Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

料理は時間をかけて

2013年10月20日 | 家・わたくしごと

 外食はほとんどせずに家で食事を作って食べるのだが、朝食はたいてい卵料理とサラダを用意するだけ。夕食も帰りが遅いので15分以内でスピーディーに仕上げることをモットーとして台所に立つために、とにかく時間をかけて料理するなんてことはほぼありえない。しかし、それほどレパートリーもないし、簡単料理にも限界があり(少しずつは増えているが)、たまには一品でもいいので、時間をかけてつくったものをゆっくり食べたいと思うようになってきた。
 先週は、ペンネとからめるミートソースを、ひき肉とトマトから作ってみたが、まあまあの出来だった。今日は東京から戻って家で仕事をしていたこともあり、「時間をかけて煮る料理」に挑戦することに急きょ決定。ほとんど思い付きではあるが、牛筋の煮込みを作ってみようと思い立ったのであった。正直、「生の牛すじ」なんてこれまでの人生で一度も購入したことはない。とりあえず国産牛の250グラム程度の牛すじを買い、1時間下茹でしてあくをとり、その後、2時間かけて煮込んだのだった。大根も入れてコトコト、コトコト。仕事をしていながらも、やわらかくなっているのか、いないのか、とにかく気になるものである。
 3時間煮込んだのだにもかかわらず、「とろけるほど」にはならなかったが、結構、やわらかく、いい味に仕上がる。そうそう、こうして器によそってみると「ネギがない!」ということに気が付くが、雨降りなのであきらめる。ネギなしの牛すじと大根の煮込みに七味唐辛子をかけて、アルコールなしで、サラダとともに夕食。家に長くいるときは「夕食作り」が目下のところ、最高の息抜きとなっている。この歳になってこういう世界にはまるとは自分でも驚きである。

 


ありがとうございました

2013年10月16日 | 浜松・静岡

 14日のワヤンの公演、無事に終了しました。たくさんの方にいらしていただき、本当にありがとうございました。いつもながら反省点はあるもののみなさんに楽しんでいただけたのであれば幸いです。
 今回はどうしてもクンバカルナの死をこれまでの演出と異なり、「美談」に終わらすことなく終演しました。最後にこの演目を上演してから数年間、戦争について考え、向き合った結果でもあります。ささいな演出の違いかもしれませんが、私には大きな変化でした。
 大阪のグループ、本当にがんばって演奏してくださいました。本当にありがとう。それと、今回は浜松祭りの喇叭を使いました。もちろん浜松バージョンの演出です。浜松祭りが大好きな私やクテンコンのお二人、また喇叭奏者の学生を中心に、バテルの演奏者のみなさんに手伝ってもらって楽しい音が作れました。今後も伝統を大切にしながらも、こうした新しい挑戦を続けていきたいと思います。次は11月2日の大阪公演です。もう一度、このメンバーと同じ演目を上演します。楽しみです。


今日はワヤンの本番です

2013年10月14日 | 家・わたくしごと

 大阪のグループにワヤンの音楽を教えはじめて1年半。本日がはじめての舞台です。それが浜松というのも何か運命みたいなものを感じます。だいたいこの日が決まったのは、浜松に赴任するなんて夢にも思わなかった時期だったわけですから。
 連休三日目の今日も晴天のようです。たくさんのお客さんに見てもらえればと思います。私も久しぶりのクンバカルナの戦死。昨日のミーティングで「何回、ダランはクンバカルナを戦死させてしまったのか」という話がでましたが、近年は上演しないもののこれまで上演回数を重ねた演目です。なんだか戦死の数を数えると切なくなりますが、それだけすばらしいお話です。
 浜松ではまだまだマイナー芸能「ワヤン」ですので、会場も広く当日券もたくさん用意してあるようですから、どうぞ、気軽にお越しくださいませ。2時開演です。会場は楽器博物館2階の音楽工房ホールです。会場でお待ちしています。ちなみに関西の方は同じ演目を11月2日に大阪音大の楽器博物館で上演します。


VCDいつ楽しみましょう?

2013年10月13日 | 家・わたくしごと

 バリから船便で送った10キロの段ボール箱が昨日、大学に届いた。ほとんどは本や雑誌なのだが、中に自分用のおみやげで購入したものがいくつか入っていた。だいたいもう1か月以上経過しているために、何を詰めたか記憶がなく、ある意味、びっくり箱みたいな驚きがあるものだ。
 さて中に入っていたのは、数枚のインドネシア・ポップのVCDやDVD。考えて見れたら、ロンボックで購入したものだった。バリの店にはないものが、結構、ロンボックで手に入るのである。といってもとりわけ大きい店ではない。それ以外に段ボール箱の中には、以前ブログで紹介したテーブルクロス(昨日のブログの背景の布もそのテーブルクロス)と同じ柄のクッションカバーも入っていた。そうだ、そうだ、これ自分用に買ったのだった。
 ということで、これまで使っていたクッションカバーはお洗濯ということで、新しいカバーに取り換えてみる。なかなかいい感じ。ということで、新しいDVD,VCDとともに記念撮影となったであった。ところで、このVCDとDVD、いったいいつ楽しむことができるだろう?予定入りすぎて、テレビの前に座わる時間がないだけどね。その存在を忘れないようにしばらく飾っておくことにする。


