさそうです。

右旋回を続けています。

では最終進入コースに入ります。設定コースが不安定になっています。

何とか落ち着き、再び降下開始。しかしこの様子だと今回も復航になります。このまま代替着陸空港であるミャンマーのマンダレーまで行くことになりますが、今日は特別にこのままILS CAT3でラサ空港に着陸してみることにします。

引き続き雲がかかっています。

客室に着陸を知らせます。

着陸態勢完了。

CAT3でどんどん降りていきましたら地上から700フィート近くになって地上が見えてきました。

250フィートで滑走路が見えました!

これは視程も8000メートルはありませんね。滑走路の長さは4000メートルです。

無事着陸。

オートブレーキのミディアムの効きがとても悪いです。実は標高が12000フィート近くあるために空気が薄く、同じ対気速度でも対地速度は非常に速いのです。そのため着地した後の地上での減速は非常に高速からの減速になり、ブレーキの効きが悪いように感じます。すぐにペダルのブレーキを強く踏みます。またリバースもすぐにかけます。

4000メートルの滑走路ですがかなり走って止まりました。飛行時間2時間16分。ゴーアラウンド1回で、予定時間より9分伸びただけです。燃料は8トン残っているので7トン使いました。ゴーアラウンドで1トンぐらい使いましたから、目的地までの飛行は6トン。飛行計画では6.2トンでしたからほぼ飛行計画どおりです。

しかしブレーキが熱くなっています。ブレーキファンをオンにせよと。そしてパーキングブレーキよりもチョークをお勧めする、冷えるまで離陸を延期しろとあります。

ブレーキの色が黄色になっています。タイヤがバーストしたりはしていません。ブレーキの温度は機体が止まってからしばらく上がります。

駐機場に入ります。

APUをオン。

スポットイン。この機体にはチョークがないのでパーキングブレーキをかけます。ブレーキのファンは回してあります。燃料ポンプをオフ。

ADIRをオフ。

ブレーキのファンを回しています。ブレーキの温度が下がってきました。

今日飛んだコースです。360度旋回をしています。

飛行場のチャートです。滑走路番号にL/Rがありますが、滑走路南側の広めの誘導路が以前は滑走路だったようです。

というわけで成都からチベットまでやってきました。

それにしてもラサの気象は依然として快晴です!とても不思議なことでした。

(おわり)


X-Planeの羽田空港に新しいシナリーが発表されました

2019-12-31 19:28:56 | 日記

X-Plane11の羽田空港に新しいシナリーが発表されました。無償でユーザーがアップしてくれたものです。

とてもきれいです。

X-Planeのユーザーグループ、X-Plane.orgにアカウントを作るとフォーラムに書き込めたり、ファイルのダウンロードができます。

羽田空港の新しいシナリーはここです。

X-Planeのシナリーは作成に当たって既存のライブラリーを使うことがよくあります。そのため、このシナリーを使うにはこのライブラリーが必要ですとそれぞれ必ず書いてあります。このシナリーの場合は以下のようになっています。この5つのライブラリーをダウンロードしてX-Planeに入れる必要があります。この場合はそれぞれのリンクをクリックするとライブラリーのページが出てきます。

しかし、X-Plane全体で使われているライブラリーはたくさんあります。まとめたサイトもありますので、ここからダウンロードしても便利です。ここになければ名前で検索するとたいていすぐ出てきます。ちなみにこのあと紹介するチベットのラサ空港のシナリーはこんなにたくさんのライブラリーを使っています。

追加するシナリーやライブラリーはすべてX-Plane 11のCustom Sceneryというディレクトリーに入れます。入れたら一回X-Planeを起動し、すぐに終了します。するとこのディレクトリーにあるscenery_packs.iniというファイルの上のほうに追加したシナリーやライブラリーの名前が付け加えられています。テキスト・エディターなどでこのファイルを開き、シナリーは上に、ライブラリーは真ん中に、メッシュやフォトシナリーは一番下に行の順番を入れ替えます。詳しくはここに書いてあります。またX-Planeの公式ビデオにも出ています。

また、他に日本の空港のシナリーを探すのであれば、X-Plane.orgの検索が便利です。いろいろ出てきます。

(おわり)


X-Plane11の無償B737-800X ZIBOでモスクワからサンクト・ペテルブルグまで(2)

2019-12-31 15:53:23 | 日記

X-Plane11の無償B737-800X ZIBOでモスクワからサンクト・ペテルブルグまで飛んできましたが、サンクト・ペテルブルグでゴーアラウンド。目的地の代替空港であるヘルシンキまで行きます。

スムーズにゴーアラウンド。

ギアアップ、フラップ15。順調に上昇していきます。

ゴーアラウンドのコースに乗って飛びます。ゴーアラウンドの高度を設定し忘れていました。3500フィート。

旋回速度は230ノット。

LNAVで旋回地点に向かいます。

サンクト・ペテルブルグ市内上空です。

さて、ヘルシンキまでのルートの巡航高度はFL220。

コストインデックスは0にします。できるだけ長く飛べるように。

さて、ここでハタと気づきました。この機体にはRTE2を入れる画面がないのです。すなわち代替空港へのコースを入れておく画面がないのです。そのためRTE1に上書きが必要になり、それをすると現在の旋回のコースも全部失われてしまいます。参りました。しかし仕方ありません。とりあえず地図を見ながらヘディングモードで飛んで、RTE1にサンクト・ペテルブルグからヘルシンキまでのコースを入力しました。

ギアアップしたのでターンオフ灯とタクシー灯をオフ。

エンジンの自動点火もオフ。

雲を出たので防氷装置もオフ。

シートベルトサインもオフ。

10000フィートを超えたので着陸灯もオフ。

順調に上昇しています。風は西風のため向かい風です。

ヘルシンキへの進入はRW15へ、左旋回です。

ヘルシンキのRW15のILS周波数を入力。

与圧の高度も直します。

もうすぐ巡航高度です。

ヘルシンキの残燃料予定は4.7トン。十分です。降下開始まであと2マイル。

雲の上はとても良い天気です。

最終進入開始の2000フィートまで一気に降下します。

バルト海上空を飛んでいます。

降下が始まりました。

ベルトサインをオン。

進入速度はフラップ30度で151ノット。

オートブレーキは3。

10000フィートの減速です。

着陸灯をオン。

バルト海が見えます。島に雪が積もっています。

雲のなかに入っていきます。

降下を続けます。

地上が見えてきました。

ヘルシンキ空港のすぐ横まで来ました。

185ノットに減速。

左旋回です。

減速しながら左旋回です。

QNHは1005。

雲に入るので防氷装置をオン。

最終進入です。グライド・スロープ、ローカライザー、アライブ。

ギアダウン、フラップ30度。

スピードブレーキをARM。

ILS進入が始まるとAPPボタンは消灯します。

雲を出ると滑走路が見えてきました。

しかし霧がかかっているようです。

エンジンの連続点火をオン。

オートパイロット2基で進入。

最後は手動で着陸。右から横風です。右を向いていますが、機は滑走路の中心線の真上です。

ヘルシンキに着陸しました。雲が低く、霧ですね。

ターミナルは右手です。

APUをオン。

トランスポンダをスタンバイに。

スポイラー・ダウン、フラップ・アップ。

駐機場に入ります。

APUに電源を切り替えます。

エンジンカット。

ビーコン灯オフ。

燃料ポンプ・オフ。

電気の油圧はオフ。

ベルトサイン・オフ。

無事スポットインしました。

ロシアの国内線のはずがフィンランドという外国に来て、乗客・乗員はこれから大変でしょう(笑)。小雨が降っているようです。

この空港のシナリーはX-Plane11のデフォルトです。

空港の全景です。霧でよく見えません。

改めてヘルシンキの天気は小雨、視程は5千メートルです。気温は05度です。

操縦室の扉を開けました。

地上支援車が取りつきました。

ということで冬のロシアのフライトは終わりです。今回のフライトはサンクト・ペテルブルグでのゴーアラウンドを入れて2時間ちょうど、燃料は4.6トン残りました。ほぼ計算どおりです。

B737-800Xは代替着陸空港へのコースが入力できないのがとても残念ですが、それ以外は大体動いてくれます。とてもスムーズで完成度の高い機体だと思います。

(おわり)


X-Plane11の無償B737-800X ZIBOでモスクワからサンクト・ペテルブルグまで(1)

