Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

おみやげのTシャツ

2007年08月19日 | 家・わたくしごと
 バリへフィールドワークに出かけるための準備にとりかかっている。調査のための書類やデータ、録画や録音の機械類やテープ類、自分の生活に必要なものはだいたい準備したが、大事なものを忘れている。お土産である。
 長いこと住み込んで調査経験のある村の人々のもとを訪れようとすると、やはり日本からの「お土産」が必要になってくる。もちろん義務ではないが、やはり「手ぶら」で、「お久しぶりです」なんて言って人の家に行くのはバツが悪い。だいたい彼らは、昨年、日本に公演で訪れたとき、皆私に「何か」のみやげ物を持参してきてくれていた。
 さて何を買えばいいだろうか?ここが悩みどころである。バリにはいくつもスーパーマーケットがあるし、最近は日本の「そごう」まで出店していて、お金さえあればほとんど何でも揃うのだ。もちろん知人たちは皆、「金持ち」というわけではないが、やはり日本から持っていくわけだし、「気持ち」だからといっても、そうそうバリで安く購入できるものを持っていくわけにはいかない。
 「日本的なもの」を考えてみる。しかし、日本的であればあるほど、彼らには利用価値がないものも多い。だいたいそういう品々は高価である。「日本風のテイストがあり、彼らが利用できて、バリでは買えない物」というのがベストである。そこで考えたのが、今回はTシャツだった。沖縄といえば名だたる観光地であり、Tシャツの種類は多く、どれにも「OKINAWA」の文字、あるいは「沖縄らしさ」が施されている。
 午前中にバイクで国際通りに出かけてみた。8月中旬の土曜日の国際通りはとにかく観光客だらけである。ちょっと安いTシャツが置いてある店などには、観光客が群がって、控えめな私は商品の棚に手が届かない。観光客は買い物に時間がかかるのである。そして、なぜか観光客向けの品物は高い!あきらめて地元民向けの衣料品スーパーに出かけてみる。 ここには当然、観光客などは全くいない。地元のオバア、家族連れの姿がちらほら見えるだけで実に静かだ。そしてなぜか地元民向けのスーパーにもかかわらず、ちゃんと「沖縄Tシャツ」が置かれている。質もよく値段も安い。完璧である。沖縄県民は沖縄Tシャツを着るのだろうか?それとも私のように「おみやげ」として持っていくものなのかもしれない。とにかく、地元のスーパーのおかげですっかりお土産が揃ってしまった。
 これまでTシャツだけ7000円分も買ったことはなかったが、家に帰ってネットのニュースを見たら、日本に帰国する桑田が、自分の背番号の入ったパイレーツのTシャツを240万円分発注したと書かれていた。帰国して世話になった人々に送るそうだ。さすが桑田!私とは、とんでもなく桁違いである。

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