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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

アンドレイ・バラーノフ ヴァイオリン・リサイタル

2012年05月29日 | 浜松・静岡
 先週から国内では、ブリュッセルで行われていたエリザベート王妃国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で成田達輝さんが2位に入ったことが大きくとりあげられています。この音楽コンクールは国際的にも評価が高い大きなコンクールですから、2位はすごいことだと思います。ところで皆さん、このヴァイオリン部門優勝者は誰だか知ってます? まあ専門家以外は知りませんよね。要は日本人が2位であることが重要なんですものね。
 実は、優勝者はロシアのアンドレイ・バラーノフさん。ちゃんと成田達輝さんについて書かれた日本の新聞記事にも掲載されているのですが、読者はスルーしているんだろうと思います。この優勝者のバラーノフさんのコンサートが、7月7日の七夕の土曜日、私が教えている静岡文化芸術大学で開催されます。日本では仙台、名古屋、浜松の大学の三か所だけの公演だそうです。
 私の大学には実技過程のある音楽学部はありません。ですのでホールの響きは、クラシック専用になっているわけではありません。でも一流のクラシックの演奏家が常に一流のホールで演奏するものだ、と考えるのは間違いだと思います。私はかつて、ある著名なロシア人のピアニストの演奏会を一橋大学の古い講堂で聞いたことがあります。確かにサントリーホールで聞くのとは違います。でもその空間には、それまで聞いたことのないような不思議な音の香りで満ちていた記憶があります。数百のコンサートに行きましたが、私の記憶に残るコンサートの一つです。
 このコンサートを私たちの大学の学生たちがマネージメントしています。広報をするのもチケットを売る手配もすべて芸術文化学科の学生です。そして収益は、岩手県大船渡市での音楽活動支援に充てられることになっています。浜松だけでなく、中部地方、関東地方、関西地方から多くの方に見に来ていただきたいと思っています。今日は演奏会の告知のブログでした。

  アンドレイ・バラーノフ ヴァイオリン・リサイタル
                 (ピアノ:青木美樹)
  日時:2012年7月7日(土)
     14時30分開場/15時開演
  曲目:タルティーニ:ヴァイオリンソナタ ト短調 ”悪魔のトリル”
     チャイコフスキー:憂鬱なセレナーデ 作品26
     グリーグ:ヴァイオリンソナタ 第3番 ハ短調 作品45
     プロコフィエフ:ヴァイオリンソナタ 第2番 ニ短調 作品94Bis
     ほか
  会場:静岡文化芸術大学 講堂
  料金:一般:2,000円
     学生:1,000円
     中学生以下 無料(整理券が必要)