フライトシミュレーターの世界

経済アナリスト藤原直哉の、趣味のフライトシミュレーターのページです。主にX-Plane、PSXを飛ばしています。

那覇空港の沖合い滑走路

2021-05-16 18:46:50 | 日記

沖縄県の那覇空港ではすでに沖合い滑走路が運用されていますが、X-Planeのデフォルト・シナリーにはまだこれが入っていません。

X-Plane.orgのユーザーの提供で無償の沖合い滑走路があります。

X-Plane.orgのフォーラムでこのページを開きます。

するとなかにこの投稿があります。

な飢

上の写真で添付ファイルのROAH Naha v2.zipをクリックしてください。すると沖合い滑走路を含む那覇空港全体の新しいシナリーがダウンロードされます。これを他のアドオン・シナリーと同じようにX-PlaneのディレクトリーのCustom Sceneryのなかにコピーします。これでOKです。これが空港全体の景色です。

沖合い滑走路のILSも設定されています。

北からのILS進入コースも設定されています。

スポットも数多く設定されています。

これで那覇も実際と同じように離着陸できるようになります。

(おわり)

 

 

 


X-Plane11のフリーウエアGulfstream G-IV SPを飛ばす

2021-05-08 16:40:03 | 日記

ビジネスジェット機Gulfstreamは大変性能の高い小型機で、最新のG650ERは航続距離7500マイル、最高速度マッハ0.925、最高クルーズ高度51000フィートと驚異的性能を誇っています。離陸すると一気に上昇して他機がひしめく空域を一気に駆け上がって上空の誰も普通飛んでいないガラガラの空域をかっ飛ばして、目的地に一気に降下して着陸。離着陸距離もかなり短く、まさに忙しい人のためのグローバル・ビジネス機です。X-Plane11のフリー機体にあるG-IV SPは2018年まで製造されていた機体で、900機以上が製造されました。

当機はX-Plane11のフリーウエア・ビジネスジェット機で最も人気が高い機体で、これまで何回もバージョンアップされています。しかし実際に飛ばしてみるといろいろ問題があって、なかなかスムーズに飛びません。特に進入・着陸時に異常に揚力が高くてほとんど操縦不能になることがあります。いろいろ試してみたのですが、着陸フラップを規定の39度にすると、一定の降下率で着陸するときはよいのですが、旋回進入などのように降下率を下げたり上げたりするともうほとんど操縦不能になることがあります。そこで着陸フラップを一つ上の20度にするとだいたいスムーズに着陸します。そこで今回はこのあたりの性能を確かめるべく、短いフライトを行ってみました。

当機はX-Plane11のデフォルトの機能を使っていますので、FMCの操作など他機でも参考になるところがあります。まず当機のダウンロード・ページはここです。X-Plane.orgにアカウントを開くとダウンロードできるようになります。

今日は神奈川県の厚木空港から東京都の羽田空港まで飛びます。

厚木を離陸したら東京湾上のKAIHOまで行って、羽田のLDA Y Rwy22アプローチをKAIHOからぐるっと回って、最後は目視で着陸します。

形ばかりですがsimBriefでフライトプランを作ってみます。simBriefは最近Navigraphが買収しました。

New Flightを選び、機体はGLF IV-SPを選びます。RJTAからRJTTまでコースは厚木のタカンNJAとKAIHOだけを入れました。形ばかりです。そしてGenerate Original Flight Plan。

計算が終わったらSimBrief Downloaderを使ってX-Plane11の既定のフライトプラン・ディレクトリーにFMC読み込み用のファイルとして書き込みます。なお、X-PlaneのFMC用ファイルはX-Plane10用の古いものと、X-Plane11用の新しいものがあります。普通の機体はどちらでも読めますが、古い機体だとX-Plane10用のファイルしか読めないことがあります。

それからX-Planeの機体のオートパイロットの操作ですが、ジョイスティックのボタンに割り当てる場合には、Servos off とかServos toggleを割り当てます。オートパイロットだからAPがつくコマンドだろうと思うと、これが違うのです。Servosというのはオートパイロットを駆動するモーターのことで、操縦かんの赤いボタンはこれを解除するボタンです。したがってServos offを割り当てます。ただ、オートパイロットのオンもオフも一つのボタンでということであればServos toggleを割り当てます。こうするとオン、オフがボタンを押すたびに切り替わります。

