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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

浅草で見つけたレコード店

2007年11月30日 | 東京
 ものすごい数の演歌歌手のプロモーション用のポスターが貼られる店頭。店屋の前を通り過ぎる者は、その異様さにおもわず立ち止まる。外観の印象的な店である。もう外側の様相だけでもこの店に扱われているCDのジャンルがわかるというものだ。
 店屋に入ると長唄がかかっている。はやりのJポップやアメリカンポップがBGMに流れる普通のCD屋とは明らかに一線を画している。店屋に入ると、まず目につくのは膨大ミュージック・カセット。若い世代はこんなメディアを知らないかもしれないが、演歌の世界ではまだミュージックテープは普通に流通しているのだ。次に目に入ったのは、売れ残りなのか、中古なのかわからない演歌のEP盤やLP盤のレコード。それ以外には、わずかに日本のポピュラー音楽、それもフォークなどのマニアックなCDばかりである。この規模で佐渡山豊のベスト盤のCDが並んでいる店など他にあるだろうか?そして最後にみた壁一面には、日本の伝統音楽、そして落語である。
 浅草にはこんなレコード屋(これは明らかにCDショップとはいえない)がまだ存在しているのである。浅草を愛する者には、演歌、日本の伝統音楽、伝統芸能の愛好者がきっと多いということだ。この手の店を渋谷や原宿に作ったところで採算はとれないに違いない。ちなみに、銀座の歌舞伎座の並びにも、大阪の通天閣歌謡劇場のそばにもこの手の店が一軒ずつあったはずだ。浅草にもいわずと知れた浅草演芸ホールがある。レトロな場所には、レトロな音楽や芸能の愛好家が集うということか?


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