私には結婚は羞恥の楽しさの連続であるようにおもえた。
一碗の茶をすすめる楽しさも恥ずかしさが加味されている。
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二人きりであるべき境界線の内を他人に窺わせまいとした。
幸田文「こんなこと 啐啄」から
多聞さまのブログで紹介されていて「ハッ」と思った。こんなふうに結婚生活を感じたことはなかった。結婚したときは祖母・義父・義母がいて・・・一昨年の暮れに義父が急死してからは義母と・・・夫より長い時間一緒に過ごしている・・・。羞恥の楽しさの連続・・・と実感できる日は来るのであろうか・・・。
現在、日本では2分に1組が離婚している。そのようなカップルはもちろん「羞恥の楽しさ」なんて感じなかったんだろうな・・・。「離婚式」などというイベントがあるんだそうだ。費用は5万5千円。参加者は3千円お包みする。ハンマーで結婚指輪をつぶすんだって。旧郎・旧婦と呼ぶ。ふ~ん。
一碗の茶をすすめる楽しさ・・・に関しては・・・その感覚を大切にしたい。