Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

片付けること

2008年05月23日 | 大学
 3月に研究室を片付けてから2ヶ月。訪れる学生達が異口同音に「先生、まだ研究室すごくきれいですね。」と言っていく。「まだ」という言葉が加わるのがやや不満であるが、昨年度までの私の部屋の状況を知る学生にとっては、やはり付けたくなるのはしかたがあるまい。
  昨日、家のリフォームの番組を見ていた。その中である家の持ち主が「なんだか、リフォームをしてもらったら部屋が見違えるようで、それまで掃除が嫌いだったのに、リフォームした後から掃除をするのが大好きになって、いつもきれいにするようになったんです。昔の三倍くらいは掃除するようになったかもしれません。」と答えていた。その番組を見ていたときは特に何も思わなかったのだが、夜、布団に横になったとき、「そうだ、ぼくはこの家の持ち主と同じ気持ちなんだ。」ということに気づいた。
  一度、きれいにしてしまうと、それが汚れていくのが忍びない。私も以前に比べれば、3倍どころか、20倍以上は掃除をするようになっている。とにかく机の上に必要以上のモノが置かれるのが耐えられなくなり、あらゆる書類は分類してファイリングされている。それも、書類を受領した日から翌朝の間にやらないと気がすまなくなっている。それにしても、そんな自分が存在しているなんて、まるで信じられない。私の中のジキルとハイドがこんな所で顔を覗かせるなんて。