絵本の古本屋 【えほんやるすばんばんするかいしゃ】

営業時間:14時~20時
定休日:火曜、水曜
電話/FAX:03-5378-2204

展示のこと②

2021-09-19 | ●思うこと


昨日は、展示初日。なんだか一日中、痛かった。
「イタい。」という表記の方が正しいかも。
でも、久しぶりに店内でイタいのを体験したので「これだ、これだ」と思った。
同時に、なにかがちょっと違う気もする、とも思った。なんでだろう。
楽しい、というのとはちょっと違うからかな。
きっと、「楽しい」は素直だ。ただ、イコールでなはく素直の一種なのだろう。
じゃあ「イタい」はなんだ。わからないけど間違いなく今の自分に必要ではあった。
たぶん求めてた感覚でもあったし、体感できてよかったとも思っている。

少し過去形なのは、昨日と今日で展示の方向性がガラッと変わったから。
昨日の初日の時点では、ハダさんの文章が二つと、自分が書いた文章が一つあった。
昨日の閉店後、自分の文章を撤去した。
イタさの原因がここにあって、それは自覚した上で展示していたのだけど
想像していた以上にイタくて、ここまで「イタい」のはきっとなにかが違うんだろう。
うーん、正直その正体がなんなのかは今のところちゃんと理解できてないけど、
感覚的にそう思って撤去できたのはよかった気がする。
自分の中のバランス感覚が正常にはたらいてる感じがして、自分自身にちょっと安心した。

コロナ以降、空間としてのお店が何のためにあるのかいまいちわからなくなってて
それに加えて数年前から抱えてた問題も混じりあって、どんどん身動きが取れなくなっていく感じがあった。
昨日の一日を体験できたおかげで、この展示に至った経緯を(展示がはじまる前より)より詳細に自覚することができた。
ぼんやり漂い続ける楽しくなさの原因は何だろう。
コロナのせい、と言ってしまえば楽なのだが、おそらくもうそれだけではない。
展示二日目だけど、この展示のおかげでお店の中で何がしたいのか、ぼんやりと分かったかもしれない。

この展示が終わるころには、ハダさんと話してみたいことがたくさんできてそうな気がする。

今回は、鑑賞という意味での展示を諦めてみようと思って
設営したら結果的に鑑賞として空間として好きな展示になった。
おもしろいなあ、、、なんなんだろうな、これ。世界って天邪鬼だなあ。
そういう意味でも自分の文章は不要に感じたので撤去してみました。
それだけで気分が全然違う、今日からは妙に楽しい。これで、いいのかなー。
何かが抜け落ちた感じもするので、補ったり膨らませたりしていこうと思います。
たぶん日々心境とともに展示も変化していくと思うので、
いらっしゃった日はその日しか観れないものになるのかも。

正直なことを言うと、お店に来て頂けるのが本当に嬉しいです。
ぜひいらしてください。