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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ヤシ油

2014年04月29日 | ワヤン上演
 すでに一昨日のことになりますが、名古屋で本火を使ったワヤンを上演しました。バリではヤシ油を使って火をつけます。なぜかといえば、それが油として最も流通しているからであり、最も手にはいりやすいからでしょう。日本でヤシ油は日常的には手に入りにくいものです。いわゆる植物性油というのはコーン油とか菜種油がふつうなので、それでも火がつきますし、やったことはありませんが普通にワヤンのランプとして問題なく使えると思います。以前は日本もそうして火を灯していたわけですから。
 しかしやはり本火で上演することはほとんどないので、オリジナルに近い形でやりたいというものです。なぜなら、ヤシ油が熱で帰化し燃えるときに出る「油の香り」です。これはほかの油にはない独特なものであり、やはりワヤンの上演の場にそれが香るだけで、ダランも演奏者もそこにインドネシアを感じ、なんだか「夢うつつ」になってワヤンの世界に没頭できるからです。
 今回はなんでも手に入るamazonで、ヤシ油を手にいれました。なんと販売元はコーヒーや輸入食材販売で全国展開するKARDIでした。ちなみに浜松の市野の店頭にも三本売っていました。1リットルが1,000円なので結構お高い贅沢品!「これ燃やしちゃうの?」と言われそうですが、「そうなんです」燃やしちゃうんです。ということで今回はフィリッピン産の写真のヤシ油にたいへんお世話になりました。この油の欠点は、すぐ固まってしまうこと。なのでこうして使う前は湯煎しなくてはなりません。インドネシアと違い、日本ではいろいろ面倒なんですが、やはりワヤンにはヤシ油が一番です!

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