NAGANO日記

北信州をジタバタ走り回っている、naganoうさぎの多忙な日々

c/w 「ワインの匂い」 by 小田和正

2007-08-28 | 小田和正さま
小田和正さまに興味のない方々には大変もーしわけないのですが。。。
語ります!! 長いです!! ヒマな方のみ、どーぞ。


「こころ」のカップリング曲は「ワインの匂い」です。


オフコース時代の曲のセルフカバーですね。
この、セルフカバー、小田さんは積極的にやってまして。
それだけを集めたアルバム 「LOOKING BACK」「LOOKING BACK 2」がリリースされています。
概ね、というか、ほぼ、私はカバーされた曲の方が原曲よりも好きだったのですけど。
だって、小田さんは、”良く”してるわけですからね。前より悪くなるはずがない。


けどね、今回のc/wに「ワインの匂い」を選んだことは少しだけクチュンと思ったのだよ。
あれは、とくべつなうたなのです。←超個人的見解。




私がはじめて聴いた小田さんのうたは、FMから流れてきたオフコースの「ワインの匂い」でした。
リリースされてから何年も経っていたので、DJの趣味かリクエストだったのでしょう。
たった一度、それも偶然に聴いた「オフコース、ワインの匂い」それだけを手がかりに、追い求め、辿り着き、そして追いかけ続けているのです。今でも。

野山を駆け回っていた野生児、いやコムスメが、あの大人っぽい曲のどこに惹かれたのでしょうねえ。
感覚としては憶えています。ただ、どう説明をしても言葉を尽くしても上手く言えない。
とにかく強烈に「これだ」と思った、小田様崇拝の原点です。



オフコース「ワインの匂い」原曲は、イントロのギターソロから、心がざわつくのです。
その旋律が、呪文のようなのです。
そのせいでこのうたが、さらりと爽やかに歌っているようでいて、泣いているように聴こえるのです。
”ありがとうあなたはいい人。もっと早く会えたら”
なんて、優しく残酷な言葉。ここにすきいる余地はまったくない、完璧な拒絶。
”大きく僕がついたため息はあの人に聞こえたかしら”
。。。おそらく未だ20代の小田さんが書いた、大失恋のうた。
イントロと同じ旋律のギターで終わる。
ずっと、この曲はきっと何年経っても色褪せないのだろうと思っていました。
事実、今聴いても少しも古くない。
他のどの日本のアーティストとも違う、当時はやりのフォークでもニューミュージックでもなく、洋楽の匂いがしました。




「こころ」のc/wの「ワインの匂い」が好きになれるかわかりませんでした。

聴きはじめて真っ先に一瞬落胆しました。
佐橋佳幸さんの艶っぽいギターにあの曲の面影がなくて。
あの、泣くような”想い”が見あたらない代わりに、
もう恋ごときでは涙しない大人のうたになっていました。
繊細で、細かい作業を重ねに重ねた、美しい曲になっていました。
そして、曲の最後の最後に、1フレーズだけ、ギターであの旋律が辿られていました。
やっぱりざわつくのです。これも「ワインの匂い」なんだ。

クレジットには、編曲:小田和正 となっているので、
これは小田さんによるところなのでしょう。

上手いなー。やられたよ。大好きになっちゃったじゃないの。


小田さんの曲には、心に訴えかけてくるとか、好みとか、センスとかの他に、職人なんだな、と思うところがあります。
全て計算し尽くしている、というか、数字で、データ統計で、作っているのではないかと思うくらい・・・
私は音楽のことは何も分かりませんが、聴くのはそういう私のような人たちだもの、語っても良いよね(笑)

昔、オフコースが「さよなら」をリリースした時に、「売れる曲を作った」と言いました。
結果、売れました。
その次の曲もレーベルとしては同じ路線で売れる曲を!と望んだのに、「売れないけれど、今だからあえてこの曲を」と押し切り「生まれくる子供たちのために」をリリースしました。
売れませんでした。
でもあの曲のメッセージは届いたのです。その後何年にも渡って、数々のアーティストがカバーし&CMにも使われました。

「生まれくる子供たちのために」は売れる曲ではないけれど、名曲なのです。


そんな、マーケットまで操っているような、小田さんをただアーティストだとは思えないのです。
敏腕の経営者・プロデューサーでもあるようです。



「こころ」にも、巧いなーーと思うところがあります。
「あのね」と「君が好き」と歌うところ。
唇が触れるくらいの耳元でそっと囁かれたような「あのね」と
面食らうほどにたたみかけるように宣言しちゃう「君が好き!」
59歳なら気恥ずかしくてふつうやらないでしょ。
でも、そこんとこでハートをギュッと掴まれちゃったんだなーー 
あれ、わざとでしょ。 はい。あなたの思うつぼです。



テクニシャンないけない男に、わかっていつつもはまってしまい、「ああんもうどうにでもして」と墜ちてゆく心境。。。 
・・・・・・・はっっっっっ!! わたくし今何かアブナイこと言いました??





しょーがない、アイシテルんだもん。




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母に、「そんなに好きなら結婚してもらえば?」と言われたことがあります。
とっくに結婚してらっしゃいました