Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

EXPO'70パビリオン

2010年09月19日 | 
 金曜日の夕方から出張で大阪に出かけた。今日の午前中、研究会会場の近くにある3月にできたばかりのEXPO'70パビリオンに寄ってみた。この会場は大阪万博では、「鉄鋼館」だった建物である。
 実は、大阪万博当時、小学校2年だった私は父とともに、この会場に足を運んでいる。私はそのときの様子を漠然と覚えている。とても暑かったこと、今まで見たことのないほど多くの人がいたこと、そしてドミニカ館に行ったこと。たいへんな思いをして息子を万博に連れていってくれた父には申し訳ないのだが、そんな記憶だけである(それでも、私は大阪万博に連れていってくれた父に感謝している)。
 大阪万博がいかに大規模なイベントだったのか実感したのは大学院に入ってからだ。来客者数ではなく、これが文化的なイベントとして先駆的だったことに驚いた。このEXPO'70パビリオンとなって生まれ変わった「鉄鋼館」では、さまざまな現代音楽の委嘱作品が演奏されている。武満徹、高橋悠治などの作品のライブは、今もCDで発売されていると思う。その会場(スペースシアターホール)が、このパビリオンの中にかつてのまま保存されているのだ。よく壊さずに保存していたものだと感心する。
 ところで、この会場にインドネシア館のパンフレットが展示されているのだが、その表紙のデザインがたいへん気に入った。きっとさまざまなHPには、EXPO'70パビリオンの写真は掲載されているだろうから、私は、このパンフレットに描かれたロゴを掲載することにした。