やっぱり本も好き

忘却率がUPしているのでメモとして

王妃の館       浅田次郎

2005年04月05日 16時31分08秒 | 
豪華ツア-と格安ツア-が、旅行社の浮沈を賭けての故意の
ダブルブッキング、それにその舞台となるルイ王朝の歴史が
からまり、ややこしいことになりそうでなりません。
「私は大金を払ったからそれだけのことをしてもらおうなんて
思ったことはない。
そういうの、幸せな人の考えることだもの。
世の中そんなに甘かないわよ。どうせ狐と狸ばかりの
欺しっこだらけの世の中なんだから、払ったお金の分だけは
自分で楽しまなけりゃならない。
欺されたって、最後はありがとうって言えるように生きなきゃいけない」
権利ばかりを主張しがちになる時
この箇所を思い出すと謙虚になれます。

プリズンホテル・秋・冬・春   浅田次郎

2005年04月05日 13時59分51秒 | 
極道が経営するホテルのてんやわんやの物語。
「人相風体は決してその人間の本質を語らぬ。弱く優しい人間は
それをかばうために、いつも顔をしかめ肩をいからせている。
凶悪で粗暴な人間ほど、己れの本性を隠すためにことさら紳士を装う」
主人公の小説家が極道より破天荒で、ついていけないところもあるが
それにはいろいろな事情があり、最後はめでたしめでたし。
美空ひばりの唄が何故か心に浮かびました。
 人は哀しい 哀しいものですね~