Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

悲しき亜熱帯

2010年04月24日 | 大学
 「雨」だけなら許せますけどね。そりゃ、そうでしょう。だって4月の沖縄の天気には、「晴れ」か「曇り」か「雨」しかないわけだし、確率論でいえば「雨」は低いけれど、でも「雪」が降るわけではないので、仕方が無いとあきらめることはできるんです。だれかを「お前は雨男だ、雨女だ」と言ってスケープゴートにすることで笑いに変えられるし。でも、4月23日の沖縄が「雨」のうえ、こんなに寒いなんて、私の沖縄生活10年の間の記憶にありません。これは許せないよ。でも誰をね?
 そんな中、見に来てくださった方には感謝です。それに踊り手の方たち、寒かったですよね(緊張して寒さなんて感じなかったですか?)。大学の校舎の壁に素敵なスライドを映してくれるはずのデザインの学生さんたちにも感謝。雨で中庭が使えなくて、映せなくて残念……。でも、ちょっとムーディーな(ぼくはオランダの夜のカフェの風景を思い出しました)照明をつくってくれたデザインの皆さんの感性は、ぼくの好みにぴったりでした。みんな、みんな、ありがとう。
 でもやっぱり沖縄だもの。暖かい方がよかったよね。だから昨日は、ちょっぴり悲しき亜熱帯。4月末の沖縄で襟を立て、ポケットに手を入れるのは似合わない。そんなイメージは「よそ者」の幻想なのかもしれないし、寒い沖縄も「沖縄」なのかもしれないけれど、でもガムランの音とそんな沖縄はうまくかみ合わない。きちっと歯車が噛み合わないんだよ。だから、昨日の気持ちは「悲しき亜熱帯」。