Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ジャカルタのBusway

2011年08月19日 | ジャカルタ
 いつ行っても渋滞のひどいジャカルタにBusway(専用レーンを走る一般バス)ができてから数年が経過し、今も路線を広げている。このバスは乗り継ぎでも料金は3,500ルピア(33円)で変わらないので、かなり移動が便利になったことはいうまでもない(ジャカルタに赴任している多くの日本人のサラリーマンが乗るとは考えられないが)。
 最初のうちは「すばらしい」と感激していたのだが、夕方、ブロックMのコピー屋から戻るとき、「やっぱりジャカルタだ」と思いなおしたのだった。とにかくすごい人がBuswayのプラットフォームに並び(並んでいるというより、人の塊という感じ)、それが来るバスにいっせいに乗り込むのである。それは日本の通勤電車のラッシュ時とほぼ同様であるが、とにかく待っている間が暑い。人と人の隙間がほとんどないからで、背の小さい子供や女性にとってはかなりつらい。
 しかもよりたいへんなのは、降りるときである。窓があいた瞬間、車掌が静止するも、どの駅でも多くの人がわれ先にと乗り込んでくるわけで、出ることができないのだ。しかもプラットフォームとバスの隙間は大きいところで30センチくらい空いている。よく落ちる人がいないと感心すらしてしまう。大声を出す乗客もいれば、降りれない乗客もいる。ある意味、「死闘」である。特に私のった1番の路線の夕刻はひどいと同じ駅で降りたサラリーマンが私に話してくれた。
「日本にはこんな状況はないでしょう? 私は東京で1年間仕事をしましたが、日本の電車は降りる人を優先しますよね。インドネシアでは自分のことしか考えない。」
「それがインドネシアなんですよ」と言おうとしたが止めておいた。でも、私にとってインドネシアとはそういう場所だ。こればかりは「郷に入れば郷に従え」である。(8月18日に記す)(写真は後日)