2月18日、JA奈井江支所においてJA新すながわ特別栽培米生産組合の設立総会が行われ、新しい生産組合が誕生しました。
JA新すながわ(奈井江町、砂川市)の米生産者は、消費者が求める食の安全・安心に応え、付加価値をつけようと、平成13年に減農薬栽培米研究会を立ち上げ、生産者による情報交換や、研修会を行ってきました。
平成18年から、国のガイドラインに沿って、農薬や化学肥料を通常の栽培方法に比べて半分に削減した「特別栽培米」に取り組んでいます。
平成20年から始まった優良品種“ゆめぴりか”の生産では、特別栽培米が東京のブランド米専門店で継続して扱われるなど、道内外で高い評価を得ています。
これら近年の実績から、生産技術の向上にとどまらず、販売力の強化や生産者の意識の向上を図ろうと、研究会に所属していた33戸(奈井江町31戸、砂川市2戸)すべてが参加し、より組織基盤を強化した生産組合を設立することとしたそうです。
18日の設立総会では、加藤 勉・研究会会長から設立経過の報告の後、満場一致で生産組合の設立が承認され、加藤さんを新生産組合の組合長に選出しました。
加藤さんは、「きれいな環境を残す米づくりは、将来を担う子どもたちへの最大の財産。付加価値を高めた米づくりで消費者の支持を得て、生き残れる農業を目指したい」と決意を話していました。