インドネシアから戻ってまだ二日も経っていないのだけれど、向こうにいた1ヶ月が遠い過去の体験だったような気がしてなりません。でもそれでいいのです。調査とは、調査したプロセスとその結果が大事なのであって、ぼくの個人的な経験や想いなんて、日本に戻るとともに、その記憶は徐々に薄れていくものだから……(ちょっぴり自虐的になっているかもしれません)。
そうしてぼくは、ゆっくりと、でも確実に、こちら側へと「戻って」います。ただ、気のせいか、今回はちょっとそのスピードが速い気がしてなりません。それとも記憶の薄れる速度が去年より増して速くなっているのかしら。どちらにしても、消去しなければ、記憶容量はもはや増設できないのです。それどころか、その記憶容量スペースは時間とともにわずかづつ溶けて消えているのだから。でもパソコンのデータみたいに、自分の意思で消せるものを選べたらもっといいのに、とつまらぬことを考えたりするのです。
そうしてぼくは、ゆっくりと、でも確実に、こちら側へと「戻って」います。ただ、気のせいか、今回はちょっとそのスピードが速い気がしてなりません。それとも記憶の薄れる速度が去年より増して速くなっているのかしら。どちらにしても、消去しなければ、記憶容量はもはや増設できないのです。それどころか、その記憶容量スペースは時間とともにわずかづつ溶けて消えているのだから。でもパソコンのデータみたいに、自分の意思で消せるものを選べたらもっといいのに、とつまらぬことを考えたりするのです。