静かな浜松を味わうつもりが…

2013年10月12日 | 浜松・静岡

 大好きな韓国のピアニストYIRUMAの3枚組ベスト盤が発売されたので、amazonで購入。昨日届いたので今朝から聞くのを楽しみに家に持って帰ってきました。なぜって、今日、土曜日は本当に久しぶりで、浜松で静かに過ごせる一日なのだから。
 今日も個人的な予定はあるけれど、それでも土日はいつも浜松を離れていることを思えば、本当に一日、本を読んだり、書きものをしたり、ワヤンの勉強をしたり、お医者さんにいったり、料理を作ったりと過ごすことができるわけで、もう心待ちにしていた土曜日でした。しかし…、なんときょうから浜松はやらまいかフェスティバル。あちこちの野外ステージでロックがガンガン演奏されている!しかも住んでいるマンションのテラスをあけると、もう音がすごいわけ。
 ということで、この異常気象でくそ暑いのに締め切るわけにもいかず、しかしYIRUMAも聞きたいので、あきらめて家のスピーカーの音に集中してます。でも天気もいいし、やらまいかフェスティバルの参加者、よかったですね。私の大学の同僚の教員もバンドで出演予定。今日かな、明日かな?明日は一日、アクトのワヤン本番会場でガムランと舞台リハ、月曜日は舞台本番。ということで、本日は、つかのまの休日なのでした。これからYIRUMAの音楽が流れる中、ワヤンの自主練です。終わったら掃除機かけて、ケーキでも買いにいっちゃおうかしらね。今日を満喫しないと。


明日のFM haro!にPが出演です

2013年10月11日 | 浜松・静岡

 ひと月一度のペースでゲストとして出演させていただているFM haro!のロック向上委員会ですが、今月の出演は明日です。バグース長谷川さん、チャンティック亜沙美さんとともにすでに収録を終えています。21時からの「ザ・インドネシア」コーナーから1時間出演しています。浜松周辺以外の方は以下のインターネットサイマルラジオでお聞きになれます。
http://www.jcbasimul.com/

 明日の放送では月曜日に上演するワヤンのこと、いろいろ話をしています。もしリスナーの方で私の話を聞いて、月曜日、見に行ってみようという方がいたらうれしいですね。
 ザ・インドネシアのコーナーではワヤンの話がメインなんですが、そのあとに続くコーナー「復活!邦題グランプリ♪名盤再生委員会」がかなり面白い。これまでに出たロックのレコード、CDのジャケットに自分なりのタイトルをつけて応募するというもの。毎回、投稿者の中から一名が選ばれ、「夫婦耳かき」がもらえます。ちなみにPはすでに一回もらってます。今週のお題はBlue Oyster Cult / Agents Of Fortune (1976年リリース)■元々の邦題 / タロットの呪いです。以下をクリックしてください。
http://fmharo.co.jp/grandprix/

 さて、番組の中で盛り上がってますが、今回私が付けたタイトルが「じゃんけんぽん、おれチョキ」です。今回は夫婦耳かき、2セット目、絶対もらいますぜ。くやしかったら、考えて投稿しましょう。もちろん北は北海道から南は沖縄までOKです。いえいえ世界中からの投稿だってOKです。ちなみに、放送が終わるとパーソナリティーが自筆で封筒にあて名書きして、投稿者に送る準備してます。国際郵便で夫婦耳かきを送る日なんて来たら面白い!


再びパパイヤのお話

2013年10月10日 | 家・わたくしごと

 先々週に沖縄から買ってきたパパイヤに味をしめたP。今度は大学のすぐ近くにある西友にフィリッピン産のパパイヤが売られていたので買ってみました。しかも沖縄で買ったものより安くて、大きいのです(198円、ちなみに沖縄産は200円)。西友に行った当初は「梨」を買う予定でしたが、梨が一つ148円、パパイヤが198円、ということで、心は50円高額なパパイヤに動いてしまったわけです
 買ったのは日曜日だったので数日間、熟れるまで台所に放置し、昨晩、だいぶやわらかくなってきたので冷蔵庫へ入れて、今朝、半分食べてみました。もちろん生シークヮーサーをたっぷり絞ってたべたわけですが、これ、「やばーい」って叫ぶほど美味しい!もうインドネシアで食べなくたってぜんぜん平気です(ウソ)。
 でもパパイヤって以前、100円台で買えたかしらね。これってTTPが締結されると、100円くらいで買えるんですかあ~。それなら毎日食べちゃいます(単なるアホです。ごめんなさい)。