今日はあっという間のフライトですが、ちょっと重めにして6万6千ポンドぐらいにしてみました。コールド・アンド・ダークからエンジンをかけることもできますが、時々うまく動かないことがあるので、今日はエンジンをかけて厚木飛行場のRwy19に呼び出します。

厚木の天気ですが、なぜか国際的なMETARの紹介ページに出てきません。そういう場合にはX-Planeの地図を呼び出して、滑走路の真ん中あたりを右クリックします。

すると飛行場の紹介ページが出てきますから、Detailsを選びます。

するとそこに天気や風などの情報とともにQNHが出ています。

G-IV SPのダウンロードには簡単な性能表がついています。今日の離陸滑走路の標高は上にあるように205フィート。すなわちほとんど海面と同じ標高。離陸フラップは既定の20度で、機体の重さは約6万6千ポンド。気温は20度ぐらいです。すると離陸速度は128-135-141ノットであることがわかります。135ノットで引き起こしです。

羽田の進入・着陸速度ですが、重さは6万5千ポンドで、上述のようにフラップ20度で降りますので、アプローチ速度が162ノット、リファレンス速度が152ノットになります。

ではFMCの設定をします。まず画面の左右にボタンがついています。左のボタンは上からL1、L2、・・・と呼び、右側のボタンは上からR1、R2、・・・と呼びます。まずR1を押してルート・メニューを出します。

そしてL2のカンパニー・ルート・リスト

すると保存されたファイル名が並びます。複数のページがある場合にはNestPageを何回か押して今日読み込むべきファイル名を探します。今日は先ほど保存したファイルを読み込みます。書式は出発空港到着空港01と決まっています。したがって、RJTARJTT01です。

するとこの画面が出ます。続いて出発・到着経路、滑走路などを指定します。DEPARRを押します。

まず厚木の出発からです。L1を押します。

離陸滑走路RW01を選びます。SIDSは使いませんので選びません。選ぶと青いボタンが点灯しますからEXECを押します。

このようになります。続いて到着空港の設定を行います。L6を押します。

到着空港の進入・着陸はR2です。

羽田は選択肢が大量に並びます。今日はSTARSは使いませんのでアプローチだけ選びます。NESTPAGEを押してLDA22Yを探します。

続いてトランジションにKAIHOを選びます。そしてEXEC

出発と到着を選んだらLEGSを押します。

こんな感じで、つながっていないところが出ていますから、前後をつなげます。KAIHOの次のポイントを出すためにNEXTPAGEを押します。

先ほどのチャートを見るとKAIHOの次はLD225です。そこでL1を押してLD225を下のスクラッチ・パッドにコピーします。スクラッチ・パッドとはコピー・ペーストしたり何か入力するときの作業用の場所です。

スクラッチ・パッドにコピーしたら前のページに戻ります。

KAIHOの後につなげますから、最初に出てくるKAIHOの後ろにペーストします。すなわちL4を押します。

で、EXECボタンを押して確定させます。これでKAIHOから後ろがつながりました。しかしNJAが入っています。これは飛行場内にあるタカンで、ルートを作るために便宜的に入れたものですから、離陸時にはここを飛ばして次に行きます。そうしないとこのままで離陸してLNAVを入れたとたんに180度ターンしてしまいます。そこで離陸したらKAIHOに直行するようにします。ルートの先のほうに直行するときには、DIRボタンを押します。

L3を押してKAIHOをスクラッチパッドにコピーします。

そしてL1を押して一番上の欄にペースト。

そしてEXECを押すとKAIHOが次のポイントになりました。

もう一度LEGSページを出します。これでLNAVが設定されたはずです。赤紫色のポイントが次に誘導されるポイントです。ここではKAIHOですが、オートパイロットのLNAVを入れるときには必ずどこが設定されているか確かめます。またその上にAUTOとありますが、これはポイントを順番にたどるという意味で、これがその右のINHIBITになっているとポイントで変針せずにそのまま直進してしまいます。ですから必ずAUTOになっていることを確かめます。

続いて巡航高度を入れます。CRZのページのR1に4000と入れます。今日は4000フィートで巡航します。

PROGページに距離と時間が出ていたらLNAV、VNAV両方が設定されています。

LEGSの2ページ目を見てみます。TAYASが3000フィート以上でそこから277度で1000フィートまで降下するコースになっています。ゴーアラウンドは房総半島の先のほうまで行きます。