2019-12-30 21:14:29 | 日記

X-Plane11のデフォルトのB737-800はたびたび紹介していますが依然としてバグが多く、いまだに信頼性に欠けます。このデフォルトの機体をユーザーが自力で改良して無償で提供しているのがB737-800X ZIBOです。

元はデフォルトのB737-800ですが、次々に改良がおこなわれて今ではX-Plane11のB737-800で最も完成度が高いかもしれません。今後もさらなる改良が続けられていくようです。

この機体は無償でユーザーが提供しているものです。総合ページはこちらです。インストールはちょっと面倒です。

このページに解説がありますが、マニュアルあるいはビデオを最初に見たほうがよいかもしれません。

基本的にはフルセットをダウンロードしてX-Plane11のAircraftのディレクトリーにコピーし、逐次公表されるパッチをそれに上書きするというやり方です。

インストールのリンクについてはこちらに紹介がありますが、今のところはこのページです。まずこのなかで_fullという名前の付いたファイルを探します。これがフルセットです。これをダウンロードして解凍してX-Plane11のAircraftのディレクトリーにコピーします。次にパッチですが、ファイル名の最後の1桁あるいは2桁の数字が最も大きいものを選びます。これが最新のパッチです。これをダウンロードしてフルセットのディレクトリーに上書きでコピーします。パッチは逐次公表されますから飛ばすたびに見たほうがよいでしょう。

これで基本的には動きますが、機体の細かい設定やジョイスティックの設定、X-Planeの設定についてはマニュアルあるいはビデオを見ます。

機体の塗分けについてはたくさんのユーザーが大量に作って提供してくれています。上の写真のような日本の航空会社のものもダウンロードしてインストールすることができます。

では今日はこの機体を使ってロシアのモスクワからサンクト・ペテルブルグまで飛びます。X-Plane11にTerraMaxxの真冬のシナリー、さらにASXPで現在の天気を読み込んでいます。夜明け前から出発準備を始めます。

モスクワの国内線用空港はドモジェドボ空港(UUDD)です。シナリーもアップされています。サンクト・ペテルブルグはプルコボ空港(ULLI)です。シナリーも用意されています。

まだ眠っているような空港です。

最初に機内に入ると真っ暗でスイッチが何も見えません。こういう時はX-Planeのビューにある暗視ビジョンを使います。このように見えます。

当機のメニューです。

外部電源、圧搾空気をつなぎ、前輪にチョークをかませます。

バッテリーをオン。油圧スイッチなどの位置を確かめ、操縦室にたくさんある照明のつまみを右に回して明るく光るようにします。

そして外部電源を入れます。

これで暗視ビジョンを外します。すると操縦室内がよく見えます。

操縦席の正面です。

では今日のフライトプランです。いつものようにSimbriefで作成し、英国航空のフォーマットです。

モスクワ(UUDD)からサンクト・ペテルブルグ(ULLI)まで。機体はB737-800。飛行距離は413マイルで飛行予定時間は1時間15分。コストインデックスは08。巡航高度はFL340で、平均の向かい風15ノット、外気温マイナス62度。

冬のロシアは寒いです。旅客機に使われるジェット燃料は基本的に軽油です。通常使われるジェット燃料JET A-1はマイナス47度で凍り始めます。そのためロシアではもっと凍る温度が低い燃料を使います。それでも燃料の温度には飛行中よく気をつけるべきです。温度が下がって危なくなってきたら高度を下げます。ちなみに日本国内でもクルマ用の軽油は凍結温度の差で5種類の軽油が売られていることをご存知でしょうか?軽油で走るクルマは凍結温度に気を付けないとエンジンがかからなくなります。

出発空港の気象状態が良くないために出発地の代替空港が指定されています。モスクワの南西にあるカルーガ空港(UUBC)です。離陸後に出発空港に戻りたいときはこの空港に行きます。たとえばエンジン1基カットして。

重量ですが、有償輸送重量が21トン、燃料が7トンです。しかし天気が悪いので3トン増やして10.1トン積みました。その結果、離陸重量はプランより3トン多い72.5トンです。

到着地の代替空港はフィンランドのヘルシンキ(EFHK)です。214マイル。FL320とありますが、上がりすぎなのでFL220。コストインデックスは0、すなわちできるだけ長く飛ぶ飛び方です。

モスクワからサンクト・ペテルブルグまでのルートです。

サンクト・ペテルブルグからヘルシンキまでのルートです。

今日の飛行ルートの地図です。FL340の風の様子です。北風です。

モスクワの気象です。曇りで雲の高さは800フィート。気温マイナス3度。ときどき弱い雪が降り、もやがかかります。大きな変化なし。この時期、気温と露点の差があまりありません。着氷に注意です。

サンクト・ペテルブルグの気象。弱い吹雪。1000フィートに部分的に雲があります。気温はマイナス2度。上空には積乱雲もあります。大きな変化なし。視程は良いですが今後激しい風が吹き始めて視程が落ちます。着氷性の雨が降ったりします。危ないですね。

ヘルシンキの気象。弱い霧雨、雲の高さは500フィート。気温はプラス5度。視程は3500メートル。

では出発準備を始めます。

CDUでATISを読むことができます。VHFを使って文字情報を受信します。

モスクワのATISです。

当機の情報です。エンジンのレーティングは26Kです。航法データはNAVIGRAPHから最新のものを使っています。

IRSの調整を始めます。

GPSの現在の座標からIRSのデータを入力します。このページの次のページにGPSの現在の座標が出ています。

モスクワの出発です。離陸滑走路はRW14、SIDとトランジションを入れます。

サンクト・ペテルブルグの進入はILS28R。STARを入れます。

コースを画面でチェックします。

到着地のゴーアラウンドコースも入力されています。

当機のメニューです。有償輸送重量は21.1トン、ZFWは62.5トン、燃料は10.1トン積んで離陸重量は72.6トン。燃料タンクには現在6.7トン入っているとあります。そしてZFWCGは24.0%です。

では給油します。

燃料計が次第に数字が上がっていきます。

電源を確かめます。スタンバイパワーは直流、交流ともに正常です。

バッテリーとグランドパワーも正常です。

非常口灯をARMし、ベルトサインをオン。

ドアが開いている場所が点灯します。

灯火です。ロゴ灯、ウイング灯、車輪灯をオン。航法灯・白色灯をオン。

与圧・空調です。外部から圧搾空気を取り入れていますのでダクト圧力が上がっています。パックはオート。

与圧の調整です。今日の巡航高度はFL340です。到着地の標高は79フィートなので100にします。与圧の調整はオートになっています。

なお、防氷・除氷作業をするときはマニュアルにしてバルブを閉め、エンジンのブリードもオフにします。エアバスの場合はディッチング(着水)・ボタンがついています。

玉切れのチェックです。

オートブレーキはRTO。

ブレーキ圧力は緑のゾーン。パーキングブレーキをかけてありますが効いています。

QNHをセットします。1027hpa。

右席は左席にリンクするように設定しました。

給油が終わりました。予定どおり10.1トン積みました。

トランスポンダにスクウォークを入力。スイッチはスタンバイです。なお、気象レーダーは動きません。

操縦室の扉を開けて客室を見たところです。

上から見下ろしました。

作業車が取りついています。グランド・ハンドリングを使っています。

ルート、重量などのデータを入れていきます。GWが72.6トン、今日の巡航高度はFL340です。コストインデックスは08。

搭載燃料10.1トン、サンクト・ペテルブルグでの残燃料予定は7.5トン、十分です。

MCPをセットしてVNAV/LNAVオン。

ドアを全て閉めます。

APUをスタート。

燃料ポンプをすべてオン。

電気で動く油圧をオン、APUブリードをオン。

衝突防止灯をオン。

操縦室のドアを閉めます。

ドアを電子ロック。

油圧やブレーキ温度は正常です。

エンジンオイルの量も正常。計器も正常です。

地上支援車がすべて離れます。

ドアがすべて自動でロックされました。

ベタープッシュバックを起動します。

タグが接続されます。

パーキング・ブレーキ・オフ。プッシュバックが開始されます。

パックをオフ。

2番エンジンから始動します。正常です。

続いて1番エンジンを始動。

エンジンは正常に始動しました。

プッシュバックが進んでいます。一度前に出て止まります。

電源を主エンジンに切り替え。

パーキング・ブレーキ・オン。

主エンジンの発電機は正常です。

舵のチェックをします。今日の離陸フラップは5度。

タグが離れてハンドサインが出ました。地上はクリアー、タクシー開始です。

離陸滑走路に向かいます。オートブレーキによくDISARMのランプがつきます。故障は全部直してありますからバグだと思いますが。DISARMだとオートブレーキは働きません。

