Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

地理的な距離、心の距離

2008年12月16日 | 家・わたくしごと
 照屋林助(てるりん)のドキュメンタリー番組を見た。私が沖縄に赴任した後に亡くなった記憶も鮮明だし、息子の林賢さんとは、NHKの番組で仕事をしたことも、沖縄にきてからも会ったこともあり、久しぶりに初めから終わりまで集中してみることのできた興味深い番組だった。見終わった後、ふと思った。「沖縄って、おもしろい人がいる面白い場所なんだなあ」と。そう思ったあと可笑しくなってしまった。「面白い場所なんだなあ。」のあと、「行ってみたいなあ」と続けそうになってしまったからである。
 テレビ番組を見ている私は今、沖縄に居住しているのである。ここは沖縄なんだし、なんで「ここに」行きたいと思ってしまったのだろう。それでは沖縄以外でこの番組を見た一部の視聴者の感想と変わらないではないか。
 私は沖縄の文化に興味がないわけではない。しかし、バリの文化に感じるような親近感を持ったことは一度もない。地理的な距離と心の距離は比例しないのだ。目の前にある沖縄と私との間との心の距離は、遠くはなれたバリとの心の距離にくらべればはるか彼方にあるようだ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。