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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

「さぼうる」でランチ――東京の休日(1)

2009年05月03日 | 東京
 世間で連休というのは5月2日からなのだろうが、わが家の土曜日は私も仕事のアポイント、息子も普通に授業があったために本格的な連休は今日からである。といっても明日は東京で練習、明後日は打ち合わせと予定が入っているので、なんとなく休みというのは憲法記念日である今日と、6日の二日だけ。
 ワヤンの練習が明日なので一日早く東京に戻った。朝8時25分の那覇発の便で11時には羽田に到着。さてどこに行くか?なんといっても今日は私が自由に過ごせる東京の休日なのである。といっても私には本当に選択肢がなく、自然に足が向かってしまうのは御茶ノ水である。駅前から駿河台下の交差点に向かって一直線。結局、行き着くところは古本屋街である。といっても今日は日曜日なので古書店の老舗のほとんどはお休み。それでもこの街に身を置きたいという願望には負けてしまう。
 今回の私の目的は、健康のための東京ウォーキング、「さぼうる」でランチ、そして靖国神社の骨董市である。「さぼうる」は駿河台の老舗喫茶店。この店(正確には「さぼうる」の隣の「さぼうる2」)のランチは学生にはありがたい存在で、とにかく大量にスパゲティが食べられたのだった。私も数十回はこの店のランチにお世話になったが、最近はちょっとリッチになったせいか、「さぼうる」から、ランチメニューが200円は高いすぐ近くの「キッチン南海」へとシフトしてしまっている。昨晩、布団にはいって天井を見ながら、やはり初心に帰らないといけないと突然のように自覚したのである。
 久し振りに一人で「さぼうる」に入ろうとすると家族ずれがやってきて、父親が「懐かしいなあ。この店がパパが大学をさぼっていつも来ていたんだぞ。」と娘たちに自慢ありげである。「家族連れでこの店に来ると後悔するぞ」なんて心の中で呟いてみる。家族揃ってよっぽどの大食いだったらまだしも、到底、小中学生の女の子が食べられる量ではない。ちなみにぼくだって、きっとかみさんといっしょにこの店には来ないはずである。
 さて店に入った私は、ナポリにするかミートにするか悩んだ結果、本日はミートソースを選択。持ってきた皿を見て、やっぱりその量に変化はなし。この年になると、もうがんばらないと食べられない量だったのだが、「初心に帰る」イニシエーションなのだと自分に言い聞かせ、最後の一本まで食べつくしたのだった。ところで、この行為により私は果たして初心に帰れたのだろうか?お腹がはちきれそうで、そんなことを考える余裕なし。


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