複雑な誘導路を通って離陸滑走路に向かいます。

雪は降っていません。

少しづつ明るくなってきました。

アンチ・スキッドもオフになっています。

では離陸します。TA/RAをオン。

これから滑走路に入ります。灯火類をオン。経過時間計をオン。

離陸滑走路に正対しました。これから離陸です。

かなり明るくなってきました。

順調に加速します。

離陸しました。すぐ左旋回です。

すぐに雨雲に入ります。

何も見えません。

防氷装置をオン。

朝日の赤い光が当たっています。

ほどなく雲の上に出ました。日の出です。

紫のところはモスクワ市内で飛行禁止区域です。そこを迂回して上昇していきます。

雲の上に出たので防氷装置をオフ。

FL340まで上昇します。

10000フィートを超えました。画面に朝日が当たっています。太陽の角度で反射の様子も変化します。

着陸灯をオフ。

ベルトサインをオフ。

燃料の温度はまだマインス18度。

モスクワ市内上空を迂回しています。雲がなければ下にモスクワ市内が見えます。

右席にも太陽光が当たっています。

太陽光が2つの画面に反射しています。

モスクワ市内上空を迂回しています。

巡航高度に達しました。

客室への機長のアナウンスができます。

サンクト・ペテルブルグでの残燃料予定は6.8トン。十分です。

巡航の画面です。マッハ0.774で飛んでいます。

空は真っ青です。

屋根の上の衛星のアンテナは前、後、両方を選ぶことができます。

操縦席に操縦士が見えることがあります。

太陽はかなり上がってきました。

かなり強く太陽光が反射しています。

燃料の警告灯がつきました。中央タンクが空になったのだと思います。

中央タンクの燃料ポンプに警告灯

これをオフにします。

中央タンクの燃料はゼロまで使い切りました。

もうすぐ降下です。最終進入の2000フィートまで一気に降りていきます。

オートブレーキは2。警告灯はつきません。

進入速度はフラップ30度で153ノット

NAV受信機にILS周波数を入力します。まずILSモードを選んでから周波数を入力します。

左右のNAV受信機に入力します。

降下が始まりました。

サンクト・ペテルブルグの進入チャートです。ILSRWY28Rアプローチ。275度、111.3MHz、識別符号はIPL。最終進入は2000フィートから。決心高度は275フィート。ゴーアラウンドは北西方向に3500フィート。アウターマーカー、ミドルマーカーにNDBがあります。今日は特に受信しません。日本だと中波放送の周波数です。

決心高度を設定。

順調に降下を続けています。

雲に入るので防氷装置をオン。

予定のコースどおりに降下しています。

雲に入ります。

雲のなかです。

順調に降下を続けます。

雲の下に出ました。しかし下にまた雲があります。

雲の切れ目から地上が見えてきました。雪に覆われています。

上の雲が晴れました。

もうすぐ10000フィートです。着陸灯をオン。

ベルトサインをオン。

RNPの精度も十分です。コースどおりに降下しています。

もうすぐ進入です。

5000フィートで減速です。

雲の間を降下していきます。

190ノットに減速します。

さらに降下していきます。

V/S機能を使って降下するとピッタリ高度が決まります。

スピードブレーキをARM。

ILS信号を受信し始めました。

サンクトペテルブルグの気象です。曇りですが雪は降っていません。視程は良好です。風も安定。まだ嵐にはなっていないようです。

雲高は800フィートです。雲から出て滑走路が見える感じです。

2000フィートです。最終進入に向かいます。

ローカライザー・アクティブ。

VOR/LOCをオン。

グライド・スロープ・アクティブ。

エンジンを連続点火に。

降下開始。

オートパイロット2基で飛んでいます。LAND3が可能です。

防氷装置が動いています。推力はG/Aに設定されています。フラップ30度。

地上まで800フィート。まだ滑走路は見えません。

地上まで560フィート。滑走路が見えました。と、そこでゴーアラウンド。目的地の代替着陸空港であるフィンランドのヘルシンキまで行ってみます。

(つづく)


冬のロシアのフライト風景

2019-12-30 20:14:27 | 日記

X-Plane11に季節ごとのシナリーを表現するTerraMaxx、天気はASXPを組み合わせて冬のロシアを飛んでみます。詳しくは次の投稿にして、まずは冬のロシアの風景を紹介します。

ロシアに限らず欧州の冬は寒くうっとおしく、雲が低くて雨や雪がよく降り、視程が低くてILSのカテゴリー3で着陸することもしばしばです。

下の写真はモスクワの国内線用ドモジェドヴォ空港の冬です。一面真っ白の真冬のシナリーはとてもきれいです。

冬の日に駐機していた機体です。機体に雪が吹き付け、風防に霜がびっしりついています。機体は次回詳しく紹介するX-Plane11のB737-800X ZIBOです。この機体は以前、デフォルトのB737-800の改良版として紹介したことがあります。その後もどんどん改良を重ねて今やX-Plane11のB737で最も優秀な機体かもしれません。全部無料です!

霜の降りた風防を機内から見るとこんな感じです。

よく見ると外の景色がわずかに見えます。

白い波のように見えるのが風と共に降る雪です。これがX-Plane11の吹雪です。ちょっとリアリティーに欠けるところがありますが...。

雪が降ってくると風防にこのように雪が付きます。

この機体には除氷・防氷の設備があります。

作業をしているところです。

X-Planeのプラグインに着氷のチェックと防氷・除氷を行うものがあります。ユニバーサル・デアイス・ツールです。雪の激しいところではランプと滑走路入り口の2か所に防氷・除氷装置があります。激しい雪だったり処理液に有効時間があるため、どうしても着陸直前に作業を行わなければならないことがあります。このプラグインで着氷の状態のチェックと防氷・除氷作業が行えます。下のケースは着氷なしです。

吹雪のなかの離陸はこんな感じです。ワイパーを動かすとそこだけ雪が積もりません。ワイパーは速度を変えられます。

離陸するとすぐ地上が見えなくなります。視程が低い場合は離陸時の代替着陸空港を指定しなければならなくなります。

上空の黒い雨雲のなかに入っていくところです。

大抵雲は低く、雲の上に出るとよく晴れています。

まさに雲海の上を飛びます。

薄雲が広がると次第に天地がわからなくなります。

これは雨雲のなかに降りていくときです。

上空から見た雪のモスクワ市内です。早朝の赤い朝日がさしているところです。きれいです。

雲上で日の出を迎えたところです。

雲も赤くなっています。

地上近くの日の出です。

薄曇りのなかを空港に近づいていきます。

冬の景色はなかなかきれいですし、フライトも楽しいものです。

(おわり)


エアバスA319で新潟から北海道・紋別まで

2019-12-29 22:39:16 | 日記

X-Planeのエアバスのなかで最も精密に作られているのがTolissのA319です。エアバスはどうしてもシステムが複雑になるのか、いま一つの完成度のものが多いです。しかしこの機体はほとんど完成形に近いと思われ、ストレスなくエアバスのシステムを動かすことができます。当機には詳しいチュートリアルがついていますから、一度そのとおりにやってみるとよいと思います。

これは新潟空港の誘導路です。A319は小型で日本では飛んでいません。

シナリーは全面的な冬景色です。これはX-AviationのTerraMaxxを入れてあります。四季プラス真冬を表現できます。今日は真冬の景色です。きれいです。

離陸の画面です。画面をポップアップできるので離着陸には便利です。

マニュアル操縦も大変スムーズです。エアバスはスタブ・トリムを操作しませんのでちょっと調子が狂いますが、設定で左席、右席と2つのヨークをつなげることができます。

オートパイロットも滑らかに動きます。

雲の中を飛んでいます。防氷装置も動きます。

エンジンの排気が表現されています。

では今日はこの機体で新潟(RJSN)から北海道の紋別(RJEB)まで飛んでみます。

まずSimbriefで作成したフライトプランです。英国航空のフォーマットです。飛行時間は1時間12分予定。目的地の代替着陸空港は新千歳(RJCC)です。強い西風で追い風です。ZFWは58.5トン、燃料は6.4トン、巡航高度はFL370、コストインデックスは05です。

