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富士山と噴煙

2005-02-11 22:14:29 | 生活の中で
今朝 駅に向かって歩いていると何かもやもやとはしているが ハッキリした雲が 西から東へと続いていた その雲のある空は雲ひとつ無く ただ薄い水蒸気のようなハッキリしない 何と言ったら良いのだろう太いけれど薄い筒が3本くらいずっとずっと横たわっていた いわゆる地震雲とは違うが何か気になる雲だった 休憩室でこのことを何かの拍子にお喋りしたら そんなのを見たら私は絶対会社に来ないと真顔で言われたのにはびっくりした 
話は変わるが 一昨日図書館で つじ よしのぶ著 「富士山の噴火 万葉集から現代まで」なる1992年に発行された本を見つけて借りてきた 万葉集から始まり和歌や旅行記に記載された普段の富士山を見てみようという 珍しい本です 
著者は歴史地震(歴史津波を含む)の専門家とのことであるが この本のあとがきに拠ると 「第五回歴史地震シンポジュウム」において「竹取物語」「更級日記」「富士山記」など5・6種類の文献を元に講演したそうである そのとき今の発表程度では浅い もっと深く・・・との指摘があったそうである そこで気分を新たにして通勤に使う毎日の2時間を資料の読みこなしに当て 半年後講演の論文集に論文を提出するときには 目を通した和歌の数は一万五千首を超え 富士山の噴煙を描写した和歌などの文献は80種類を超えていたそうである 

ここからは私の拙い表現ではいかんともし難いので [科学」1992年7月号に掲載された静岡大学の小山 真人氏の文章を借りる
「ある火山の将来の噴火について長期的な予測を行うためには その火山の噴火史を調べる必要がある これまでの火山の噴火史は堆積している火山灰層を克明に調べる地質学者の努力で明らかにされてきた ところが歴史時代の噴火を探るもう一つの有力な手がかりである古文書の収集・解析が徹底的に行われた例は意外に少なく その道の専門家と言えるほどの人が居ないのが実情である

歴史地震の専門家は地震学のエキスパートで有るばかりでなく古文書よ読むと言う文学的な技法にも精通するという理系文系の両方にわたる才能を備えていなければならない 本書は歴史地震の専門化がその手法をそのままに 対象を地震から火山へと買えて適用した稀有な試みである・・・・」

本書は産経新聞の静岡・山梨・神奈川の地方版に89年11月から91年4月まで毎週水曜日に連載された 非常にマニアックなテーマにも関わらず毎回テーマが変わり原稿3・4枚に纏められているので読みやすい 15年以上経っているにも関わらずテーマは決して古くなっていない 前記の小山氏に寄れば色々と難点はあるとのことであるが 古文書や和歌から良く知られた富士山にこんな分析が出来ることがおどろきでした
写真は昨年12月の浅間山です 活発に噴煙を上げています 富士山の写真が無いので・・・・
コメント
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