犬戎国14昆吾
昆吾(こんご)氏
西戎は、昆の剣、火浣布を献ず、その剣は長さ尺有咫あり、錬鋼赤刃なり。
これを用うれば、玉を切ること泥を切るがごとし。列子湯問篇
西戎は、火浣布を献じ、昆吾氏は、切玉刀を献ず。張華「博物誌」周書
昆吾氏は、殷・周時代の匈奴の別名で、犬戎です。火浣布:石綿。
昆吾の義は、犬・狗を意味する外来語。
Kuwo(犬)・・・・・・・・印欧語
Kuwas(犬族人)・・・・・・ヒッタイト語
Ku または,kom(狗)・・・トカラ語A
Ku ,またはkuwem(狗)・・トカラ語B。
以上、北京大学・林梅村による。
トカラ語は、印欧語の古い言語で、現在、死滅した言語です。現在、欧州の甲骨文と言われ、ヨーロッパの人でも解せない言語です。
剣の言語
周人は剣を軽呂と称したので、トカラ語のkure(剣)を借用語とした。匈奴は径路という。みな、青銅の剣です。以上林梅村。
剣は、30cm足らずのもので、日常、遊牧民が腰につけて護身、肉切りなどに使うものです。
七海が不思議に思う事。
ホータン(コータン)の軟玉は、刀でも刃が立たないから、切玉刀とは、おかしいと思う。やはり、軟玉は翡翠[硬玉]や金剛[ダイヤ]でなければ削れない。
昆吾氏は、犬・狗を意味する種族ならば、鍛冶師であると思いますが、林梅村は、挙げていません。
やはり、犬信仰族で、犬戎の守護・由来でしょう。なぜならば、鉄のヒッタイト語が絡んでいるからです。
それとも、石綿を使って、軟玉を温めて加工する時に使うのか。さっぱりわからないのです。
この剣は、現代のナイフの類で、日本ではドス(刀子)ですが、日本では出土していません。
ただし、景行天皇が蝦夷の国へ行った時に、随行者磐鹿六雁(いわかむつかり)が、「なます」を作った。小刀を所持していたのではないか。
磐鹿六雁は、膳夫臣を下暢される。
証拠は、江田船山の鉄剣に、三寸上の刀を作ったので判明します。また、四尺の鋌刀を作る。この鋌も中原に入った外来語と同じでした。
もうひとつの狗、
南方のモンクメール語にも、狗が出て来ます。これも古い言語です。狗は、大、また玄の意味です。氐・羌・チベット語族も使うのではないか。
羯(けつ)族は、チベット・ビルマ語系の語族ですが、単一民族ではありません。
高辛氏と犬戎国は、通婚していて、江南にも日本にも居ます。北方の匈奴やスキタイばかりではありません。スキタイがアンドロノボ文化に似た遺物というのは、解りますが、いまのところ、決定打はありません。
ブッダに、白い犬が吠えた説話
前400年代、ブッダが修業中、ある人の家に行くと、犬がうるさいほど吠えた。ブッダが何か呪いをすると、犬はおとなしくなり、元気がなくなった。帰って来た犬の主人が怒って、犬に何をしたのかとブッダを疑う。中略、ブッダは、この白い犬は、前世の人の生まれ変わりといい、そこの家の床下を掘りなさい。金が沢山出てくるでしょうと言う。その通りにすると、金が出て来た。それで、主人は、ブッダの教えに帰依した。これは因果応報の話ですが、ここでも犬は、中国と同じく奇瑞な動物となっています。
中国では、白い大きな犬を龍という。先祖の馬族が隠れているのでしょう。
雄略紀の白い犬も、「月夜の埴輪馬」も龍でしょう。
林梅村は、トカラ人を馬方というのは、馬族で、八尺以上の馬を龍と言う。漢の武帝は、汗血馬(白馬)を天馬という。
白犬(狗)と白龍
白犬は守り神、白龍は奇瑞。龍神信仰と鍛冶師が隠れていると思います。
古代人は、星を火と信じた。星が降ると犬の相をしている。(司馬遷)
天上では、白龍は、空かけるペガサス(羽のついた白馬)。
陸上では、千里を駆ける穆天子の馬。
海上では、白龍船[ペーロン]でしょう。
北京大学の林梅村は、トカラ人、クチャ人、楼蘭人、大月氏は、みなトカラ語を話す種族という。
五行で、白は西のこと。自の古語は、白です。
自は鼻のこと、スサノオはイザナギの鼻から生まれました。
天照大神は、イザナギの左目から生まれた。白は、西。酉(とり)。
和歌山県田辺市の闘鶏神社は、闘鶏させる。つげ国造らがやっています。
