昨日の午後。
八蔵さんが突然お休みになったので『お釜』に行って来ました
。
本当は土日2日間ともお仕事の予定だったけどマーヤが文句言ったんだよね。
『一週間に一回くらいは楽しみがないとやってられない
』。
普通は月曜日~金曜日まで一生懸命働いて
、土日は家族と楽しく過ごしてリフレッシュ
。
充電出来たらまた新たに翌週頑張れる
。
でも、土日も祝日も関係なく働いて、余暇の時間がなかったら息がつまる
。
楽しい土日(小さな目標)があるからこそ頑張れる。
ほんの少しでもいいから楽しむ時間がないと生活にもメリハリがつかない
。
ずっと頑張り続ける事なんてできない
。
我がままでしょうか
?
たぶんもっとできた奥さんなら夫の仕事を理解して我慢出来るかも
。
でも、マーヤできない
。
『ごめん
』って思うけど、私自身リフレッシュする時間がないと八蔵さんを支えられない。
大人になりきれないマーヤです
。
という事で、八蔵さん今日は出勤
。
昨日出社しなかった分のお仕事をしなくてはならないので、大変です。
それでも文句言わず頑張って働く八蔵さん。
車で送ってバイバイした後の疲れた後姿を見たら可哀そうになった
。
私って…ダメ奥さん
。
でも、昨日は楽しかった。
だから、今日からまた頑張る
。
月曜日は『お弁当お休みの日』だけど、頑張って作る
。
八蔵:『お休み取れたし晴れてるからお釜に行こう
』
マーヤ:『えっ
?お休みするの
?』
『お釜』まで家から車で一時間半位。
会話すら出来ない毎日。
たまってた一週間分の会話を永延としながら
ドライブしました。
こっちに来てから生活が変わって色んな事を思った。
そして、考え方が変わった部分もある。
今思っている事を八蔵さんに伝え、八蔵さんもそれについての自分の意見をのべた。
二人の価値観が同じように変わってた
。
二人とも同じような事を思い、考え、変わっていたことが嬉しかった
。
今の状況って二人にとっては凄く辛い。
でも、別の角度から見ると全然辛くない。
もっと大変な状況で頑張っている夫婦もいる。
だから笑って乗り越えなきゃと思う。
乗り越えられると思う。
前向きに頑張んなきゃな…って思う。
(まぁ~そう思ってもしばらくするとまた落ち込んで…またお尻たたいて…の繰り返しなんだけど
)。
蔵王の山をドライブ。
キレイな景色
。
ホントにキレイな景色
。
自然の美しさって素晴らしい。
ただそこに佇んでいるだけなのに心をいやしてくれる。
美しい景色を見ながらドライブして気持ちが洗われていくのを感じた。
先週『山寺』で歩き疲れてしまったので、暫く歩きたくない
。
あまり歩かないコースで行きました。
蔵王ロープウェイに乗ってしまうと、そこから『お釜』まで1時間も歩かなければならない
。
蔵王ハイライン(有料道路520円)に乗れば、お釜のすぐ近くの駐車場まで行かれる
(徒歩5分)。
どんどん、どんどん山を登って行った。
すると
曇ってきた。
さっきとは全然違う景色に変わる
。
窓を開けていたんだけど、何となく不安を駆りたてるような寒さ。
キレイな紅葉から灰色の世界に変わる…どこか怖い。
窓を閉めた。
車についている温度計が21℃だったのが9℃に下がった。
そのうち霧がたちこめてきた。
風が吹いていて、霧が風に流されている姿がはっきり見える。
『霧』の姿をはっきり見た
。
『霧』は性別で言うと男性の様な気がした。
『お釜』の駐車場に着いた。
みんなトランクから洋服を取り出して着ている。
『お年寄りにはこの寒さこたえるんだねぇ~
』と笑って二人で外に出ると
。
『ひょえぇぇ~
寒い
』
とりあえずいったん車に戻った
。
物凄い寒さ
。
寒いなんてもんじゃない
。
車の中で服を探したけど、何もない
。
八蔵さん:『あっ、
野球の練習着がある』
八蔵さんがトランクから数枚の練習着を取り出して車に戻って来た。
鼻水垂らしてるし
…。
霧が幾度も目の前を流れる。
風で車が揺れる。
別の車の助手席のサンバイザーが風で飛ばされた。
誰かが悪戯して揺らしているのか…と思うほど車が揺れる。
こえぇ~
。
服の下に練習着を着こんで、ブランケットをマント代わりにして、意を決して車から出ました
。
ざぶぃ~。
アッと言う間に手がかじかんで、耳はちぎれそう
。
冷蔵庫って言うか…冷凍庫の中みたい
。
なんざんしょ…この寒さ
。
今までに体験した事のない寒さ。
これは…日本ですか?
