フライトシミュレーターの世界

経済アナリスト藤原直哉の、趣味のフライトシミュレーターのページです。主にX-Plane、PSXを飛ばしています。

X-Plane10のB727-200Advで南紀白浜から大分まで(2/2)

2016-09-22 20:48:45 | 日記

引き続きB727の出発準備を進めます。

外部電源と圧搾空気を外します。

ビーコン灯をオン。これから夜間飛行にします。B727の室内灯は白色と赤色があります。これは白色です。

航空機関士席です。

ではプッシュバックとエンジン始動の準備です。

3つ燃料タンク、ひとつづつ燃料ポンプをオンにします。

電気で動く油圧システムBをオン。油量が十分で圧力が上がることを確かめます。

ビフォースタートチェックリストです。

ウインドウヒートをオン。

エンジン始動にあたってギャレイパワーをオフ。

左右のPACKSをオフ。ダクト圧力が30PSI以上になることを確かめます。

ブレーキ圧力を確かめます。

外気温を確かめます。

パーキングブレーキをオフ。

オーバーヘッドにあるGround Crew Callをプッシュ。するとプッシュバックのページが出てきます。通常はAutoでプッシュバックしますのでAutoをクリックします。すると早速プッシュバックが始まります。

プッシュバックを途中で止めたいときはもう一度Autoをクリックします。Manualでもプッシュバックができます。こちらは前輪の操向を司るティラーを動かしてプッシュバックの向きを変えます。

Autoでプッシュバックしています。

Autoが終了した後、Manualでさらに後退させます。

プッシュバックが終わりましたのでパーキングブレーキをオン。

No.1エンジンから始動します。オーバーヘッドの1番エンジンの始動スイッチの蓋を開けてレバーを下に引きます。すると圧搾空気の力でエンジンが回り始めます。そして上から4つ目のメーター、N2が20%になったらスロットルレバーの下にあるカットオフスイッチをオンにして燃料を送り始めます。これでトラブルがなければ正常に起動します。

3番目のエンジンを起動しているところです。

エンジンが正常に起動したら航空機関士席の電気のパネルで発電機をCloseします。これで各エンジンに直結した発電機から交流電流が供給され始めます。上のメーターは発電機の油の温度。下は発電されるワット数です。

エンジンで稼働する油圧システムAも油量と圧力が正常であるか確かめます。また電源がAPUから切り替わって電気で稼働する油圧システムBも正常であることを確かめます。

APUをオフ。

左右のPACKSをオン。

各発電機の電圧と周波数をチェック。

エッセンシャルパワーを発電機の2番に。

ギャレイパワーを再度オン。

ピトーヒートをオン。

油圧ポンプをすべてオン。

航空機関士席のFLT/GND切り替えをFLTに。

離陸フラップ20度。ちなみにこの色が操縦室内に赤色灯を点灯した時の色です。

トリムの緑色のバンドをクリックして離陸トリムを自動的に合わせます。

TAXI灯とRunway Turn-Off灯をオンにして地上走行を開始します。

早速滑走路の手前で一時停止。

トランスポンダをON/ALTに。

2番エンジンの圧搾空気バルブを2つともオフ。

着陸灯とストロボ灯を点灯して滑走路に入ります。高度はエンジン計器のすぐ左側に6000という表示が見えますが、ここで設定します。

離陸滑走路の端に行ってUターンします。

Uターンしているところです。

離陸滑走路に正対しました。

ではこれから離陸します。スロットルを進めてエンジン計器の一番上の針が、バグのある21.5を指すようにします。実際には後ろから航空機関士が手を伸ばして微調整して合わせます。

離陸滑走が始まりました。離陸速度を表示しておきます。

あっという間に離陸です。

後ろに南紀白浜の街が見えます。

ではオートパイロットの操作です。離陸直後からINSで飛ぶには、離陸前に先に紹介したナビゲーションセレクターをNAV/LOCにしておきます。また離陸直後からヘディングモードで飛ぶには、先に紹介したようにHDGのボタンを押しておきます。これをセットしてから赤枠で囲ったつまみを動かします。これはピッチ角を調整するつまみです。下の写真のように離陸前にこのつまみをずっと上の位置まで上げておきます。そしてエンジンをふかして加速し、操縦かんを引いて離陸して、安定したピッチ角になってトリムが取れたら先に紹介したオートパイロットをオンにします。すると機はこのつまみで設定したピッチ角で上昇を続けます。そこで速度がV2+15ノットぐらいになるようにピッチを調整します。つまみを左に倒すとピッチが下がって速度が上がり、上に上げるとピッチが上がって速度が下がります。