昆吾(こんご)氏
西戎は、昆の剣、火浣布を献ず、その剣は長さ尺有咫あり、錬鋼赤刃なり。
これを用うれば、玉を切ること泥を切るがごとし。列子湯問篇
西戎は、火浣布を献じ、昆吾氏は、切玉刀を献ず。張華「博物誌」周書
昆吾氏は、殷・周時代の匈奴の別名で、犬戎です。火浣布:石綿。
昆吾の義は、犬・狗を意味する外来語。
Kuwo(犬)・・・・・・・・印欧語
Kuwas(犬族人)・・・・・・ヒッタイト語
Ku または,kom(狗)・・・トカラ語A
Ku ,またはkuwem(狗)・・トカラ語B。
以上、北京大学・林梅村による。
トカラ語は、印欧語の古い言語で、現在、死滅した言語です。現在、欧州の甲骨文と言われ、ヨーロッパの人でも解せない言語です。
剣の言語
周人は剣を軽呂と称したので、トカラ語のkure(剣)を借用語とした。匈奴は径路という。みな、青銅の剣です。以上林梅村。
剣は、30cm足らずのもので、日常、遊牧民が腰につけて護身、肉切りなどに使うものです。
七海が不思議に思う事。
ホータン(コータン)の軟玉は、刀でも刃が立たないから、切玉刀とは、おかしいと思う。やはり、軟玉は翡翠[硬玉]や金剛[ダイヤ]でなければ削れない。
昆吾氏は、犬・狗を意味する種族ならば、鍛冶師であると思いますが、林梅村は、挙げていません。
やはり、犬信仰族で、犬戎の守護・由来でしょう。なぜならば、鉄のヒッタイト語が絡んでいるからです。
それとも、石綿を使って、軟玉を温めて加工する時に使うのか。さっぱりわからないのです。
この剣は、現代のナイフの類で、日本ではドス(刀子)ですが、日本では出土していません。
ただし、景行天皇が蝦夷の国へ行った時に、随行者磐鹿六雁(いわかむつかり)が、「なます」を作った。小刀を所持していたのではないか。
磐鹿六雁は、膳夫臣を下暢される。
証拠は、江田船山の鉄剣に、三寸上の刀を作ったので判明します。また、四尺の鋌刀を作る。この鋌も中原に入った外来語と同じでした。
もうひとつの狗、
南方のモンクメール語にも、狗が出て来ます。これも古い言語です。狗は、大、また玄の意味です。氐・羌・チベット語族も使うのではないか。
羯(けつ)族は、チベット・ビルマ語系の語族ですが、単一民族ではありません。
高辛氏と犬戎国は、通婚していて、江南にも日本にも居ます。北方の匈奴やスキタイばかりではありません。スキタイがアンドロノボ文化に似た遺物というのは、解りますが、いまのところ、決定打はありません。
ブッダに、白い犬が吠えた説話
前400年代、ブッダが修業中、ある人の家に行くと、犬がうるさいほど吠えた。ブッダが何か呪いをすると、犬はおとなしくなり、元気がなくなった。帰って来た犬の主人が怒って、犬に何をしたのかとブッダを疑う。中略、ブッダは、この白い犬は、前世の人の生まれ変わりといい、そこの家の床下を掘りなさい。金が沢山出てくるでしょうと言う。その通りにすると、金が出て来た。それで、主人は、ブッダの教えに帰依した。これは因果応報の話ですが、ここでも犬は、中国と同じく奇瑞な動物となっています。
中国では、白い大きな犬を龍という。先祖の馬族が隠れているのでしょう。
雄略紀の白い犬も、「月夜の埴輪馬」も龍でしょう。
林梅村は、トカラ人を馬方というのは、馬族で、八尺以上の馬を龍と言う。漢の武帝は、汗血馬(白馬)を天馬という。
白犬(狗)と白龍
白犬は守り神、白龍は奇瑞。龍神信仰と鍛冶師が隠れていると思います。
古代人は、星を火と信じた。星が降ると犬の相をしている。(司馬遷)
天上では、白龍は、空かけるペガサス(羽のついた白馬)。
陸上では、千里を駆ける穆天子の馬。
海上では、白龍船[ペーロン]でしょう。
北京大学の林梅村は、トカラ人、クチャ人、楼蘭人、大月氏は、みなトカラ語を話す種族という。
五行で、白は西のこと。自の古語は、白です。
自は鼻のこと、スサノオはイザナギの鼻から生まれました。
天照大神は、イザナギの左目から生まれた。白は、西。酉(とり)。
和歌山県田辺市の闘鶏神社は、闘鶏させる。つげ国造らがやっています。