今日のルートです。新潟からまっすぐ紋別を目指します。

代替着陸の場合の紋別から新千歳までのルートです。旭川経由です。

新潟の気象です。曇り、弱い風です。

紋別です。こちらも曇り、弱い風です。

新千歳、晴れています。微風です。

スイス航空の塗分けで飛んでみます。Gound Handlingを使っています。

飛行機の屋根の上についているの衛星通信のアンテナです。

当機にはこういう総合的なコントロールメニューがついています。外聞電源や圧搾空気を取り付けます。ドアも開けます。

エアバスの細かい設定の仕方は以前にいくつも紹介しているのでそれを見てください。まずバッテリーをオン。

続いて外部電源をオン。

スクリーンの照明を明るくしました。ドアが開いていることがスクリーンでわかります。

ペイロードと燃料の搭載です。今日はZFWが58.5トン、燃料は3トン予備に積んで9.3トンとしました。

ではMCDUの設定です。まずADIRに現在位置を入れますが、左右のMCDUが独立して動くので、一方のMCDUにGPSの現在位置を表示し、それを見ながら入力すると便利です。チュートリアルに出ていました。この例だと緯度の小数点以下がずれています。

緯度を直してアラインを始めます。

風を読み込めます。X-Planeの風で、風速がゼロ、あまり意味がないですが(笑)。このシミュレーションではASXPを使いました。

今日の風の予想です。高く上がるほど西風が強く、追い風になります。

これを見ながら巡航の風を280/84としました。

重量を入れます。燃料は9.3トン入っています。

ではルートの入力です。ファイルからの入力がうまくいかなかったので手で入れてみます。調べればファイルからの入力もすぐわかると思いますが...。

新潟の離陸滑走路がRW28。SID、ルートを入力していきます。西向きに離陸してすぐ右旋回で北上するルートです。

紋別の到着です。南側からの進入・着陸でRNAV進入を使います。

目的地の代替空港へのルートも事前に入力できます。新千歳までです。

燃料の予想ページ。紋別でまだ5.6トン残っている予想です。十分です。

今日のSIDはSASAGA2デパーチャーです。離陸後すぐに右旋回です。

紋別のアプローチです。RNAVアプローチです。決心高度は372フィートです。エアバスはILS進入でもRNAV進入でもFCUのアプローチボタンを押すだけです。実に便利でもあり、B737などとは違うところです。

火災報知機の試験です。スクリーンをポップアップさせると確認が容易です。

表示の玉切れのチェックです。

客室と貨物室のドアが開いています。

まだAPUは起動していませんが、暖房に地上から圧搾空気を入れています。左側のダクトだけ使われています。

燃料は確かに9.3トン積まれています。

ステータスはノーマルです。異常は出ていません。

エンジンカットオフスイッチ、スターター、レーダー、スピードブレーキ、フラップ、ラダートリムが定位置にあることを確認。トランスポンダのTA/RAはまだ入れません。

ではAPUをオンにします。

すべてのドアを閉めます。

ドアが閉まってARMされました。

地上支援車が離れます。

APUが立ち上がりました。電源と圧搾空気が利用できます。

外部電源を切り離し、APUブリードをオン。

プッシュバックします。プッシュバックはBetterpushbackです。

パーキングブレーキを解除。

では2番エンジンからスタート。

順調に始動していきます。

続いて1番エンジンを始動。

プッシュバックしています。

エンジンが正常に始動しました。

最終のウエイトをもとに離陸速度を設定。フラップ、トリム、フレックス温度はすべて先に紹介したコントロールメニューで計算できます。大きな空港なら最新のMETARも表示されますから、必要な気象データはそれを見て入力することもできます。画期的です。

舵面のチェックをします。

スピードブレーキをARM。

キャビンコールを押してキャビンに離陸を知らせます。

離陸コンフィギュレーションのチェックもノーマル。

誘導路を滑走路に向かいます。

滑走路の手前で一旦停止。

灯火をオン。チュートリアルに従ってギアを降ろしているときは離着陸時にタクシー灯とターンオフ灯をオン。ストロボ灯もオン

では離陸します。スロットルを前に出してFLEXの位置で止めます。滑らかに加速しています。SRSも正常に起動しています。

離陸しました。すぐ右旋回です。

オートパイロットで上昇していきます。

離陸時のエンジンの連続点火をオフ。

日本海を北上していきます。

1万フィートを過ぎました。着陸灯をオフ。

客室内部も作り込まれています。

上から見下ろしたところです。

ギャレーと操縦室の入り口です。操縦室のドアは開閉しませんが、X-Planeの視線を前後するとドアを透過して行き来できます!

PROG画面のPREPORT画面の表示です。風は296度から82ノット吹いています。

鳥海山が見えています。

男鹿半島です。

盛岡と岩手山です。

風は292度から126ノット。強い偏西風です。

巡航高度に達しました。FL370。

離陸後26分です。

岩木山が見えます。

下北半島上空です。津軽海峡の先は北海道です。

早々に紋別の進入に必要なデータを入力します。

RNPは十分高精度を保っています。これを確かめないとRNAV(RNP)航法は行えません。

では降下です。最終進入開始高度まで一気に降りていきます。

降下開始です。ちょうと想定降下パスに乗っています。

北海道です。日高山脈が見えます。

苫小牧上空。札幌と羊蹄山が見えます。眼下には千歳・新千歳空港も見えます。

札幌市内です。

旭川に向かっています。降下中。

大雪山系の山々です。

紋別の気象です。ASXPの画面です。曇り、北西の風10ノット、気温マイナス4度です。

QNHを紋別に合わせます。

ベルトサインをオン。

機体外側の気温はマイナス11度。

雲の中に入るので防氷装置をオン。

離陸後ちょうど1時間です。

1万フィートの減速です。これからRNAV進入に入ります。

着陸灯をオン。

LSボタンを押し、画面にグライドロープ、ローカライザーを表示させます。

順調に降下を続けています。

紋別に向けて降下していきます。後ろに見えるのは大雪山系です。

再び雲の中に入ります。

オートブレーキはミディアム。

地上の表示にオホーツク海が見えてきました。

5000フィートを過ぎました。コース上です。

雲を抜けるとオホーツク海が見えてきました。

防氷装置をオフ。

フラップを下げていきます。

スピードブレーキで減速します。

接地点が50フィートなので高度を100に設定します。今日はRNAV進入です。

スピードブレーキをARM。

客室にまもなく着陸を合図。

ギアダウン。灯火をオン。

APPRボタンを押します。RNAV進入でもこのボタンで進入できます。

最終進入に入ります。ILS進入と同じようにグライドスロープとローカライザーが出てきます。

フルフラップ。着陸に向けて手順は完了。

滑走路が見えてきました。引き続き自動操縦で進入します。

着陸まであと100フィート。ここでゴーアラウンドします。スロットルを一番前へ。フラップ3。オートパイロットが切れてマニュアルTOGAになります。SRSもオンになります。

ゴーアラウンドしています。オートパイロットをオンにして既定のゴーアラウンドコースを飛びます。

どんどん上昇していきます。

紋別市内です。

旋回は230ノットで行います。

LUBEKで右回りの旋回。インバウンド056度、高度8000フィート、速度230ノットです。

ゴーアラウンド、旋回、再び同じ進入を行うようにプログラムされます。

しかし今日は目的地の代替着陸空港である新千歳まで飛びたいと思います。新千歳へのルートに切り替えます。

高度はFL220です。上昇します。

LUBEKに戻ってきます。8000フィートは過ぎました。

1万フィートを超えて灯火はオフ。

新千歳の気象データや決心高度を入力します。

新千歳、雪は降っていません。

天気が良いのでベルトサインをオフ。

再び旭川に向かいます。この区域の最低高度は9700フィート。

新千歳空港南側の区域の最低高度は7100フィートです。これ以下の高度では飛びません。

巡航高度に達しました。NDに見えるようにASIBEの先から降下を始めます。約30マイル先。

まもなく降下開始です。新千歳には南側から回り込んで01Rに着陸します。

最終進入高度の2000フィートまで一気に降りていきます。

RNPの精度も高精度です。

太平洋が見えてきました。

夕張から大雪の山々です。

一面真っ白です。

南に向かいます。ダウンウインドです。

雲がところどころあります。

防氷装置をオン。

雲の中を飛びます。

雲を出たの防氷装置はオフ。

今日は滑走路が長いのでオートブレーキはロー。

1万フィートを過ぎたので着陸灯をオン。

正面は苫小牧です

うしろに新千歳空港が見えます。

苫小牧です。これから右旋回です。

APPRボタンをオン。ILS進入です。

まだ250ノットで飛んでいます。グライドスロープとローカライザーのマークが出てきました。ARMされています。

右旋回、ベースレグです。

苫小牧沖です

ファイナルに入りました。正面に滑走路が見えます。高度制限で3000フィート。減速が始まりました。

最終進入コース上にいます。

最終進入が始まりました。オートパイロットを2つともオンにして自動着陸にします。

スピードブレーキをARM

客室に着陸を合図します。

灯火をオン。

ギアダウン、フルフラップ、着陸の準備は完了です。

最後はオートパイロットを解除してマニュアルで着陸します。

着陸しました。逆噴射。

80ノットで逆噴射を解除。

誘導路に入ります。

新千歳のターミナルが見えます。

離陸後1時間50分のフライトでした。残燃料は4.78トン。実はこれ、最初のフライトプランの計画どおりなのです!すなわち搭載燃料9.30トンから新潟・紋別のフライト3.03トン、紋別・新千歳のフライト1.49トンを引いた数字です。

