脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

私とJazz。

2018年02月25日 19時49分07秒 | 音楽
若い10代の後半の頃、生きていることに息苦しさと胸のつっかえる
思いばかりが募り、やりきれないような切ないような気持ちを抱え込
んでは、髪を伸ばし煙草をふかし、勉強せず運動もせず、気晴らしの
読書の他、ROCK(ハード・ロックとかプログレ)ばかり聴いていた。

Jazzという大人の(?)音楽が気になっていた。
最初に出会ったのは、マイルスとビル・エバンス、そしてコルトレー
ンだったと思う。手始めに聴いたのは、マイルスの初期四部作『ワー
キン』『スティーミン』『リラクシン』『クッキン』。当時の私は
『ワーキン』収録の「It Never Entered My Mind」「In Your Own
Sweet Way」のようなバラード曲がとても気に入った。

1956年、マイルスは2日間でこれら4枚のLPレコードを一気に
録音してしまった(マラソン・セッション)という。
クインテットのメンバーは、
 Miles Davis(t)  John Coltrane(ts)
 Red Garland(P)  Paul Chambers(b)
 Philly Joe Jones(d)
マイルスのミュートしたトランペットが冴え心に沁みる。

私がJazzから学んだことは、肩肘張るな、リラックスしろ、ヒ
トの目だの、物事だのをいちいち気にするな、みたいなおおらかな
精神や生き方だったと思う。

四部作中、世評で一番評価は『クッキン』だそうだが、最後の収録曲
「When Lights Are Low」は、気楽にやろうぜというJazz精神を
象徴するようなテーマと演奏である。私の最も愛する鼻歌曲である。

このような気持ちの流れに合うのは、例えばソニー・ロリンズのサッ
クスが相応しいが、根が生真面目な私は、コルトレーンのspiritual
なJazzに心酔し深く嵌まってしまい、気難しくJazzを聴く派
になってしまう。が、この辺の話は別の機会に…。


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