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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

静岡ガムランネットワーク

2013年08月21日 | 浜松・静岡

 私の勤務する大学には「静岡」という文字が入るのだが、実際の所在地は浜松であり、静岡に大学があるわけではない。言い換えれば、静岡県内にあるものの県庁所在地である静岡にはない。だいたい地理感などというものは住んでみなければわからないもので、浜松は静岡よりも名古屋の方が近い。そういう意味で、たとえ東海道線や新幹線があったとしても、静岡までの心の距離は、決して近くはないのである。
 昨日、静岡大学でバリのガムランの演奏活動をしている学生が、私たちの大学の学生と連絡をとりあって、わざわざ浜松まで来て練習に参加してくれた。夏休みだからこそ可能な企画である(1名は浜松出身でちょうど帰省中でしたが)。 
 ところがこの二つのガムラングループ、同じバリのガムランを演奏しているが、静大はゴング・クビャル、浜松の大学はアンクルンなのでレパートリーが重ならない。つまり一緒に練習しなければ同じレパートリーを共有できないわけだ。これだけ距離が離れていると合奏は容易ではない。しかし、彼らにとってそれ以上に重要なのは、「ガムラン好き同士」のたわいもない会話や芸術や音楽についてのお互いの熱い思いを語ることであって、17時半から始まった交流会は、それはそれは盛り上がり、私なんて1時間程度で帰るつもりだったのが、結局面白くて最後まで同席してしまったほどである。
 浜松と静岡の物理的な距離を縮めることはできないが、こうした人と人との交流、ネットワークは心の距離をどんどん縮めてくれるものだ。彼らがいつの日かともに同じ舞台で演奏できることを夢見て、私なりにがんばっていこうと思う。次は浜松から静岡へ。ゴング・クビャルを目の前にして鍵板の多さに戸惑う浜松の学生たちの様子が目に浮かぶ…。

(昨晩はその交流会のせいで、帰宅して23時前に寝てしまい、目が覚めたのは4時50分。まだ外は薄暗かった。それでも陽が昇る時間、少しずつ遅くなってきていている。この時間に起きると秋になっていく気配を感じるものだ。今はまだ、大好きな暑い夏に浸っていたい気持ちだけれど。)


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