Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

クルタゴサのカマサン画

2018年08月22日 | バリ

   一昨日だったか、調査の帰りにクルンクンの王宮後に残る天井画を久しぶりに見に行く。裁判所跡の天井に残されたカマサン画が、「ビマ、天界へ行く(Bima Swarga)」であることは有名だが、もう一つの建物の天井画が、スタソマ物語であることをこれまでまったく知らなかった。かなりショックである。
   スタソマが母虎に食べられる場面の写真をアップした。残念ながらスタソマの家来になった竜は左側で切れてしまったが、僧侶ケサウォ、象の顔をした家来ガジャワクトラもしっかり描かれている。リアルな表現である。
   観光地からはだいぶ遠ざかった調査生活をしているが、ときには初心に戻って、こうした場所と向き合う必要性を強く感じた時だった。