フライトシミュレーターの世界

経済アナリスト藤原直哉の、趣味のフライトシミュレーターのページです。主にX-Plane、PSXを飛ばしています。

X-PlaneでJARDesignのエアバスA330-243を飛ばす(1/4)

2016-09-05 18:30:48 | 日記

X-Planeではいくつかのエアバスのアドオン機体が出ていますが、エアバスはシステムが複雑で、なかなか実際と同じように動く機体はありません。しかしそのなかでもJARDsignが出している。エアバスA320NEOA330-243はMCDUというボーイングのCDUとは違うフライトマネージメントコンピュータの操作盤を使えるようになっていて、エアバスをエアバスらしく飛ばすにはよい機体ではないでしょうか。そのかわり、ボーイングと違うところが多々あるので、それなりに学ばないと飛びません。

エアバスのA320フライトシミュレーターでチェックを受けるときに参考となる、絵がたっぷり入った参考書があります。

かつてこのブログでもエアバスについてはいくつか紹介しています。

まずエアバスとボーイングの違いの一片を紹介した記事です。

エアバス321を飛ばします。このエアバス321はその後、3Dコックピット版も発売され、とても良くできていると思います。

それからX-Plane版ではありませんが、プロが手軽にエアバスの練習をできるようにと開発されたパソコン用A320のソフトがあります。これも以前紹介しました。エアバスは機種が変わっても基本的な操作は変わりませんから、エアバスの操作手順を概観するにはこの記事が良いかもしれません。特にMCDUのルートの入力は詳しく書いてあります。基本はどれも同じですので。当然、これは他のソフトよりも相当細かい操作が可能で、相当実機のプロシーデュアに近くなっています。

ただバグだらけで、いくらアップデートされてもベータ版に近い状況で、相当高価ということもあって、あまり普及していないかもしれません。

そして最も手軽に飛ばせるのがこのA350です。ただルートの入力でエアウエイやSID、STARの入力ができず、別途フライトプランを作って読み込むならよいのですが、機上でいろいろルートを入力するのはかなり大変です。SID/STARを作成するスクリプトがあり、使い方の説明がありますがちょっと普通はまごつくと思います。

ここではJARDesignのA330-243について紹介していきます。

まずA320、A330とも専用の掲示板があり、最新の修正版はA320A330それぞれダウンロードできます。

そしてA330については飛ばし方の丁寧なビデオが用意されていて、英語ですが映像を見ながら操作すれば動きます。実機のマニュアル類いくつかもここに用意されています。

さらにこの機体にはデフォルトで、グランド・ハンドリングという機能が用意されています。地上支援車です。プッシュバック・トラクターもついています。これが実に内容豊富で、有料でデラックス版を買うこともできます。

では今日はこの機体を、エアバスの工場があるフランスのツールーズからスイスのチューリッヒまで飛ばしたいと思います。1時間ほどのフライトです。ツールーズは市内のシナリ-も入れておきます。いずれも無償のシナリーです。

いつものようにPFPXでフライトプランを作ります。

ツールーズはRWY32Rから離陸して最初の高度がFL300。フライトプランの距離が418マイル。平均の風は向かい風15ノット。巡航速度はマッハ0.82。ZFWは170トン、離陸重量は183トンで計算してあります。

飛行時間は1時間6分、最小燃料は12.7トン、着陸地の代替空港はバーゼル(LFSB)です。空港の標高はツールーズが499フィート、チューリッヒが1417フィートです。

 こんなルートです。フランス南部のツールーズを離陸して北東方向にフランスアルプス、スイスアルプスの北側を飛び、チューリッヒに向かいます。とても眺めの良いルートです。航路上に悪天候はありません。

離陸、着陸、代替空港の気象状況です。特に問題はありません。

ツールーズでは空港ターミナルの反対側に駐機しています。離陸滑走路は32Rですが、直行する誘導路が通行止めのため、迂回して向かいます。

航路図を見ていきます。ツールーズを離陸したらSIDに沿ってMEN VORまで行きます。

ここからUN871航空路に乗ります。

さらに北東に進んでジュネーブ近郊に来ます。

そしてOMASIからチューリッヒのSTARのTransitionに入ります。

チューリッヒ空港は盆地にあり、今日はRWY28への着陸のため、大きく回り込むことになります。STARでGIPOLまで行きます。

そしてチューリッヒ空港の直上を通過後、折り返してRWY28へ着陸します。このあたり、高度制限がたくさんあります。最終進入まえのターンは最高速度が210ノット、最終進入はRAMEMの高度5千フィートからです。ゴーアラウンドはGIPOLに戻って7000フィートです。

チューリッヒ空港の地図です。RWY28は2500メートルの短い滑走路ですが、今回の着陸には十分です。

 

(つづく)


台風が接近する九州を飛ぶ

2016-09-05 16:37:48 | 日記

今回も台風シリーズで、九州の西側を台風がゆっくり北上するなか、鹿児島から築城まで、キングエアーの双発プロペラ機で九州を北上しました。

鹿児島空港です。離陸時にはそれほど強い風は吹いていませんでした。

GPS航法装置に熊本空港(RJFT)をセットして飛びます。ほとんどが雲のなかの飛行になりそうです。

強い雨が降っています。南向きの離陸はさほど困難ではありませんでした。

桜島を見ながら左旋回で北に向かいます。

グーグルマップの画面です。霧島山の西側を抜けていきます。

外気温は15度です。

えびの市上空。下界は雲でほとんど見えません。

予定コース上を飛んでいます。熊本空港まで約40マイル。

左手に八代が見えています。このころから激しい上昇気流、下降気流でオートパイロットをセットしていても機体の上昇や下降が止まらなくなりました。激しい上昇気流だと手で操縦かんを押さえても丸ごと上空に持ち上げられる感じです。速度の変化が激しいので運用限界速度を超えないようにいつもより低い速度で飛びます。

五木村の上空あたりです。

9000フィートで巡航したいのですが高度が維持できません。

熊本上空まで来ましたが、そのまま行き先を築城に変更してさらに北まで飛ぶことにします。

左手が熊本市内です。

右手のこの巨大な積雲のなかに阿蘇山があるはずですが見えません。

眼下は南阿蘇町付近です。

熊本空港が眼下に見えます。

不安定な飛行が続きます。雲のなかです。しかし外気温は零度以上あります。

あっという間に機体が持ち上げられたり落とされたり。

巨大な積乱雲があります。

築城に近づくと飛行場の気象がFSGRWに出てきました。築城は海に面した空港です。海側から15ノットの風。海に向かっての進入になります。雲底は4500フィートありますが、その下にも雲があります。

いきなり15度も機首が持ち上がることがります。

豊前市、中津市が見えます。

海岸線を北上すると築城飛行場が見えてきました。

山側に回り込んでの進入になります。すぐ先には北九州空港が見えます。

筑豊の方角です。

海側に旋回します。英彦山が見えます。

滑走路が正面に見えます。

風が乱れるなかを進入していきます。

まもなく着陸です。速度を下げないように気をつけます。

着陸しました。ちょっと左にずれました。

築城に着きました。

台風の激しい気象のなかを飛ぶのもフライトシミュレーターの楽しみ方のひとつです。

(おわり)