通し稽古

2013年10月07日 | 浜松・静岡

 昨日は最後の通し稽古でした。まだ本番前の13日に練習はありますが、さすがにワヤンの通し稽古は前日にはやりません。大阪のガムランメンバーは、ワヤンに初めて挑戦で、沖縄にいたころから大阪にバテルを教えていっていましたから、その初舞台です。しかも、はじめから」クンバカルナ戦死」ですから、長丁場ですね。今回は、戦争の悲劇を美しく語られることへの疑問を投げかけてみました。その点でいうと、これまでの演出や結末とは少し方向が変わります。いろいろ悩んで、考えた結果です。沖縄に住んだ経験も生かされています。ダランに許される解釈ですね。
 大勢の方に見ていただきたい作品の一つです。11月2日は大阪公演もありますが、浜松公演よりは多少短めになると思います。今回の浜松公演はたっぷり2時間(以上)はかかる演目ですが、途中、他のことを考えながら、あるいは(授業ではないので)お休みになっても結構です。今の感じだと、上演中、スクリーンの前後に十分に移動が可能です。未就学児もOK。人形遣いのすぐ横でかぶりつき鑑賞もOK。子どもたちがワヤン上演舞台の横で、カードゲームをしてもOK(まわりに迷惑がかからなければですけど)。大人の方の賭け事(花札等を用いたものなど)は禁止といたします。
 今週のFM haro!ロック向上委員会の「ザ・インドネシアのコーナー(金曜日、21時から)」にも出演して、ワヤンの話をしようと思います。こちらもお時間のある方はお聞きくださいませ。
 


明日は撮影会です

2013年10月04日 | 東京

 明日は東京にてスタソマ物語に登場する皆様の撮影会です。時間は午後5時過ぎからの予定。場所は国分寺のワヤン・トゥンジュク一座スタジオにて。ということで、浜松から撮影会のために大きな虎がやってきます。
 この12月に東京公演で上演予定のスタソマ物語はラマヤナ、マハバラタとつながってはいますが、ヒンドゥーの物語というよりは仏教説話をインドネシア文学として書きかえたものといえるでしょう。スタソマ自身は仏の化身なのですから。
 捨身飼虎という仏様のお話があります。仏様は前世で自らの身を虎にささげる話です。スタソマ物語でもまたこの話が少し形を変えて登場します。もちろんスタソマ王が死んでしまっては話が続かないので、インドラ神がちゃんと生き返らせてくれるわけです。そこがおもしろいところで、ヒンドゥーの神が登場するのですね。
 ということで、そんな虎さん、親子で明日の撮影会に行く予定でしたが…、どうも浜松のワヤンの箱の中には子虎がいないようなので、一足先に東京にふらりと行ってしまったようです。しっかり世話ができない親虎をPがしっかり鎖をつけて連れていきます。 きっと素敵なチラシに掲載されるはずです。もちろん撮影時は鎖は外します。逃げないようにちゃんと見張ってますから大丈夫。


「クンバカルナの戦死」を浜松で上演します

2013年10月01日 | 浜松・静岡

 ラマヤナ物語の演目の一つ「クンバカルナの戦死」を久しぶりに上演します。今回は地元である浜松のアクトシティ浜松音楽工房ホール(浜松市楽器博物館2階)にて、楽器博物館レクチャーコンサート2013 vol.153として上演します。
 実はこの公演、私が浜松に赴任することがわかる以前から決まっていて、当初は沖縄から公演に浜松へ来る予定でしたが、まさか地元の浜松公演になるなんて当初は考えてもみませんでした。本当におかしなものですね。
 この演目はラマヤナ物語の中でも結構「重い」演目の一つです。戦争の空虚さ、悲惨さを語るだけでなく、なぜ戦わなければならないのか、いったい誰のために戦うのか、などいろいろなテーマを持つ物語です。ダランによりそれぞれの解釈があり、上演も少しずつ異なります。私もこの演目は長いこと上演してきていますが、今回も自分なりの新しい解釈を加えています。
 今回は浜松バージョン。ちょっとだけ趣向を凝らしています。演奏は今回、初めてワヤン演奏に挑戦する大阪のガムラングループ「ギータ・クンチャナ」。リーダーのEちゃんとはもう10数年来?のガムラン仲間です。元気のいいグループですから、きっとワヤンも白熱します。皆様、ぜひおいでくださいませ。そして、この演目になくてはならない(?)高田渡《自転車に乗って》のサビを一緒に歌いましょう!(訳が分からないですね…)

日時:10月14日(月) 祝日 開場13時30分、開演14時
場所:アクトシティ浜松音楽工房ホール(浜松市楽器博物館2F)
料金:一般2,500円、学生1,000円、幼児500円

学生料金1,000円というのはお得ですね! 静岡文化芸術大学、静岡大学などの学生の皆様、ぜひおいでください。