Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

浜松に戻って

2012年11月04日 | 浜松・静岡
 4日の夕方、浜松に戻りました。東海道線の車窓から浜名湖を見ながら、なんだか一時帰国先からちょっぴり寒い留学先に戻ってきてみたいだな、って思いました。不思議で、懐かしい感じなのです。
 家に戻って14階のテラスから日暮前の浜松の街をぼんやりと眺めながら、沈みゆく太陽を想像するしかない東向きのテラスで暗くなっていく時間に身をゆだねて、そんな空を見てニッコリ笑ってみました。夕暮れの紺色の空に映し出された鏡に映った自分のそんな顔をまじまじと見つめていたら、不思議と嬉しくなりました。なんでだろうね。

11月3日の首里にて

2012年11月04日 | 那覇、沖縄
 11月3日、那覇に滞在していた13年間のうちオランダにいた1年間を除いて、この日は必ず那覇で首里城祭りを楽しみ、学生や卒業生とともに大学で行われる芸術祭でガムランの演奏をしていました。それが僕にとって文化の日の正しい過ごし方だったのです。
 今年、僕は那覇を「訪れて」いて、昨年と同じように文化の日に開催される王朝行列や首里の各自治会の旗頭やエイサーを楽しんだのです。何も変わらないように見える一方で、やっぱり、何かが違っているような気がしました。きっと私の沖縄における立ち位置が変わったからなんでしょう。
 心の中で、「ありがとう」って叫んでみました。祭りの喧騒にかき消されて何も聞こえなかったけれど、きっと目には見えない者たちが、やさしい言葉をかけてくれたと信じています。想い出が沢山詰まった首里の11月3日。また想い出が一つ増えたよ…。