Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ラーマーヤナ物語

2017年09月24日 | 東京

  昨日、所用で渋谷区松濤美術館へ出かけた。東急本店から神泉駅の方へ向かって歩くと閑静な住宅街となるが、その一角に松濤美術館がある。上野や六本木にあるような膨大な収蔵品を持つ美術館ではなく、特徴的な特別展を行うこじんまりした美術館である。今回見たのは画家の畠中光亨コレクション「インドに咲く染と織の華」。インド各地のすばらしい布が展示室に所狭しと陳列されていた。実は今回の作品展、写真撮影が許可されている。これもまた著作権がない展示品に対する最近の傾向である。
 この中のいくつかの作品に興味をもったのだが、そのうちの一つがこの作品。猿や魔物が描かれているこの図柄は明らかにラーマーヤナ物語である。作品の解説を見ると、なんと19世紀末、インドネシア向けに製作されたものらしい。どうりで僕の関心をひいたわけだ。僕自身はインドネシア人ではないけれど、やはりインドネシア的なものに魅力を感じてしまうのだろうか?