Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

クアラルンプール出張(4)

2014年12月21日 | 
 マレーシアで目につくのは日本語を冠した看板である。バスやモノレールの窓から意味不明なものや、日本にもありがちな日本語が店名やビル名に冠されている。聞くところによると、この日本語名称は「高級」とか「ハイセンス」とか、そんなイメージでついているようで、何ら、その言葉の意味とは関係がないらしい。
 この写真の店は「北海道」である。漢字、アルファベットの両方で表記されている。日本人なら「北海道」と書いてある飲食店を見れば、北海道名物(ふつうなら、海産物などをイメージするのだろう)を食べさせる店と考える。ところがこの店、普通のマレー系の中華料理であり、北海道とは全く関係がない。SEA FOODと書かれてはいるが、すべて東南アジアの海で獲れたものだ。イクラ、タラバガニなんてあるはずもない。
 初日の夜、この店で夕食をとった。さて「高級」で「ハイセンス」だったかといえば、インドネシアの中華料理に慣れている私からすると、そこそこ「上等」な感じがしたのだが、同席の日本人はだれもそんな風には思わなかったようである。東南アジアにいったことがない日本人ならば当然だろう。ちなみに、値段だけは一人2000円くらいして、しっかり「高級」であった。だから日本語の店名が付けられているんだろうか?