FMCのセットが終わりました。続いてMCPをセットします。速度は220ノットにします。チャートにある制限速度です。ヘディングは厚木のRwy19の方位186度。上昇率は2000フィート、高度は4000フィートにしておきます。そしてA/Pボタンを1回押すとフライトディレクターが出てきます。またLNAVボタンを押します。

そして左席の左側にあるパネルから航法の元を何にするかを選びます。今入れたFMCのルートはGPSで誘導しますからGPS1を選びます。LDAアプローチはローカライザーを使いますので、その時にはNAV1に切り替えます。真ん中のつまみはNDの画面の種類、一番右のつまみは縮尺です。

QNHを設定します。先ほど見た数字と今は変わっていました。

エンジンをかけて読み込んでいますからパネルはほとんど操作不要ですが、一応、離陸に合わせてボタンを整えておきます。まずスターターは消します。イグニッションは離着陸時はオンですからそのまま。タクシー灯を消します。キャビン、ギャレーの電源を入れ、ベルトと禁煙のサインをオン。防氷関係を全部オン。

離陸フラップ20度。スタブトリムはゼロ。

グランドスポイラーはARM。

さて、では離陸します。

スロットルをいきなり一番前まで出すと当機はロケットのように飛び上がって操縦不能になります。高圧タービンHPの回転数が黄色の手前になるまでスロットルを進めるとちょうどよいようです。

先ほど見たように135ノットで引き起こし。

離陸しました。ギアアップ。

オートパイロットを入れます。A/Pボタンを押してもいいですし、ジョイスティックのServos toggleを押してもよいです。このボタンが緑になればOK。続いてV/Sをオン。緑になれば上に設定した上昇率で上がっていきます。LNAVもすぐ緑になるはずです。そしてオートスロットルA/T ARMもオン。

LNAVが入り、V/Sで上昇し、設定した速度にするようオートスロットルが動いています。

フラップはアップ。

もう一度LNAVを確かめます。

速度は220ノットに達し、LNAVのコースに会合中です。

巡航高度に達するとALT HLDボタンが緑色になります。高度一定です。

巡航高度に達しました。

今日のLDAアプローチのローカライザー周波数を入力しておきます。NAVRADボタンを押し、NAV1に周波数、CRS1にコースを入れます。周波数とコースは先ほどのチャートに書いてあります。

横浜上空をKAIHOに向かって飛んでいます。

ちなみに当機はオートパイロットを入れると機種の上下動が止まらないことがあります。その場合はジョイスティックの設定にある操縦の安定性補足のところでPitchの補足を上げてみてください。

順調に水平飛行しています。

羽田のMETARです。普通はこのページで最新の気象が出てきます。現在のQNHは29.68です。南の風15ノットです。Rwy22に進入すると左から右に流されるはずです。

羽田のQNHに合わせます。この速度でフラップアップだと機首上げが限界ですね。赤の手前にきています。

羽田を離陸する他機が見えます。

LD224に向けて飛んでいます。

もうすぐ左旋回になります。BALANの手前の緑の丸のところから降下を開始してTAYASで3000フィートになるようにFMCが計算しています。

では速度を180ノットまで下げ、降下率は1100フィートに設定し、高度は3000フィートに設定しておきます。まだ降下しません。

フラップは10度。

180ノットまで減速してきました。では降下開始。V/Sを押します。

左旋回しながら降下しています。

ヘディングも進入コースの277に合わせます。

では進入速度の162ノットまで減速します。

フラップ20度、今日はこれで着陸します。

ではGPS1からNAV1に切り替えてローカライザーの電波で飛びます。

上のスイッチを切り替えるといったんLNAVボタンが消灯しますので改めて押します。すると上の設定に従ってVOR/LOCモードになり、受信するまでLNAVボタンは黄色のままで、現在の方位を保ちます。受信するとLNAVボタンが緑色になります。

