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タイにはタイの刑法が … ご注意ください!

2013年06月09日 | タイの出来ごと、あれこれ
  
 先週、不敬罪で投獄されていたシンガポール人の男性 (62) が、プミポン国王の恩赦で
釈放されることになって、男性は 近くシンガポールに強制送還される、と報じられていました。

その男性は 2009年4月、タクシン元首相派らによるバンコクでの反政府集会で国王を 批判する
ビラを まいたとして逮捕され、禁錮13年9カ月の判決を 受け、服役していました。

 

 タイにおける不敬罪は、刑法第112条によって定められております。

 
「国王、王妃、王位継承者 或いは 摂政に対して中傷する、侮辱する 或いは 敵意を あらわに
する者は何人も3年から15年の禁固刑に処するものとする」 と されています。

”何人” とあるように、シンガポールの男性 (1977年からタイで暮らし、タイ人の妻がいる) のように
外国人でも 同様の禁固刑に処されます。 外国人の不敬罪による受刑者は、数年間 服役して
今回のように プミポン国王の恩赦で出獄されるケースが多いと 聞いています。

ですが、タイ人は 殺人容疑でも保釈されるケースがあっても、不敬罪の容疑者は ほとんど
許されません。 また、タイ人受刑者が恩赦で出獄したというニュースもほとんどないようです。

 

ニューヨークに本部がある人権保護団体(HRW) によると、1990年から2005年にかけ、不敬罪の
裁判は年4・5件程度だったものが、反王室のイメージがあるタクシン派らと 反タクシン派の
抗争が激化した2006年以降は、累計で400件以上にのぼるようですヨ。 

 こうした中、昨年から一部の学識者グループが不敬罪の改正を 求める活動を 始めています。 当然、
反タクシン派の軍幹部や野党、王党派団体などは改正反対を 表明しています。 一昨年8月に発足した

  

タクシン派・インラック政権は、この問題で反タクシン派を 刺激することを 避けたいのか、不敬罪
改正に反対の立場を 取っていますネ。 いや、インラック首相は本当に 反対しているのでしょう。

 不敬罪、日本は明治時代に公布された旧刑法から有って、1947年 (昭和22年) に削除されています。
不敬罪で起訴になった最後の事件は1946年5月の食糧メーデーで、プラカードに 「天皇は、たらふく
食っているが、国民は飢えて死んでいる」 云々を 書いて、日本共産党員が逮捕されたとのことです。

もう 67年も前のことでした。 ですから 「今の時代、不敬罪なんて可笑しい」 と外国人は言います。

 

ですが、これはタイ国家の刑法の問題ですから、タイの人たちが決めることで、
我々 外国人が、とやかく言う事柄ではありませんよネ。 十分に 注意して下さい!
 日本の皆さんも タイには 不敬罪という刑法があることを 知っておいて下さいな。  



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
他人がとやかく言う事ではないです (タカ)
2013-06-09 07:37:45
> 「今の時代、不敬罪なんて可笑しい」 と外国人は言います。


この外国人、とんでもない勘違い発言では無いでしょうか?

人様の家の中に土足で上がって、
今の時代に靴脱ぐなんておかしいと勝手な事いうようなもの。

個人にも、国にも歴史が持つ文化があるのですから
それを部外者がとやかく言うこと自体が傲慢です。

個人が最後の良心と信じるプミポン国王は
日本の陛下と同じように心弱き庶民の味方であり
民には理屈抜きの存在であると思いますよ。

もし、その方が弱気人々の敵ならば
それこそ今の時代、大きな波に潰されるのでは。

理屈では無く、守るべきは守る。
タイに居候するからには当然従うべきルールですね。
個人的にはそのルールにとやかくいうこと自体
居候には許されないことと思いますよ。
返信する
タカさんへ (nagaichi)
2013-06-11 09:43:27
個人的はタカさんの意見に同感です。
ですが、米人権団体フリーダムハウスが各国・地域の報道の自由度を評価した年次報告
「フリーダム・オブ・ザ・プレス2012」 で、タイは前年の ”報道が自由でない” からと、
対象の197カ国・地域中、リビア、ザンビアなどと並び132位なんですね。中進国のタイでは寂しいですよ。
これも不敬罪という刑法が残っているからでしょう。 この点がちょっと気になりますね。
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