こんにちは。
今回は「小学校の教科書で変わることとは?」のPart3 になります。
『 小学生の保護者なら、ここだけは押さえておきたい、
2020年「小学生の新しい学び」 』
《 2020年の小学校で変わること 》
1.学びかたが変わる (Part 1)
2.外国語活動から教科としての『外国語』へ (Part 2)
3.国語、算数 、理科、社会の教科書内容の変化 (Part 3,4 )
Part 3のテーマは
「国語、算数 、理科、社会の教科書内容の変化(その1)」です。
今回行われた教科書改訂について理解するためのキーワードは
「役に立つ勉強」です。
たとえばみなさん、こんなことを今までに思ったことはないでしょうか。
「学校の勉強って何の役に立つの?」
「何のために勉強をしないといけないの?」
今まではずっと知識つめこみ型の教育が行われてきました。
そのために学校の勉強が何に役立つのか、と思う生徒が増えました。
でも、これでは勉強に興味がない人はやらないですよね。
役に立たないものはやりたくない。
そこで今回の教科書改訂です。
改定後の算数の教科書を見てみましょう(下)。
グラフがたくさん書いてあります。
この問題ではグラフから何を読み取れるのかを自分で考え、分析する力が問われています。
有益な情報を選び出し、問題解決を行うことが重要になっているのですね。
このような能力は将来の仕事でも大いに役に立つはずです。
実際、我々大人もインターネットからの情報などを処理しながら仕事をしていますよね。
ここで、今回実施される新指導要領の基本的な考え方である
「資質・能力の三つの柱」について述べてみたいと思います。
資質・能力の三つの柱とは
- 生きて働く知識・技能の習得
- 未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力等の育成
- 学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性などの涵養
から成ります。
実は①②③はすべて同じことを言っています。
要は「役に立つ勉強」をしていきましょうということです。
①については
知識だけ詰め込んでもダメだよ。知識は実際に活かさないといけないよ。
②については
生きていくなかでは未知のいろんなことに対処しないといけません。
その際には問題を自分で考え、判断し、自分の言葉で表現していく力が必
要になりますよ。
③については
将来に役に立つ勉強をさせていくので、積極的に勉強して日常生活に応用
する力を養っていこう。
ということが述べられています。
算数以外の科目も見てみると、主題になっていることは
・国語では「情報の扱い方」
複数の資料から読み取れる情報を整理し、根拠や理由を明確にして自分の
考えを伝える力を伸ばしていくことが目標です。
・理科では「ふしぎの追及」
身の回りのことについて仮説を立て、実験や観察によって検証し、結果か
らわかることを考え、知識を習得させていきます。
・社会では「丸暗記じゃだめよ」
たとえば歴史の用語を暗記するだけでなく、なぜそのような出来事が起
こったかという前後関係をきちんと理解させる。
ということです。
これらは先に述べた「3つの柱」に合致しますね。
小難しいことを述べましたが、
「将来、役に立つ勉強」
を国としては子供たちに学んでもらいたいのだ。
ということを理解しておけば大丈夫です。
次回Part 4では「国語、算数 、理科、社会の教科書内容の変化(その2)」として
「プログラミング教育」
「これからの南里英語教室の教育方針」
について述べてまいります。
南里英語教室