VOR/LOCの誘導に切り替わりました。

では高度の設定を1000にします。

もうすぐ最終アプローチ・フィックスのTAYASです。

TAYASです。降下を開始します。降下角は先ほど見たように3.5度ですから降下率も1100フィートと高めにしてあります。

V/Sを押します。

ギアダウン。

グランドスポイラーARM

このように降下しています。

最後は回り込んでRwy22に着陸します。

もうすぐ1000フィートになります。滑走路はよく見えています。

では左旋回開始です。

オートパイロットとオートスロットルを解除

進入速度152ノット。フラップ20度でもまだちょっと揚力が強すぎる感じです。

左から横風が吹いてきます。

もうすぐ着陸ですが速度を下げてもなかなか機体が沈みません。

ずいぶん前に行って着陸、リバース、ブレーキ。あっという間に止まりました。

スポイラーは上がり、リバースは作動しています。

後ろから見たところです。

ということで、一応無事に羽田に着陸しました。着陸フラップを規定の39度ではなく20度にすると操縦困難というわけでもなく降りられます。ただ、最後はスロットルを絞って速度を下げてもなかなか機体が沈みませんでした。今後のバージョンアップに期待したいところですが、基本的にはあとはだいたいよく飛びます。高性能ビジネスジェット機のパワーと機動性を感じました。

(おわり)

 


MSFSで雪のなかのフライト

2021-01-04 20:38:51 | 日記

昨年発売されたマイクロソフトのフライトシミュレーター(MSFS)はその後も次々とアップデートが行われていますが、未だ完成にはかなり遠い状態です。

しかし、きれいな風景と気象を観ながらの遊覧飛行には最適です。これは決して皮肉な意味で言っているのではなくて、まさにゲームとしてのフライトシミュレーターのひとつの方向性です。

今日はMSFSの雪を体験してみます。函館から青森までビーチクラフトのバロン58で飛んでみます。着氷による変化も起こります。

(おわり)


ToLissのエアバスA321で雪の富山から青森まで

2021-01-02 19:59:04 | 日記

すっかりご無沙汰していました。

この間にX-Plane11はversion11.51r3に進み、アドオンのアップデートも次々に行われています。

今日は気象アドオンのxEnviroを使って雪のフライトをしてみます。気象アドオンは描画がきれいだと重いし、軽いと描画が物足りない。そのバランスが難しいのですが、xEnviroは独特の質感ですがなかなかよくできているのではないでしょうか。

今日はToLissのエアバスA321をxEnviroで雪を表現しながら飛んでみます。なかなか楽しめると思います。

 

(おわり)


MSFS2020の計器進入

2020-10-12 08:56:00 | 日記

MSFS2020の小型機にはグラス・コックピットが装着されている機体があります。今のところG1000、G530、G430の3つがありますが使える機能は限定的です。そこで今日はこれらを使った計器進入がうまくいくかどうか試してみたいと思います。結論から言ってILS進入と直線のRNAV進入は大丈夫ですが、曲線を含むRNAV(RNP)進入は曲線部分のタテの誘導ができません。またオートパイロットの性能が悪くて速度や風によってはILSやRNAVの誘導について行かれません。まだまだ改良が必要ですがそれなりに動きます。以下、簡単に紹介します。

熊本空港から東に向けてTBM930で離陸します。TBMは単発のターボプロップ機ですが大変性能がよく、MSFS2020でもよく動きます。スイッチ類も動くものが多いです。

まずILS進入です。東向きに離陸して、ゴーアラウンドコースを通ってILS進入します。

出発と到着を同じ空港に設定するとなぜかこういうコースが設定されます。最初はSIDとか設定したのですが結局こうなります。これで今日はよいのですが・・・。

この曲線も飛ぶときには直線を短区間で継ぎ合わせた飛び方になります。

では離陸します。雲が多い日です。

90ノットぐらいで離陸します。

マニュアルで左旋回します。

そしてゴーアラウンドコースに入ります。

雲にかかります。

3400フィートに達しました。結構速度が出ます。海にいったん出ます。CDIをNAV1にし、ILSの電波を受信しているか確かめます。コースもしっかり自動で設定されています。

大きな雲です。MSFS2020は雲の表現もダイナミックです。

では14DMEのARCに入ります。ちょっとオーバーシュートしていますが、コースに沿って飛んでいます。ところで熊本空港滑走路の東側にはアプローチ・ガイダンス・ライトがあります。西向きに着陸するときの旋回進入用と東向きに着陸するときのゴーアラウンド用でしょうか。MSFS2020では再現されていません。

