Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

Koffie from Bandoeng

2013年06月05日 | 家・わたくしごと

 先月、バンドゥンに行った知人からコーヒーをいただいた。オランダの植民地時代からバンドゥンでお店を開いているコーヒー焙煎のお店のコーヒーだそうだ。大勢のお客さんが、このコーヒーを求めるために店の前に並んでいたという。
 それにしても、この包装がとても素敵だ。アルファベットの綴りはすべて戦前のもの。しかもオランダとインドネシア語の両方が併記されているだけでなく、コテコテのカラーリングは一切なく、文字が深入りのコーヒー色で描かれているのみ。絶妙なデザイン。しかも煎りたてのコーヒーの香りが袋の外からでもほんのり香る。コーヒー好きにはたまらない。
 インドネシアのコーヒーなので、パウダー状に挽いてある。飲み方は、コーヒーの粉にお湯を注いでよく混ぜでから、粉が沈殿したあとに飲む方式。バリのコーヒーとは香りも味も違う。これがKOPIとKOFFIEの違いだな。それにしても、オランダ語表記、妙に懐かしい。また行きたいなあ。今頃は、ポプラや白樺の花粉が街中に飛んで、花粉症がひどくなる時期だ。今度は研究とか仕事じゃなくて、ゆっくり観光に行きたい。「お気に入りエッグスタンドを探す旅」はいったいいつできるだろう…。コーヒーの包装を見ながら、当分、行けそうにない大好きなオランダの夢をぼんやりと見る。つかの間の幸せな休息。