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遊里跡の探訪録など。
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岡山 西中島(2)

2012年05月04日 11時30分00秒 | ◆中国
さらに西中島を歩く。


左右の端に入口を配した建物。
腰の装飾が左と右で微妙に異なっているのがおもしろい。

 
店舗兼住宅風の建物。外壁の装飾や窓の造りなど、気になる趣向がいくつか。
奥行きはさほどではないとはいえ、横幅がこれだけ広いと圧倒される。


西側の川岸に下りてみた。背後が旭川。左上に写り込んでいるのは新京橋。
川側から見ると三階建て、道路側から見ると二階建て。斜面をうまく利用している。

 
連続する出格子が美しい。二階の欄干や欄間など、木材を用いた細やかさが際立つ。
軒下には行灯風の小さな照明がぶら下がっている。当時からのものかは不明。

 
引き戸や飾り窓が凝っている和風建築。ほんの一部だけ洋風に作り変えられている。
興味深かったのは雨戸。収納されていない二枚の雨戸が新たな着眼点を与えてくれた。


中島めぐりもそろそろおわり、というところで現れた和風建築。現役の店だろうか。
大きな電球は遊里でおなじみのものだが、小庇の下にあるのはめずらしいかもしれない。

 
最後に東中島へ戻り、先ほどアングルに苦心した建物群を、ズームを上げて撮影。
こうして見ると、和風洋風を問わず、建物の基本構成が四角、直線であることに気づく。
この特徴は西中島全域に共通していた。丸窓やアールの意匠はなかったのだろうか。

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