着陸灯とストロボ灯をオフ。

レーダーをオフ。

TA/RAをオフ。

スポットに向かいます。

ドッキングステーションが稼働しています。A319の定位置に停止。

外部電源と圧搾空気を接続。

外部電源に切り替え。

エンジンカット。

ビーコン灯をオフ。

ベルトサインをオフ。

ドアを開けます。

地上支援車がとりつきました。

ドアが開いたことを確認。

タイヤは熱くなっていますが離陸を伸ばせ、というメッセージは出ていません。

ということで今日は新潟から紋別を経て新千歳まで飛びました。とても安定感がある機体で、エアバスではベストですね。冬の東北、北海道もきれいでした。

(おわり)


X-Plane11.41r1 のデフォルトのB737-800で松本から福岡まで(2)

2019-12-26 22:30:15 | 日記

X-Plane11.41r1 のデフォルトのB737-800で松本から福岡まで向かっています。松本を離陸するところです。滑走路に正対しています。

今日は軽い機体なので、最大推力で離陸するとロケットのように飛び上がってかえって大変です。そこでまずブレーキを踏んで機体を動かなくして、スロットルを徐々に前に出してN1推力88%で止めます。今日は88%で離陸します。標高が高く、気温が高く、重量が重いほど離陸距離は伸びますから推力を上げなければなりません。しかしこのデフォルトの機体は恐ろしく推力が強いので、普段は93%以下で十分です。

経過時間計をオン。

推力が安定したらブレーキを離します。離陸が始まりました。

140ノットでゆっくり操縦かんを引き、15度で上昇します。

ギアアップ!

オートパイロットを入れます。CMDを押してLVLCHGを押します。くれぐれもVNAVボタンは押さないでください!

設定速度は180ノットで、オートスロットルはアームしたまま、まだ入れません。LNAVと180ノットをキープしての上昇です。エンジンの推力は離陸時のまま。高度36000フィートまで上がっていきます。すでに5700フィートを通過。毎分2550フィートで上昇していきます。

ギアが上がって赤いランプが消えたらハンドルをオフに戻します。

180ノットで左旋回をしています。

北アルプスの山々が見えます。

外は雨になりました。

防氷装置をオン。

エンジンの連続点火をオフ。

旋回が終わったので速度を250ノットにします。速度の設定を上げるときはゆっくり上げないと、飛行機は高度を下げて速度を稼ごうとします。

まもなく10000フィート。

フラップをすべて上げます。

順調に上がっていきます。離陸推力のままです。

松本VOR上空です。ちょうど10000フィートです。

離陸灯やタクシー灯を全部オフ。

雲の中を上昇していきます。

山の上を越えたのでスロットルを一番前に押し出し、速度を280ノットにします。N1スイッチが自動的に入ります。もし入らなければ押して入れます。

280ノットで上昇します。14000フィートを越えました。

高度計の気圧を標準大気圧に直します。STDボタンを押します。

STDになりました。

雲を出たので防氷装置をオフ。

予定ルート上を順調に上昇しています。

PROGページの2枚目に風や気温の情報が出ています。すでに強い西風が吹いています。264度から61ノット。向かい風成分41ノット、右からの横風成分45ノット。外気温はマイナス30度で、標準大気温度から7度低い。

地図で当機の位置を確かめます。

FL240を越えました。

上昇速度を300ノットにします。

雲の上を飛んでいます。

西風97ノット!

ND画面を適宜調整します。TFCは他機の情報です

30000フィートを越えたので速度の設定をマッハにします。とても強い向かい風のため、エンジンを吹かしても対地速度はあまり上がらないのでマッハ0.78で飛びます。C/Oボタンを押してIASとマッハを切り替えます。

順調に上昇を続けています。

向かい風が128ノット!もうすぐ巡航高度です。

巡航高度に達すると自動的にN1が消えてSPEEDが点灯しました。以前は自動で切り替わりませんでした。

ここまで離陸後17分。

与圧計です。客室高度は7300フィート。機体の内外気圧差は約7.5気圧。

燃料のセンタータンクが空になったようで黄色い警告灯がついています。センターポンプのスイッチをオフ。

こうなります。

電源も順調です。

順調に巡航しています。

シートベルトサインをAUTOに。

もうすぐWAKITです。

兵庫県上空を飛んでいます。

では到着の準備です。先ほど紹介したように福岡の気象を確かめます。南風ですから北から南向きの着陸です。

降下のページです。マッハ0.74で降下を始めます。

オートブレーキは3。

先ほど見たように進入のILS周波数は111.70。今日は左右同時に受信して自動着陸をします。左右それぞれ右側のスタンバイのところに周波数を入れ、左右の矢印のボタンを押して左側のアクティブの周波数にします。

進入コースは158度。左右とも合わせます。

向かい風は150ノットに達しました!対地速度は300ノットしか出ていません。

燃料は十分残っています。機体外側の温度はマイナス56度。

降下開始地点が近づきます。ND上の小さい緑の丸の位置です。

BASILポイントの少し手前です。

進入の決心高をセットします。電波高度計の高度しかセットできません。つまみを回して200にセットします。

電波高度計による決心高200フィートです。

もうまもなく降下開始地点です。

くれぐれもVNAVボタンを押さないでください!今日は途中に高度制限がたくさんあるので、V/S機能を使って降りていきます。まず降下の終わりを進入開始の2000フィートにします。一気に降りていきます。そして今日は向かい風が強烈で対地速度が低いので、まず毎分1200フィートで降りてみます。V/Sボタンを押し、縦のつまみをクリックして-1200に合わせます。

速度はマッハ0.74にします。

降下が始まりました。

もうすぐBASILです。計算された高度はFL338。実際はFL337。ほぼ合っています。

そのままの降下率で降りたところ、PASLIは計算上はFL232のところ実際はFL251。ちょっと降下率が低いようです。

降下率を-1800にしてみます。

PASLIを約1000フィート上で通過。

FL240を過ぎたので速度を280フィートにします。もし途中でカタカタという警告音が鳴り出したらそれは速度超過です。すぐにスロットルを戻してスピードブレーキを引いてとにかく減速します。

降下を続けています。向かい風はまだ94ノットあります。

シートベルトサインをオン。

山口県上空です。

もうすぐ雲の中に入ります。

地図に福岡空港が出るまで近づきましたから、詳細を見てみます。RJFFの字のあたりをクリックします。風は160度から8ノット。QNH29.76インチ。北からの南向きの着陸です。