海上でARCを飛んでいます。

もうすぐ最終進入コースに会合します。CDIをNAV1にします。既にローカライザーはキャプチャーしています。高度は3400フィート。

これがオートパイロットの操作パネルです。

グライドスロープの目印が下りてきています。もうすぐ降下が始まります。

熊本市内上空です。雲で空港は見えません。

雲で先のほうが暗くなっていますが雨は降っていません。MSFS2020ではよく地上にかかる雲が出ます。

降下が始まりましたが、強い向かい風のせいか、次第に既定のコースより上になっていきます。

1ドット上になりました。

薄雲がかかっていますが滑走路は見えています。

オートパイロットの修正が効かないのでマニュアルにして着陸します。

もうすぐ着陸です。

着陸しました。TBM930は速いのであっという間です。

熊本空港に旅客機が並んでいます。ライブのトラフィックを設定すると現況が再現されます。機体は違いますが。結局ILSの誘導はよかったもののオートパイロットが追い付かなかったという状況でした。

では次に直線のRNAV進入です。大阪の八尾空港を離陸して大阪・伊丹空港の短いほうの滑走路に着陸します。今度はセスナ172です。G1000と昔の丸い計器の2つのバージョンがあります。

八尾を離陸して最終進入が始まるTENMAに向かいます。高度は1600フィートです。

自動的にいろいろとコースが設定されていますが、TENMAから最終進入になるのでKIKYOからからTENMAへのレグをアクティブにします。するとこのレグに会合するように飛んでくれます。

では離陸します。

夕方の八尾空港。消防車も走っています。

西向きに離陸します。

大阪市内を見ながらTENMAへ向かいます。

もうすぐコースに会合します。

このような感じでアクティブ・レグに会合します。なお、アクティブ・レグの選択はMENUではなくて右側の画面の下側のボタンの右から3番目にあります。

もうすぐ会合します。大阪・伊丹空港の滑走路が見えています。今日は右側の短いほうの滑走路に着陸します。

大阪市中心部と淀川です。

RNAV進入は順調です。速度は130ノットです。

700フィートの降下率でバッチリ降りていきます。オン・コース。

では着陸のために一気に減速します。すると次第にコースを下に外れていきました。オートパイロットが減速に追いついていません。

64ノットまで減速しました。PAPIは4つ赤になってしまいました。ただPAPIとRNAV進入のコースも多少ずれています。

マニュアル操縦にしてちょっとエンジンをふかして進入パスを上げます。

着陸しました。直線のRNAV進入は大丈夫です。ただ、オートパイロットが追いつかないことがあります。

続いてまた熊本空港に戻って東側から曲線を含むRNAV(RNP)進入をやってみます。Radius to FixのRight TurnとLeft Turnがあります。このコースはずっと以前に小型機で福岡から飛んでブログに紹介した覚えがあります。

出発と到着を同じ空港にしてアプローチを設定すると自動的にこう設定されます。

では離陸します。

雲が空の全面を覆っています。オーバーキャスト。

正面は阿蘇の外輪山です。この真上を超えていこうと思います。TBM930はパワーがあるので行けると思います。

離陸しました。外輪山の真上を超えます。一番奥に九重連山が見えます。手前は阿蘇山です。風力発電の風車も見えます。

阿蘇山です。外輪山の内側を南・東・北にぐるっと回って進入コースに乗ります。

こちらは宮崎県の方向です。

では外輪山の内側を東側から北側へ向かいます。

雄大な山並みです。

ASONOを出ました。6400フィート。もうすぐ進入コースとなります。

速度は240ノット出ています。

210ノット以下に減速し、V/Sで高度を下げ始めます。タテ方向の誘導はまだ始まりません。

FUMOTからタテ方向の誘導が始まるはずです。2100フィート。またオーバーシュートしてコースをはみ出しています。既に210ノット以下に減速していますが。

さて、ほぼFUMOT上空、2100フィート。しかしタテ方向の誘導が始まりません!ここから先はマニュアルで降ります。

先のほうに明るい緑色の光が見えますでしょうか、たまたま同じコースに先行機がいました。後ろから緑と赤の航法灯が見えます。先行機は前からG1000のマップにもはっきり映っています。ただし航法灯が後ろから見えては困るはずですが・・・。

