8月に多数の罪のない人たちが被害に遭った連続爆弾テロ事件で、二人の中国籍ウイグル人が、
殺人・武器不法所持など10の罪状で起訴され、タイ軍法会議で裁かれることになりました。
ウイグル族は 殆どがイスラム教徒ですが 7月、タイ軍事政権は不法入国で逮捕した109人を中国に
強制送還しました。彼らは中国で処罰されることになりますが、今回の爆弾テロ事件はウイグル族による
報復テロという見方が一般的です。ですが、タイ政府は取締り強化で「ビジネス」を邪魔された人身売買
業者による犯行という主張を繰り返し「テロ」や「テロリスト」という言葉を徹底して避けています。
タイは観光立国でもあり、観光は主要産業で「テロ対象国」というレッテルは、是が非でも避けたいところ。
でも 事件の真相が不透明なままで良いのか。 目先のことより将来のことを真剣に見つめてほしいけどネ。
豪州のシンクタンクである経済平和研究所が、2015年の「世界テロ指数」を報告しています。
同報告は12年と14年にも公表されており、過去15年間の世界のテロにおける傾向やパターンに関する
概要が述べられ、昨年1年間に発生したテロの回数や被害者数などを元に、世界162カ国がランク付け
されています。世界人口のほぼ100%近くがこの調査の対象となっているので 信頼性ある報告とのこと。
実際、テロに遭ったフランスや日本などの先進国で大きなテーマになっている「テロ対策」ですが、
報告での上位順位は1位イラク、2位がアフガニスタン、3位 ナイジェリア、4位 パキスタン、5位は
シリアと中東・アフリカが並び、タイは10位でした。 ちなみに日本は最下位の124位となっています。
日本人が多い 或いは よく行くアジアや欧州の国々で、テロの危険度が高くなる30位以内に入った国は、
インドの6位、フィリピン 11位、中国 22位、バングラディシュ 25位、イギリス 28位、ギリシャ 29位で
フランスは入っていませんでした。 来年の報告ではベスト5に入ってしまうでしょうネ ・・・
テロの数は増加の一途をたどっていると聞きますが、死者の総数も昨年には3万2,685人に達し、一昨年の
1万8,111人から8割も増加しているようです。しかし この死者のうち、過半数の78%強はテロ指数の
上位5カ国であるイラク、ナイジェリア、アフガニスタン、パキスタン、シリアにより占められています。
世界各国でこれらの国々に対して警戒するのは当然でしょうネ。 では我々が住んでいる10位の
タイの報告内容はどうなんでしょう? タイ政府の見栄や利益だけで曖昧なテロ対策は許されませんヨ。
タイで起きてるテロの実態は ・・・ 長くなりますので明日に続きます。
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