FL140を過ぎたので、QNHを29.76に合わせます。

STOUTはちょっと低すぎるようです。降下率をもっと小さくする必要があります。

V/Sを-1600にします。

12000フィートを過ぎたら速度を250ノットにします。

徐々に減速していきますが、10000フィートで250ノットまで減速できないときはスピードブレーキを使います。

機体外部の温度はマイナス9度。凍結のリスクがあります。

防氷装置をオン。

減速が間に合いませんのでスピードブレーキを使います。

スピードブレーキを引きます。減速が終わったら必ず戻します。

10000フィートを過ぎました。250ノットで降下していきます。

降下率を-700にします。

KIRINはすっかり予定より低い高度になりました。本来は12000フィート以下という制限がついているわけですから思い切り割り込んでいます。

HOPPSが8000フィート以上です。8000フィートで一度降下を止めます。

降下や上昇止めるにはALTHLDのボタンを押します。

HOPPSを8000フィートで過ぎ、次はTANREを6000フィート以上です。

今度は-1000フィートで降りていきます。

順調に降下しています。

TANREを過ぎました。ここでILS信号の受信が始まりました。識別符号はIFO、グライドスロープとローカライザーを受信しています。

5000フィートを過ぎます。速度を200ノットまで減速します。

200ノットへ減速です。

減速が遅いのでスピードブレーキを使います。

引き続き降下していきます。

フラップ2度。

最終進入コースに向けて左旋回が始まりました。ローカライザーも動き出しました。

ローカライザーに乗って飛びます。VORLOCボタンをオン。

ヘディングは158度。

ローカライザーコースにぴったり乗りました。あとはグライドスロープに乗るだけです。高度2000フィートでファイナル・アプローチング・フィックスに向かいます。

まだ雲があります。

グライドスロープが動き始めました。

速度を160ノットにします。

まもなく降下開始です。

APPボタンをオン。速度を145ノットに。右側のオートパイロットもオン。オートパイロット2台で進入。写真を撮り忘れましたがギアダウン。

スピードブレーキをクリックしてアームします。

フラップ30度。

自動着陸の用意が整いました。着陸まで1000フィート。

エンジンを連続点火に。

正面に滑走路が見えてきました。

福岡市内です。

滑走路からの眺めです。

外部からのビューはここで選びます。

管制塔からのビューです。

まもなく着陸です。

もうすぐ接地です。

当機の自動着陸では着陸前にオートスロットルのアームを解除して、手動でスロットルをアイドルまで戻し、接地後にリバースをかけます。

オートスロットルのアームを解除。

接地と同時にスポイラーが立ち上がるはずですが、上がらないことがあります。その時は手動で上げます。

接地しました。

滑走路を自動的に走りますから、途中でオートパイロットを解除。白いバーを一度下げてまた上げます。

そのままだとオートブレーキが解除されずに滑走路上で止まります。

これを手動でオフにします。

そして誘導路に。

着陸灯をオフ。地上走行の灯火をオン。

APUをスタート。

エンジンの連続点火をオフ。

ストロボ灯をオフ。

防氷装置をオフ。

MCPのスイッチをすべてオフ。

フラップをすべてアップ。

スタブ・トリムは中央の位置に。

駐機場に着きました。

地上走行の灯火をオフ。

APU電源をオン。

APUの青いランプが消えたらAPUから電源が供給されています。

APUブリードをオン。エンジンを止めたあとのエアコンです。

エンジン・カットオフスイッチをカットオフ。

燃料の流量がゼロであることを確認。燃料は12.4キロポンド残りました。5.6トン。積んだ燃料が10.1トンでしたから4.5トン使ったことになります。

衝突防止灯をオフ。

ドアを開けます。

かくて福岡に到着です!

フリーカメラにすると自由に視点を動かせます。

空港上空から見た福岡市内です。

というわけで松本から福岡まで、X-Plane11のデフォルトB737-800で飛んでみました。まだまだバグが多くて大変ですが、天気や時刻をリアルにすると毎回楽しめます。お疲れさまでした。

(おわり)


X-Plane11.41r1 のデフォルトのB737-800で松本から福岡まで(1)

2019-12-26 18:00:56 | 日記

久しぶりの投稿です。X-Plane11はその後も進化を続けています。アドオンも次々に新しいものが出ていますが、ちょっと残念なのはX-Planeのデフォルトの旅客機が引き続き問題だらけだということです。しかしせっかく同梱されているのですから、できる限り飛ばしてみたいと思います。

今日はデフォルトのB737-800を飛ばします。インターネットを接続状態にして天気は実際の天気を読み込み、日時は現在の日時にします。すると飛ばすたびに違うフライトになってそれは大変かもしれませんが楽しいと思います。

まずフライトプランの作成は、以前にも紹介したオンライン・フライトプランナーです。無償で使えます。作ったフライトプランは各種書き出しができます。ここではPDFファイルと、X-Plane11のFMS用の2つのファイルを書き出します。

松本(RJAF)から福岡(RJFF)まで。高度は一応FL240からFL390としておきます。航空路を選ぶときに使う情報です。そして搭乗機はX-Plane11のBoeing737。燃料の単位はキログラムにしておきます。

そして標準出発経路(SID)、標準到着経路(STAR)を使い、RNAV航法を使います。これらを選択して一番下のプラン作成をクリックします。

まずこういうルート地図が出てきます。松本を出てSIDを経て松本VOR(MBE)から航空路(ジェットルート)のY12を通ってTOLUMまで。さらに航空路(ジェットルート)のY20を通ってKIRINまで。そこからSTARで福岡までです。その下に今日の今の気象が出ています。両空港とも曇りですが風は微風です。ルートは航空路を指定せずにすべてのウエイポイントをそのまま入力してもよいのですが、航空路を指定すると航空路上のウエイポイントの入力が省略できてとても楽です。

燃料の計算も出ていますが、ここでは一切風を考慮していません。この時期、強い偏西風が吹きますから今日のルートは思い切り向かい風です。風がないとしてルートの燃料消費予定が3.51トン、予備が3.27トンです。実際に今回のフライトでは上空で150ノットの向かい風があったりして、消費燃料は4.47トンでした。1トン近く、率にして28%ぐらい余計にかかっています。

各ウエイポイントが載っています。X-Plane11で使っている航法のデータは別途有料でアドオンを買えば最新のものに更新できますが、デフォルトのものは最初の買った時のものから更新されません。世界の航法データは世界同時に1年間に13回更新され、航空路もよく変更されます。ですから場合によってはこのデータを読み込んだ時にエラーが出るかもしれません。そのときたいていはルートポイントがないのではなくて、航空路が変わってそのルートポイント上に航空路がないのです。その場合は航空路を入力せずに面倒でもこの下のリストを見てひとつひとつルートポイントを入力していけば大丈夫です。

そしてこういう画面が出てきますので、ファイル名をクリックするとそれぞれファイルがダウンロードされます。ダウンロード先はウィンドウズの場合はデフォルトのダウンロード・ディレクトリーです。さらにこのページの左下に詳細とありますからクリックします。

計算の詳細が出てきます。

これが書き出されたファイルです。ファイル名は出発地の空港・到着地の空港の順に記号が並びます。

ではFMS用のファイルをX-Planeのディレクトリーにコピーします。X-Planeのルートディレクトリーの下に、/Output/FMS plansというディレクトリーがありますから、ここにコピーします。

こうなります。

PDFファイルを開けるとまず最初のページにRouteFinderによる結果が出てきます。このサイトはRouteFinderを使っているようです。RouteFinderは有料と無料のサイトがあって本格的にルートの探索ができます。

それに続いて計算結果です。風の効果は全く入っていませんが、フライト番号や積載量はランダムに入っています。ここではフライト番号が7580、ビジネスクラスが76人、エコノミークラスが91人で、有償搭載量が9.12トンです。燃料は地上走行分も含めて7.19トン、離陸重量が57.7トン、着陸重量が54.2トンです。いずれも許容限度内です。風を考慮しない飛行時間は56分、飛行可能時間は2時間44分です。

ではさっそく飛行準備をしましょう。まずX-Plane11を立ち上げて、フライトの新規設定を選びます。設定するのは航空機、場所、気象、時刻で、全部設定したら右下の変更の適用をクリックします。飛行機については機種はデフォルトのBoeing737-800です。塗分けは好きに選んでください。さらに左下の重量・バランスと燃料の調整、および故障を設定し、中央下の、エンジンをかけたまま起動するかどうかを選びます。

改めて先ほどの計算結果を見ます。有償搭載量が9.1トン、燃料が7.2トン、ルートの燃料が3.6トンです。

左下の重量・バランスと燃料の調整を選びます。表示単位はメートル法です。ペイロード重量を9.1トンほどに。燃料は向かい風を考慮して3トン余計に積んで10.1トンにします。そんなに使わないとは思いますが・・・。結果として総重量は60.7トン、最大重量の半分ほどの重さです。飛行可能時間は2時間17分と出ています。終わったら右下の実行完了。

