やっぱり本も好き

忘却率がUPしているのでメモとして

百万回の永訣 柳原和子

2012年07月19日 11時23分29秒 | からだ
2006年のテレビの再放送です、
末期がんの告知を受けてからの闘病記録。病巣の画像のみで、簡単に余命を告知されても、症状もないのに、心は混乱するばかり、医者は一緒に頑張りましょうとは言わず、統計に表れた確率を告げるばかり。根拠のない希望を与えてもと言うことだけれど、嘘でもイイから治ると言ってというのが患者の本心だと思う。
医者に求めるものは心のふれあいが大きな要素を占める、治らなくても良いセンセイだったと思うセンセイに出会えればそれでいい。もう40年以上も昔の仙台市立病院の外科のセンセイ、(母親の主治医だった)クリスマスに「早くよくなってね」とメッセージ付きの貯金箱のプレゼントを配って回ったり(末期患者に)、付き添っているものにも何かと気遣ってくれた、今でも医者と言えばそのセンセイの優しさを思い出す。
自分の場合はそういうセンセイには出会えていない、時代が違うから?、告知が当たり前になり、患者の負担は増えた感じがする、案外医学は進歩していないのだろう、苦しい治療を受けても、何の治療をしなくても余命にあまり差はないそうだし。
再発したらホスピスへ行こうと自分の場合は決めている、苦しまないで死にたい、それだけが希望。