ここでは横方向は離陸直後からINSを使います。先に紹介したとおり、スロットルレバーの後ろにあるナビゲーションセレクターをNAV AUXにします。これでオートパイロットがオンになると横方向の制御をINSで行います。

正面にGPSの水色のランプが点灯しています。GPSとありますが実際にはINSのことで、これが点灯しているとINSが機能しています。なお当機にはGPSはついていません。

さっそく右旋回していますが、これはINSの指示によるオートパイロットを使った旋回です。

このようにピッチ角を下げると加速します。加速しながらフラップを上げていきます。

続いて250ノットで上昇します。速度計のバグは自動的に250に合うようになっています。そこでスロットルレバーの後ろにあるピッチセレクターを真上からひとつ左に回して速度保持にします。すると250ノットを保持して飛びます。

250ノットを保持して飛んでいます。本当は先に紹介したようにここで高度もARMされていなければなりません。

早速INSを見てみます。つまみを真上からひとつ右のDIS/TIMEにします。そして真ん中の窓に12とあります。これはポイントの1番から2番に向けて飛んでいるという意味で、2番のポイントまであと36マイル、8.4分と表示が出ています。ちなみにこのつまみをもうひとつ右に回すと現在の風向と風速が出てきます。さらに一番左にまわすと航路の方位と対地速度、そこからひとつ右に戻すとヘディングと偏流角が出てきます。

高度をARMして、その高度に到達しました。正面の水色のランプを見るとALTとALT SELECTが点灯しています。これは高度保持モードがオンになって、設定された高度に達しているという意味です。この状態では速度保持は自動的に解除されます。ですから250ノットで飛ぶには速度計を見ながらマニュアルでスロットルを調整します。

続いて新たな高度を設定してARMし、ピッチセレクターで速度保持を選択。そしてスロットルを前に出してエンジンをふかします。すると機は速度を保持したまま上昇し始めます。それがこの状態です。

機は安定して上昇しています。

紀伊半島から四国に向かいます。

さて、ここで異常が見つかりました。ギアの扉が開き、主脚のひとつがロックされていません。しかし実際に主脚が出ていればものすごい風の抵抗が産まれるはずですが、それはこの機体では再現されていません。

こういう時にシミュレーターはすごいです。こうして外からすぐに状況を確認できます(笑)。確かに右の主脚が出ています。これは厄介なことになりました。

270ノットに加速したところでしたが、とりあえずこの速度で飛びます。

正面の照明を明るくします。そこにはギアの制限速度が出ています。ギアを出す時の制限速度が270ノット、マッハ0.83。ギアを引き込むときの制限速度が200ノット。ギアを出したまま飛ぶときの制限速度が300ノット、マッハ0.83です。離陸してギアアップした時にはギアは全部格納されていました。したがってあとから何らかの理由で降りてしまったのだと思います。

何回かギアレバをオフからアップに動かしてみましたが全然反応しません。

そうこうしている間に10000フィートを過ぎましたので着陸灯はオフ。

シートベルトサインもオフ。

このままどこか代替着陸できる空港に行ってギアのアップダウンをさらに試し、予備の装置を使ってマニュアルでギアを降ろしてロックして着陸するか。とりあえず今日は故障のメニューをオフにしてみました。赤い枠のところをクリックするとメインテナンスと故障がオフになります。

するとしばらくたってギアが引き込まれてギアの扉が閉まりました!

気を取り直して今日は先を急ぎます。速度を300ノットまで上げます。速度保持モードで飛んでいます。

雲上飛行です。

 下界に高知が見えています。

まもなく今日の巡航高度FL240に達します。よく見ると高度計のQNHを2992に直し忘れていますね。高度の設定を24000にしてARMして速度保持で上昇してきました。24000に近づくと自動的に上昇率が下がり、24000で上昇率がゼロになり、高度保持に自動的に切り替わって速度保持が自動的に外れます。この間、上昇率が下がるにつれて速度が上がっていきます。速度の上昇を止めるにはマニュアルでスロットルを少しづつ戻します。

