NAGANO日記

北信州をジタバタ走り回っている、naganoうさぎの多忙な日々

「星々の船」

2006-05-14 | BOOKS
村上由佳の「星々の船」を読みました。
この作者にしては、重いテーマと文体のような気がします。
偏見かもしれないけれど、村上由佳はもっと軽く柔らかい少女漫画のような作者だと思っていました。ごめんなさい。。。 良い本だと思います。オススメです。

どこにもいなさそうで、実はどこにでもいそうな登場人物たちです。
とても弱いくせに、どこかがやたらと強い。一般に「不幸」と呼ばれる諸々を平気で受け止める。もっと全力で「幸せ」を欲しがっても良さそうなものを、そうしない。だから不幸な顔をしない。そうなること自分で選んだのだから。

作者によるあとがきに、

人間、「自由であること」を突きつめれば、「孤独であること」にも耐えなくてはならない。
でも、そうして自分だけの足で独りで立つことができてこそ、人は本当の意味で他の誰かと関わることができるんじゃないか。そうすることで初めて、何ものにも惑わされない自分だけの「幸せ」を見つけることができるんじゃないか。

と書いてあります。

欲しいものが唯一「自由」だった時もあったのに、いつしか「孤独」を恐れている私には堪える一文です。そんなに強くはないってことさ

話しが本からそれますが・・・
「孤独」が平気な女になりたい。
とりあえず、一人旅ってヤツを敢行したいのだ。いきなり海外は無茶なので、まずは国内一人旅をやってみたい。移動や観光や宿泊は平気。困るのは食事。1人で夕食を外でって苦手。(1人ランチは平気。1人カフェはむしろ好きなくらいなのにね)特に1人で外でお酒なんて絶対飲めない。なんか、誘われるのを待ってるみたいでいやしく見えないですか???
そこんとこをクリアーできない、やっぱり私は小市民。。。