寒さで妙なハイテンション。
何故か自然と小走りになる。
走って体を温めようとしたのかな?
何故小走りになったんだ?
『お釜』を囲む沢山の人が『見えない』『見えない』って言ってる。
この霧で『お釜』が見えない
。
『嵐が丘』って映画あったよね
?
はっきり覚えてないんだけど、女の人が岩場?草原?に一人佇んで嵐の風に当たっていたシーンなかったっけ?
『嵐が丘』だったと思うんだけど
。
その1シーンが思い浮かんだ。
とても怖い。
山の神の怒りに似た、見えない力を感じて怖かった
。
霧で見えないけど、とりあえず近くまで言った。
『どこにお釜があるんだ
』
って位、何も見えない
。
そのうち『あぁ~見えた見えた…』と歓声があがる。
風に飛ばされた霧が薄くなった時に薄っすら『お釜』が見えた
。
(お釜:約30M、直径約330M、外周1,080M)。
でも、すぐ消えた
。
暫く粘った。
また来ればいいか
と思いつつその場から離れられない。
鼻水たらしながら
、なんだか妙な笑いも出てきて
壊れてきた。
止まっていられない。
とにかく動いて寒さをしのぐ
。
八蔵さん:『もう戻るか
』
マーヤ:『もうちょっとだけ見たい
』
八蔵さん:『もう戻るか
』
マーヤ:『もうちょっとだけ見たい
』
八蔵さん:『もう戻るか
』
マーヤ:『もうちょっとだけ見たい
』
そんな会話が何回かあって…風で霧が消えました。
そして『お釜』出現。
まわりから『わぁ~
』と歓声があがります。
こうやって知らない人と同じ喜びの感動を味わうのっていいものだな
…って思った。
そのうち晴れ間も覗いて色んな色の
『お釜』を見る事が出来ました
(クリックしたお釜の色はまた全然違うね)。
(光によって湖の色が変わるから『五色湖』ともよばれる)。
本当に神秘的です
。
美しかったです。
隣の『五色岳』も本当に美しかったです。
(標高1,670M)。
晴れ間が覗いてやっと『お釜』が見てたのに、とあるお父さん五色岳の方を見ていた。
妻:『キレイねぇ~
お父さん
』
夫:『おぉ
』
妻:『違うわよ
、こっちよ、こっち、お釜よぉ~
』
面白かったです
。
美しいです。
素晴らしい自然。
いつまでも見ていたい…と思いました。
隣にいた八蔵さんが隣にいない
。
振り向くと、マーヤの後ろにいました。
八蔵さん、同じ場所で
クルクル回ってます。
犬か
?
もう寒さが限界で顔なんか青紫
、鼻水もたれて
。
マーヤ:『じゃー帰ろうか
、また来ようね
』
って言った途端、物凄い勢いで山を駆け上がっていきました
。
よっぽど寒かったようです。
また厚い雲がやってきました。
『山の天気は変わりやすい』ってこんな数分で晴れたり&曇ったりするんだね。
振り返ってもう一度『お釜』を見ました。
さっきとはまた違った表情。
『お釜』大好きです
。
家族や、大好きなお友達…みんなに見せてあげたいと思いました
。
山形の冬って…もしかして『はんぱねぇ?!(トータルテンボス風?)寒いのかな
?』
体験した事のない寒さを体感してしまって(でもまだ
秋だよね
?)一体どんな冬がやってくるんだろう
?と一抹の不安をおぼえました
。
建物の中に入って『温かい缶ジュース』を飲み、お約束の『玉こんにゃく』(薄味)を食べ、『焼きもろこし』を買って車に戻りました。
車が左右に揺れる中で食べた『焼きもろこし』は美味しかった
。
『もろこし屋』さんのおじさんが言っていたけど、去年の今頃はもう雪が降っていたそうです
。
雪が降ったらもっと寒いのかな
?