では故障を選びます。事前に故障は一切設定せずに飛びます。ですから左下の、すべてのシステムを修正する、をクリックします。終わったら右下の実行完了。

続いて場所です。検索のところでMatsumoto、あるいはRJAFと入力します。さらにスタートをランプにして、S2を選びます。終わったら右下の確認をクリック。

続いて気象です。X-Plane11はインターネットを接続状態にすると現在の実際の気象をダウンロードできます。左下から実際の気象状況に合わせるを選択。するとすぐにダウンロードが始まります。最新のものに更新するときには左上の更新をクリックします。終わったら右下の実行完了をクリック。

そして時刻。実際の日付・時刻を追跡するを選び、実行完了。

そしてエンジンをかけるかどうかですが、今日はコールド・アンド・ダークからやってみますので、クリックは外しておきます。そして右下の変更の適用。

松本空港が出てきました。

せっかくですからドアを開閉してみます。X-Plane11ではドアの開閉はコマンドを設定して行います。画面右上にアイコンが並んでいます。左から2番目の飛行機のアイコンがこれまでに入力したフライトの設定。ひとつ飛んでいま青色になって二重丸が地図。その右のスライドバーのアイコンがシステムの設定です。ここではシステムの設定を選びます。

そしてキーボードを選び、検索画面でdoorといれます。するとたくさんコマンドが出てきます。X-Plane11では1番からそれぞれドアを開閉できるようになっています。今日は1番ドアの開閉を設定します。下にあるように開くはCtrl+o、閉まるはAlt+oと設定します。設定は任意です。

ではさっそくCtrl+oでドアを開けてみます。

では出発準備を始めます。

まず地図を呼び出します。先ほどの二重丸のアイコンです。この画面は右上の書類が重なったようなアイコンをクリックすると別ウインドウになって、X-Planeの飛行の画面の外に持ち出せます。2つの画面で飛ばしているときには一方の画面に地図を常時表示できてとても便利です。画面左側の丸い印をクリックすると当機が画面の中央に来ます。ズームはその上の+/-の記号で調整します。

飛行場名をクリックします。ここではRJAFです。

詳細のタブを選びます。まず飛行場の高度が出てきます。2182フィート。スライドバーを下げます。

すると今の気象が出てきます。現在、風は微風でQNHは29.94インチです。今日は北向きに離陸します。

計器飛行用のチャートですが、政府有償のものもありますが、古くてよければたいていはネット上から検索して無料で手に入れることができます。

松本空港のチャートであれば空港名をローマ字にして、aipという単語をつけて検索します。

すぐに出てきました。チャートはPDFファイルであることがほとんどですから、PDFを探せば早いです。

松本空港は盆地の空港です。ですから出発も到着も標準経路を逸脱すると危険です。出発は今日は北向きRWY36からの離陸で、マツモト・リバーサル・ワン・デパーチャーとなります。この出発方式では北向きに離陸して5900フィート以上で右旋回、松本VOR上空を10000フィート以上で通過します。松本VORはMBEという識別符号です。

実はこの先、実際にX-Planeのデータを読み込んでみたら旋回が左旋回に設定されているのです!さらに、松本VORの10000フィート以上の制限も入っていない。時々こういうことがあります。今日は左旋回でも山との距離が十分なのでそのまま飛びました。

では操縦室に入ります。今日は細かな手順、点検、チェックリストは全部省略して、できるだけ少ない手順でこのシミュレーター機を飛ばすことに注力します。

まず操縦かんの表示を消します。メニューからフライトを選び、操縦かんの表示切替をクリックします。これで消えるはずです。

電源を入れます。オーバーヘッドパネルの左から2列目。バッテリーをオン、スタンバイ・パワーをオート。

こうなります。上の黒い画面が電源の数値です。縦に3列あって左が直流電源、右2つが交流電源。その下のスイッチは左が直流、右が交流で、いま、直流も交流もスタンバイ・パワーになっています。スタンバイ・パワーは非常用の電源で、バッテリーから直流を供給し、インバーターで交流にして交流回路にも流しています。直流の電圧が24ボルト、これはバッテリーの電圧ですね。そしてバッテリーが放電しているというオレンジのランプがついています。交流は98ボルト、402アンペア。

続いて外部電源をオンにします。X-Plane11のデフォルトのB737-800は地上ではいつも外部電源が供給されています。スイッチを下に下げてオン。

すると電源オフの2つのオレンジのランプが消灯。

続いてキャビン内で使う2つの電源をオン。直流電源は28ボルトで0.6アンペア流れています。バッテリーを充電しているのでしょう。

こうなります。

電源を入れたら航法灯と白色灯をオンにします。オーバーヘッドの一番下にあります。スイッチを下側にします。上側にするとストロボ灯も同時に点灯します。

このようになります。

前面のスクリーンにも表示が出てきました。続いてCDUのインプットを行います。言葉のことですが、フライト・マネージメント・コンピュータ(FMC)はフライト・マネージメント・システム(FMS)の一部で、その入力端末がCDUです。CDUをクリックするとポップ・アップして入力しやすくなります。

まず左上のステータスを選びます。

バージョン番号などを確かめます。続いてインデックスボタンを押します。

前のページに戻りますからルートメニューを選びます。

2番目のCOルートリストを選びます。

するとこういう画面が出てきます。すでにたくさんのルートがある場合にはページをめくって探します。ここではRJAFRJFFという名前のファイルを探します。

ページをめくるときはこの2つのボタンを使います。

読み込むとこういう画面が出てきます。FPLNというページです。

このページを出すにはいつでもFPLNのボタンを押します。

ここで、当機のデータが古くてルートを正常に読み込めない場合、航空路を入力することなく、すべてのウエイポイントを順に入力します。まずFPLNのページを出して出発と到着の空港名を記号で入力します。ここでもしEXECボタンの上に水色のランプが点灯したらEXECボタンを押します。

そしてLEGSページを出して、先ほどのルートのリストを見ながらひとつづつルートポイントを入力していきます。

話を戻して、今回のルートはエラーなく読み込めます。先にみたようにジェットルートとウエイポイントは次のようになります。

FPLNには2枚目以降のページがありますからNEXTPAGEボタンを押します。

確かにルートが入っています。続いてSIDとSTARを入力します。DEPARRボタンを押します。

するとこのページが出てきます。まず松本の離陸滑走路とSIDを設定します。

なお、離着陸滑走路を決めるには風向きを見なければなりません。先にみたようにX-Planeの地図で空港をクリックして詳細ページを見れば出ています。しかし到着空港は当機の現在地から遠く離れているので地図に出てきません。先ほどのフライトプランには到着地福岡の気象が出ていました。今日は福岡も微風でしたから、一番オーソドックスな南向きの着陸にします。

なお、世界の気象はネットで簡単に見ることができます。。Skyvectorというサイトがあります。地図を拡大して空港近くの色のついた丸をクリックするとその地点の気象が出てきます。するとそこには雲、風向風速やQNHが出ています。

 

松本のSIDはMBE1R、離陸はRW36です。MBE1Rとは、MBEが松本VORの識別符号でRがリバーサルです。ですからマツモト・リバーサル・ワン・デパーチャーの意味です。

選択したら忘れずにEXECをクリックします。水色のランプが点灯しています。

こうなります。LEGSページを見てみます。

確かに入っていますが、MBEの10000フィート以上の制限が入っていません。以上の高度の場合はAを後ろにつけます。さらにこの画面の一番下の入力画面がいま入力できない状態になっています。赤い四角のところに【】がないのです。そこでCLRボタンをクリックします。

するとなんかエラーメッセージのようなものが出てきますが、気にせずさらにCLRボタンをクリックして消します。

ではMBEに10000フィート以上の制限を入れます。10000Aと入力して右の上から5つ目のボタンをクリック。

制限が入りました。LEGSページをめくって最後まで見ていきます。

最後はKIRINで終わっているはずです。ここから福岡のSTARになります。DEPPARRボタンをクリックします。

福岡の計器飛行のチャートもネットで探します。

いくつも出てきます。まずSTARです。マルツ・イースト・アライバルです。KIRINを12000フィート以上で、MALTSから福岡空港への進入になります。MALTSが2000フィート以上。途中、いくつも高度制限があります。

進入はILSRWY16、着陸はRWY16。ILS周波数は111.7、識別符号はIFO、最終進入コースは158度、ファイナル・アプローチング・フィックスはAINOSで1900フィート以上。空港の高度は30フィートで、電波高度計による決心高は200フィート。X-Plane11のデフォルトのB737-800では気圧高度計を使った決心高度の設定ができず、すべて電波高度計による決心高の設定になります。ゴーアラウンドは右旋回で壱岐VORまで。高度6000フィート。

