Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

君のセンスを疑う……

2010年09月23日 | 
 コピーしたずっしり重いたくさんの文献を抱えて四条烏丸のホテルにチェックインし、食事に出かける。とにかく暑いのだ。もう9月22日だというのに完璧に夏の暑さ。しかし「残暑」と言えば、実に「雅」で京都らしい。意味が同じでも、表現によってその感じ方は大きく変わるものだ。
 さて、私は暗くなってから、お土産を買い、その足で南座の裏手にあるお茶屋が並ぶ細い路地を歩いてみた。このあたりは観光ガイドに出ていないこともあり、人通りがほとんどない。たまに芸妓さんや舞妓さんが仕事に出かける姿を見かける。
 ぼくはそんな通りで、(ちょっと場違いな)イケメン系の男性と、スラリとした女性の二人連れとすれ違った。そのとき、ぼくは、こんな言葉を耳にしてしまったのだ。
「おまえさー。お茶屋ってなんだか知ってる? これ、芸妓と舞妓が所属する事務所なんだよ。」
 あんたね。こんな風情のある街でそんな言い方ないでしょう?確かに間違っちゃいないが、君は日本人なんだ。もっと「雅」な言いまわしができないもんかね。いいかい? お茶屋はナベプロやヨシモトとは違うんだよ。