恐るべき山形
。
蔵王の山からは空がとっても近い。
『天使のはしご』で空に上ってみたいな
。
キレイなところだろうな。
八蔵さんは生まれてからずっと千葉の人。
八蔵さんの住んでいた所は普通だけど、千葉って一応南国でしょ
?
雪もほとんど降らないから寒さに免疫がないんだよね。
だからもうずっと鼻水たらしっぱなし
。
鼻水が出ている事も気が付かないほど、顔の感覚がなくなっていて鼻水タラタ
。
って人の事言ってたら、マーヤも鼻水垂れてるし
…。
冬が越せるのかぁ~
。
いったいどんな冬が待っているんだぁ~???
帰り道。
雲がキレイ
。
青空がキレイ
。
紅葉もキレイ
。
さっきの『お釜』の天気が嘘のよう。
お腹がすいたので『蔵王名物ジンギスカン』を食べて帰ってきました。
駐在所でマーヤ達の好みのお店を聞いて(値段、味、お肉etc…)『ろばた』に行きました。
ここのお店はお肉の質がいいんだって
。
見て。
この厚さ
。
普通ジンギスカンってお肉にタレがもみこんであるよね?
でも、蔵王は味をつけてない普通のお肉を焼いて自家製タレを付けて食べます。
タレも美味しい
。
そして『あげび焼き』も
初体験。
美味しい(美味しい以外に表現はないのか)。
あのね
、ナスみたい。
生で食べるあげびと全然違うよ。
ナスの中にみそひき肉が包まれています。
中身はひき肉と舞茸と
…
みそ味。
マーヤお野菜でもナスは大好きな部類に入るので、本当に美味しかったです
。
ちなみに『ご飯おかわり自由
』です。
それもありがたいよ。
これにお味噌汁もついてジンギスカン定食1,500円也
。
外には自由に入れる無料足湯があったよ。
帰りはね『うわの温泉
天神の湯』に寄ってきました。
たまたま帰り道で見つけたの。
でも、ナビにも観光Bookにも載ってない。
山形に来るにあたって新しいナビに更新したんだけど、そのナビにも乗ってない。
(ナビでは山になってます)。
蔵王からの帰り道、のぼりが立っていて道案内してくれます。
日本でも珍しい『石膏芒硝泉』。
地底800メートル地球の盤(花?岩)から湧出する約1万2千年前の天然薬湯泉です。
(?の部分:漢字変換できません
…やり方わかったら直します
)。
入湯料350円也。
マーヤ熱いお湯も大丈夫な人なんだけど、ここのお湯は少し熱いと思いました。
湯質はね、ツルツルというよりキュッキュ
って感じ。
マーヤの体がお弁当箱だとしたら、角の油汚れもキレイに落ちて、指で触るとキュッキュって鳴る感じ
。
木造作りで天井の梁が丸見え。
湯の花がお湯にヒラヒラしてたよ。
明りは、天井と洗い場にうっすら灯された電灯があるだけで、薄暗い趣のある温泉です
。
静かで〝お風呂に浸かかりながら自分自身と向かい合える〟…そんな空間の温泉でした。
マーヤは割と好きな温泉です。
『うわの温泉・天神の湯』誰かが書いた記事
玄関には『
月下美人』の花
。
過去に一度だけ咲いた姿を見た事があります。
月の下で一日だけ咲く花。
もうすぐ咲きそうだね。
八蔵さんにも咲いた姿を見せてあげたいな
。
(って言うか一緒に見たいな
。また来るか
)。
帰り、蔵王の山を下るとね夜景がとてもキレイに見えました
。
〝宝石箱をひっくり返したような…〟ってこういう事を言うんだろうな。
小さな光が
キラキラ
していて本当にキレイでした
。
空気が澄んでいるからだろうね
。
素晴らしい夜景でした。
写真に撮りたかったんでけど、後ろから車が来ていたので路駐できなかったの。
帰りはね、念願の『ケーキ屋さん』を見つけました
。
閉店5分前に駆け込み買い。
ほぼ一気食い
。
やっぱり甘いものはたまりません
。
今日は贅沢しすぎちゃた。
明日から切り詰めよう
。
でも、『食』にもメリハリが必要だ
。
楽しい一日でした
。
八蔵さん、ありがとぉ
。
来週も頑張ってお休みとってね
。