福岡の到着を選びます。

STARはMATLSEを選びます。Eはイースト、東の意味です。

さらにILS16を選びます。

EXECボタンをクリック。

こうなります。では改めてLEGSページを開き、ページをめくっていきます。

1ページ目です。

4ページ目に不連続という場所がありました。これはルートとSTARの接続点です。KIRINのあとにHOPPSをつなげます。

左のボタンの上から4番目をクリックしてHOPPSを入力欄にコピーします。続いて左の上から2番目をクリックしてそれをKIRINの次につなげます。

このようにつながりましたからEXECをクリック。STARに入ると、8000以上、6000以上、2000以上、そして2000と高度制限が続きます。ここでKIRINは12000以上という制限があるのですが入っていません。これは入れ忘れました。

では上昇、巡航、降下の設定を行います。まず上昇。CLBをクリック。

10000フィートまで250ノット、その上は290ノットあるいはマッハ0.74とデフォルトで入っています。しかしトランジション高度が米国の数値なので日本の14000に直します。

14000と入力します。続いて巡航です。

巡航速度は300ノット・マッハ0.80とあります。巡航高度を入れます。今日はFL360で飛びます。西行きが偶数、東行きが奇数です。続いて降下の設定です。

降下のトランジション・レベルも直します。なぜかFL140と入れるとエラーになるので、14000と入れます。

これでCDUの入力は終わりです。

改めてLEGSページを順にみていきます。高度制限や上昇、降下の様子がわかります。高度は小字が計算された高度、大字が指定した高度です。

降下開始地点ですが、CLOVEとBASILの間にあります。

福岡の着陸滑走路です。

壱岐のホールディングです。

ではQNHを合わせます。つまみが外、内の二重になっています。外側は左がインチで右がヘクトパスカルです。今日はインチで合わせますから左に倒します。

内側のつまみを回してQNHを合わせます。

先ほど見たように今日は2994です。

では出発準備を続けます。オーバーヘッドパネルの一番左の列。ヨーダンパーをオン。

オレンジの警告灯が消えます。

操縦室の照明はあちこちにつまみがあります。夜間飛行の時などに使います。適宜調整します。

シートベルトサインをオン。オフはなくて、オートとオンの切り替えです。

ウインドウ・ヒートとプローブ・ヒートをオン。

こうなります。

エンジンで動く油圧のスイッチをオン。電気で動く油圧のスイッチはまだオフのままです。

こうなります。

どこのドアが開いているかがわかります。前方左側のドアが開いています。

与圧、空調の設定です。ます左右のリサイクル・ファンをオート。左右のパックをオート。左右のブリードをオン。アイソレーション・バルブはオートになっています。

与圧の設定です。巡航高度と到着地の高度を入れます。

先ほど見たように巡航高度FL360。福岡空港の高度は40フィートですからそれに近い上の数字で50を選びます。油圧スイッチは必ずAUTOです。

MCPの設定です。

まずヘディングは離陸滑走路に合わせて360。このつまみも外側と内側の二重になっています。ヘディングは内側の小さいほうのつまみです。外側は旋回の時の傾きの限度の指定です。普通は一番右の30度にしておきます。シミュレーターでマウスで操作するとよく外側の傾きの限度の数字を動かしてしまいます。たとえばこれを一番左の10度にすると旋回の時に10度までしか傾かずに想定したような旋回ができません。あれ、と思ったらまずこのつまみを見てみるとよいでしょう。

高度は36000。

垂直速度は縦に回るつまみを動かしてゼロにします。

数字が消えていることを確かめます。

速度は大きく旋回するので松本VOR近くまで180ノットで上がっていきます。

正面のスクリーンで搭載燃料を確かめます。実は表示がポンドなのです。キロにならないようで。実に紛らわしいのですが、1ポンドは0.4536キログラムです。だいたい、キロの倍の数字がポンドです。22.3x0.4536は10.1になります。10.1トンの搭載です。燃料タンクは左右と中央の3つがあります。最初に中央タンクから使います。

エンジン計器です。エンジン・オイルも適量入っています。

オートブレーキをRTOにします。

照明スイッチは適宜調整します。

スタブ・トリムは真ん中あたりにしておきます。

ラダー・トリム、エルロン・トリムは必ずゼロ。ゼロでないと機体がどんどん傾きます。

消火装置の試験です。赤枠のスイッチを右に倒します。2つの主エンジンとAPUの火災警報と、オーバーヒート警告灯が点灯。車輪の格納庫の警報も点灯。点灯を確かめたらスイッチは元に戻します。

赤い警報灯スイッチと黄色い警告灯スイッチを押して警報や警告を消します。

さてこれで準備が整いました。旅客の搭乗ももうすぐ終わるようです。

ちなみにフライトは突然異常終了したり墜落してしまうことがあります。その時になるべく近いところから再開したいものです。そのためフライトの保存という機能があります。メニューからフライトを選び、フライトの保存をクリック。

シチュエーションを選択。名前は自動的につきますから保存を選択。

では出発直前の準備です。燃料ポンプをすべてオン。

こうなります。

APUをオン。APUスイッチを数秒間、下に押し下げておきます。APUの排気ガス温度が上がってきたら離してオンの位置にします。

エンジンの始動に備えて左右のパックをオフ。APUブリードをオン。ダクト圧力があることを確認。

ただし、この機体はしばしばAPUが故障します。理由はよくわからず、下のように故障ランプがついて起動しなくなります。

X-Planeの故障を直す方法があります。右上のアイコンからフライトの設定を選びます。

当機を選択します。

故障を選びます。

すべてのシステムを修正するを選びます。そして右下の実行完了。

さらに右下の変更の適用。これで故障は直るはずですが、たまに直らないことがあります。そのときは飛行機を読み込み直すしかありません。このデフォルトのB737-800はまだバグが多いのです。ほかによく起きる故障がタイヤのパンクです。不整地を地上走行したり地上で急ハンドル、急ブレーキをかけるとタイヤがパンクすることがあります。外から見るとタイヤがつぶれていますし、エンジンをふかしてもなかなか走らなくなります。その場合もこうやって直します。

ドアを閉めます。

電気で動く油圧スイッチをオン。

電源をAPUに切り替えます。APU電源のスイッチを左右ともオン。

APUの交流電源も順調です。

主エンジンの発電機はまだ動いていません。

インバーターからの交流電源も順調

地上電源は切り離されました。

スタンバイ・パワーもOK。

整流器を介した直流電源も順調。

衝突防止灯をオン。

APU関係の警告が消えません。バグのようです。

正面の画面は地図にしておきます。縮尺を適宜合わせます。

離陸後上昇して左旋回で松本VOR上空に至ります。

メニューのフライトから地上サービスの操作表示を選びます。

こんな画面が出てきます。

ではプッシュバックです。パーキング・ブレーキを解除します。

プッシュバックは右か左かを選びます。いずれも少し後退したのちに右か左に曲がります。右というのは操縦席に座って右手側、左というのは操縦席に座って左手側です。途中で終わりにするときは中止を選びます。

駐機場が狭くてはみ出しそうになったので、途中でプッシュバックを中止しました。

パーキング・ブレーキをセット。

左側の1番エンジンを始動。スターターをグラウンドに。

N2が20%を越えたら燃料をオン。

1番エンジンのカットオフ・スイッチをアイドルに

正常に始動しています。

続いて右側の2番エンジンを始動。

N2が20%を越えたら燃料をオン。

2番エンジンのカットオフ・スイッチをアイドルに。

左右のエンジンが正常に始動しました。

電源を主エンジンの発電機に切り替えます。左右のスイッチをオン。

APUスイッチをオフ。

左右のパックをオート。APUブリードをオフ。

フラップ2度。

フラップが2度になっていることを確かめます。

すぐ滑走路に出て離陸しますから灯火は全部オン。

ストロボ灯もオン。スイッチを上に引き上げます。

では出発します。

念のため、またフライトを保存しておきます。

オートスロットルをアーム、LNAVをオン。飛行中も飛行前後も決してVNAVはオンにしないでください!ありえないことが起こります!

エンジンを連続点火に。

駐機場を出て滑走路をRW36に向かいます。

滑走路端でUターンします。

急に曲がるときは外側のエンジンだけ吹かすと楽に回れます。

離陸滑走路に正対しました。

(つづく)