3次元CADを使いこなせ

3次元CADを使った日々の業務と、CSAJ攻略について、3次元CADを活用するためのヒントになればと思います。

3次元CADを使った業務効率改善 導入事例 A社

2007-01-15 11:05:30 | Weblog
A社は○億円もかけて3次元CADを導入したが設計者からは使いづらいと敬遠されたため、A社独自のマニュアルをベンダーの協力の下1年以上掛けて作製した。
しかし、出来上がったものはページ数ばかり多く内容が薄い。
この取組は、成功したかのように活動報告されたようだが、マニュアルは使われていないようだ。
次に、行ったのはスキル認定試験である。設計者のモチベーションを上げるのが狙いと思われる。
A社の認定試験は、「個々の部品が図面を見て設計できるレベル」の設問であり、年1回開催し、昨年で3回目となっていた。
しかし、3回目となると受験生の数が減ってきており、ここにきて新たに何かしなくてはならないといった問題が出始めているが、着実にCADユーザの数を増やしている。
これらの取組により、ようやく半分程度、それも新機種からの定着となっているそうだ。
ここまで頑張ってきたA社だが、A社製品の特徴と、長年同じ方法で製品を開発し続け、開発環境を変えられなかった(単なる3次元CADを2次元CADの置き換え程度)ことで、残念ながらこの会社は○億円を費やしたが3次元CADの導入効果は無い。
A社が今後やるべきことは、3次元CADを設計部門だけが使うのではなく、製造に関わる全ての部門に3次元データを活用する取り組みを行うことが必要があり、そうしなくては3次元CADを用いた開発の効率改善は望めない。

次回はB社の導入事例



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