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一年中、ワヤンの上演をしていますが、バリのように屋外で公演することは決して多くありません。もちろん外でできない季節もありますし、ワヤンは暗くならないとできませんから、結果的に夜公演となると、今度は(それほど大きな音はしないにもかかわらず)、近隣への音の配慮からやはり屋外公演は難しいものです。
8月7日に、みなとみらいホールの屋上庭園で、久しぶりに外の空気をたくさん吸いながらのワヤン上演をしました。写真はリハの様子ですが、やはり芝の上はいいですね。香りがまったくちがいますし、楽器の音も天高く響くようです。それにこの場所、ビルに囲まれていますから、「苦情」という問題はまったくないし。
本番は子供たちがたくさんいて、縁日のように飲み物や食べ物も売られて、なんだかお客さんはリラックスできすぎる環境でした。もちろんたくさんのお客様のおかげでワヤンの公演も大成功。演目「天女スプラバ使者に立つ」はこれで一区切りです。秋は久しぶりにラマヤナ物語から「クンバカルナの戦死」を新解釈の演出で、また12月からは仏教説話「スタソマ物語(前編)」です。