24000に達しました。オートパイロットは高度保持に切り替わりました。速度の調整はスロットルをマニュアルで動かして行っています。次のポイントは5番。そこまで12マイル、1.8分。

そして5番のポイントを過ぎて6番に向かっています。この状態だと1番から4番には9番より先のポイントを入力することができます。8番、9番、1番、2番の順に飛行機は飛んでいきます。

これが風向、風速の表示です。223度から35ノットの風。

高知上空です。

高知の街が見えます。

では降下を開始します。新たな高度を設定してARM。ピッチコントロールを速度保持にして速度を速度計のバグで設定。そしてスロットルをアイドルまで戻します。すると毎分2千フィート近くの降下率で降下していきます。

現在、9番から1番に向けて飛んでいます。1番まであと18マイル、3.1分。

高知と松山を結ぶ国道が眼下に見えます。

雲の切れ目から下界が見えます。

14000フィートを通過したのでQNHを設定します。

外気温を確かめます。機体表面の温度(TAS)が約10度です。

眼下に松山の街が見えます。

瀬戸内海上空を山口県の柳井に向かいます。

10000フィートを過ぎたので着陸灯をオン。

シートベルトサインをオン。昔は客室サインの点灯が今とは違っていた記憶があります。まず機内で普通にタバコを吸えました。禁煙は離陸直後に解除され、着陸直前に禁煙になりました。だから昔は禁煙ランプが消えていれば煙草を吸えました。客席にも灰皿がついていました。シートベルトサインも特に着陸の時は最終進入まで点灯しないことが珍しくありませんでした。あれはパーサーが管理していたのでしょうか・・・。

240ノットで降下を続けます。速度保持、スロットルはアイドルです。

着陸のミニマムを高度計に設定します。赤いバグです。660フィート。

オートブレーキはミニマム。

油圧がA、B両系統とも正常であることを確かめます。

エンジンオイルも正常。

燃料関係も正常。

与圧も正常です。

柳井で大分に向けて変針しました。

雲に着陸灯が反射して雲が白く光っています。

高度を下げていきますが全然地上は見えません。

3000フィートに達しました。VOR A Letdownアプローチです。

方位217度で武蔵VORまであと12マイル。決心高度は660フィート

進入速度は129ノット。これに風の成分を加えます。

ギアダウン、3グリーン。ギアの不調は直っています。フラップ30度。

安定して降下を続けていきます。

しかし前は何も見えません。

やがて雲の下に白く点滅するライトが見えました。これが進入灯かもしれませんがちょっと位置が左に寄り過ぎています。しかし他に何も光が見えないのでそれに向けて降下を続けます。

その白い点滅も見えたり見えなかったりになりました。予定のコースより海寄りにいます。

さらに降下しますがまだ何も見えません。結局このまま決心高度まで降りましたが何も見えませんでした。すかさずゴーアラウンド。

3000フィートに戻って一度90度方向に飛びます。

そして再びVOR進入開始地点に向かいます。

もう一度進入開始地点に向かいます。

改めて進入コースに会合します。

今度は右手に九州の陸地が見えました。しかし空港はまったく見えません。結局今回も決心高度で滑走路は見えず、次は北向きにILSで進入してみるところです。しかし今日は番外編ということで本当はやってはいけないのですが、滑走路を探してみます。

すると右側にさっと滑走路が見えてきました。これなら周回進入で着陸できます。

風はほぼ無風なので、北向きに着陸します。

最初から北向きにILSで進入すれば一発で着陸できたわけですが、VOR進入をやってみたかったのです(笑)。

ちっと右にずれてしまいましたが着陸。

接地するところです。

無事着陸しました。誘導路がないのでそのまま芝生の上に入っていきます。

トランスポンダをオフ。

与圧のFLT/GNDをGNDに。一気に気圧が上がって地上と同じ気圧になります。

機体を止めます。

パーキングブレーキをオン。

着陸灯、ストロボ灯をオフ。

外部電源をオン。

エンジンをカット。

ビーコン灯をオフ。

シートベルトサインをオフ。

油圧系統Bをオフ。

燃料ポンプをすべてオフ。

エンジンに直結した発電機もすべて停止

というわけで南紀白浜から大分まで飛んできました。

アナログの機体は現在のデジタル機とは違う味わいがあります。よくできた機体だと思います。ぜひ楽しんでみてください。

(おわり)