Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

日課

2012年05月25日 | 浜松・静岡
 引っ越した当初は、4人で演奏できるガムラン、グンデル・ワヤンを大学の研究室、大編成のガムラン・アンクルンを自宅に置いておく予定で運び込んだのですが、やはり学生とアンクルンを始めようと思い立ちました。さて、どうやって運ぼうかと考えたのですが、どうせなら自分の力で一つずつ運ぶことにしたのです。
 毎日、折りたたみキャリーに、一つ、二つと楽器を載せて、大学まで15分、これを引っ張って歩いていきます。ガラガラ、ガラガラと音を立てながら、キャリーの上で楽器も心なしか嬉しそうです。「これから、どんな人が私をたたいてくれるのかしら」って。
 まだどんな予定で、どんな形で浜松でガムランの活動を始めるのかはわかりません。だいたい演奏したいと思う学生が集まるかどうかもわからなし、楽譜のない音楽だから、それなりの長いつきあいが始まるわけで、浜松の学生がそんな付き合い方を、私のガムランとできるかしら、と思ったりします。練習する場所に行くと、学生が誰もいなくて、自分と楽器だけが取り残されたように存在するような光景をふと思い浮かべてしまいます。そんなこと考えちゃダメダメダメ!
 東京や名古屋、大阪に行って自分自身がガムランを演奏し続けることはとても楽しいし、沖縄にいたときにはできなかった週末のガムラン生活。でも、そんな受身のガムラン生活だけではいけない気がします。やはり、自分の住む浜松で新しいグループを育てなくちゃ。東京で、沖縄で、そして浜松で。ゼロの状態からグループを作るのは本当にたいへんだけれど、でも、それが自分に与えられている使命なんだと思います。大学が協力的かどうかわかりませんし、そうそううまくことが運ぶとも限りません。でも、まずはやってみなくては、何も始まらないよ。だから毎日、ガラガラ、ガラガラ…。今日もガラガラ、ガラガラ…。