先行機は滑走路手前にいます。続いて着陸します。滑走路の延長線に近づくとタテ方向の誘導が始まりました。

ではマニュアルで着陸します。PAPIが見えません。

熊本空港も結構作り込んであります。

着陸しました。というわけで曲線を含むRNAV(RNP)アプローチのタテ方向の誘導はできないことがわかりました。

しかしG1000ではもしかして?と思ってG1000を積んでいるC172で大分空港の曲線を含むRNAV(RNP)アプローチを飛んでみました。

こんなコースです。南向きに離陸して北向きに着陸します。

大分空港を離陸して北東に向かいます。

四国が見えます。

もうすぐ進入が始まります。2400フィート。

さてここから最終進入です。

ここからタテ方向の誘導が始まるはずですが始まりません。G1000でも曲線区間のタテ方向の誘導はできないようです。

マニュアルで降りていきます。滑走路の延長線に近づくとタテ方向の誘導が始まります。

滑走路の延長線ですがPAPIとRNAVのタテ方向の誘導が半ドットぐらいずれています。

大分空港に着きました。この空港も結構作り込んであります。

ということでMSFS2020の計器進入を試してみました。まだまだ改良の余地が大きいですが、限られた機能の範囲内で十分使えそうです。

(おわり)


MSFS2020と他のソフトをつなぐFSUIPC7.0Beta

2020-10-05 22:05:41 | 日記

マイクロソフトの最新フライトシミュレーターMSFS2020は、まだまだバグが多くて大変ですが、シナリー発生器として使えば実にきれいでスムーズです。

FSXやP3DではFSUIPCを使って他のソフトとの連結が行われていることが多いですが、MSFS2020用はまだベータ版ですがFSUIPC7.0Betaが発表されています。10月中は無料とあります。

たとえば音声認識機能がついたATCソフトのPilot2ATCとMSFS2020をつなぐときにはこのFSUIPC7.0Betaが必要になります。これまでFSUIPCはダイナミック・ライブラリー(DLL)でしたが、7.0はスタンドアローンで、exeファイルですからこれをダブルクリックして実行することで機能が立ち上がります。

MSFS2020についているB747-800のエンジンをかけてPSXのB747-400WidePSXを使って接続し、FSUIPC7.0Betaを使ってPilot2ATCとMSFS2020を接続し、NAVIGRAPHはそのままMSFS2020とつながり、PSXにはPSX.NETをつなげてドアや重さや地上支援を制御し、PSXにBACARSをつなげてSImfest Plannnig Portalで作った飛行計画や計画作成時に使った風のデータを機体にアップロードして飛ばします。かなりダイナミックなフライトを楽しめます。PSXは米国でプロ用にも認可されたフライトシミュレーターですからバグはまずありません。

(おわり)

 

 


X-Plan11に四季のシナリー

2020-10-05 21:31:42 | 日記

X-Planeは昔から四季それぞれのシナリーがなくて年間まったく同じ色なのですが、有償を含めてこれまでいくつか季節に応じたシナリーに切り替えるソフトが出されてきました。しかし切り替えにはたいてい大変時間がかかり、いつか使わなくなってしまうことが多かったものです。

しかし今回無償でユーザーグループから提供されたFour Seasons(四季)というプラグインは、非常に短時間に季節や気温に応じて最大6つのシナリーを切り替えてくれます。

これが春夏

これが秋

そしてこれが冬の雪です。

とても軽いのでこれだと自動切換えでもほとんど待たされずに済みます。

インストールはちょっと面倒かもしれません。詳しい方法が書かれていますが、バージョン3.6以上のPython3.xをダウンロードしてPCにインストールし、同じバージョン番号(3x)がついたXPPython3.PluginをダウンロードしてResources/Pluginsのディレクトリーにコピーし、そして各シーズンのシナリーをCustom Secneryのディレクトリーにコピーしてそのシナリーをライブラリーとしてiniファイルに登録します。

ここで特にPython3.xをPCにインストールするときは必ずCustom Installationを選び、すべてのユーザーが使う、デフォルトで出てくるProgram Filesのディレクトリーにインストールする、の2つを必ず選択します。そうしないとX-PlaneのなかからPython3.xが呼び出せません。

以前からX-PlaneではPython2.7を使ったプラグインが普及しています。これらのプラグインはPython3.Xでは動かず、Python2.7でなければ動きません。しかしPython2.7とPython3.Xはインストールされる場所が異なり、スクリプトも別名のファイルに格納されますので指示どおりにインストールすればどちらも併用できます。

現行のX-Plane11はバージョン11.50です。描画が速くなり、フライトモデルも最新のものをデフォルトで使えるようになりました。進化が続きます。

(おわり)