まさか、まさかの展開となりました。「全米女子オープン」で日本勢でのプレーオフなんて。
誰も予想できなかったことが起こりました。よくぞ 笹生優花プロ、我慢してプレーしましたネ。
やはり 19歳の笹生優花プロにとっては、世界最高峰の「全米女子オープン」の
プレッシャーは重すぎたか、最終日 最初の9ホールは 中々ピンに絡みませんでした。
<一時は5位以内にも入れないかと ・・・>
一緒に廻った相手もいけませんでしたネ。180センチの長身から繰り出す豪打と美貌で米国
女子ツアーの看板選手のレキシー・トンプソン選手(26)です。しかも、わずか三年前の
ジュニア時代には、「ANAインスピレーション」での観戦で、憧れだったトンプソン選手に
「サインとグローブをもらった」という選手とファンの関係だったんですからねぇ~
<トンプソン選手が崩れる、というハプニングもあったけど>
そんなスター選手と「全米女子オープン」で優勝争いをするなんて、考えられなかったでしょう。
前日は、“凄く嬉しい” と言っていましたが、現実となれば、プレーどころではありませんよネ。
前半でダボを連続で叩いた時は、誰もが万事休すと思いました。しかし、ここからが普通の
女子と違いました。また、それを支えたのがキャディのライオネル・マテチュックさんです。
<激励するライオネルさん>
ライオネルさんは、カナダ人で小俣奈三香プロの旦那さんですが、笹生プロが前半の2番、3番で
ダブルボギーを打ってしまった際も、“大丈夫、もう一回集中して” と、励まし続けたそうです。
大ピンチで苦難の時、精神的に支えてくれる存在がいることは、大きかったでしょうネ。彼は、
日米でキャディを務めていますが、常にポジティブで前向きに選手を導いてくれるといいます。
笹生優花プロもインタビューで、感謝の言葉を述べていましたが、試合の道中、細かい会話を
英語でやれますからネ。畑岡プロもクリアしていますが、これが他の女子と大きく違う点です。
<プレーオフの説明を受ける二人>
今回の二人のプレーオフを観て、日本国内で優勝すると、“私も米国に挑戦したい” と、言う
選手が多いですが、十代からジュニア国際大会などに出場しながら英語も身に付けていないと、
成功しないでしょうネ。5月22日の 当ブログ でも「言葉の壁」について触れました。
現在、稲見萌寧プロも米国のツアーに参戦したいようですが、今からワンツーマンで徹底的に
アメリカ人から英語も勉強しておくべきでしょうネ。長くなりますので明日に続きます。
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この2年で、渋野選手の全英女子、松山選手のマスターズに続き、全米女子でも日本人優勝シーンを観戦できるとは思いませんでした。しかも日本人選手同士のプレーオフ。生きてて良かったと思いました。
特に印象に残ったのは、距離の短い17番ロングでの三者三様のプレーでした。一旦は-8まで伸ばしながら、後半3つ落としてリードが1打になったトンプソン。2オンバーディと思ったことでしょう。しかし、ドライバーをラフに曲げ、レイアップを選択するもパーオンできずにまさかのボギー。2オン狙いのセカンドをバンカーに入れ、中継アナウンサーから引導を渡された笹生は逆に見事なリカバリーを見せ、パットもねじ込んでバーディで首位を捉えました。一方、前をプレーした畑岡は、セカンドがバンカー際の草の中へ。思うようにアプローチできるライではなく、グリーンに乗せるだけのパーで、リードを奪えませんでした。さぞ悔しかったことでしょう。
長くなりましたが、終盤の勝負所が実に見応えがありました。三人に拍手です。