脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

国家機密保護から安倍政権を憂う。

2013年11月23日 18時45分55秒 | 社会時評
東京地方は、空気の澄んだ好天が続いて、気持ちの良い気候だ。
それに引き換え、我が家の空気の方は、母親の精神異常のせいで、くす
み靄っている。私の気分もすっきりと晴れないままである。

私はアベノミクスの金融政策には反対なのだが、経済は景気回復してき
たのか、我が家の時間貸駐車場も「満車」表示が増えてた。
だが、政治の世界では、戦前回帰を思わせる「特定秘密保護法」の制定
を巡って国会やマスコミは、我が家同様モヤモヤしている。

この法律はなんだか、内閣と行政機関で秘密結社を作りたがっているみ
たいだ。「国家機密結託法」だ。政治・行政が国民から益々遠ざかるだ
けでなく、機密に触れたという地雷を、誰であれ踏むことがあれば、何
が機密だがも分からぬまま容疑者に仕立てられ、暗黒裁判で裁かれる、
そんな物騒な法規制にも見える。

機密保護を楯に、マスコミを抑える、言論・文化表現等に圧力をかける、
原発事故や放射能の危険性なんかも、機密なので報道もブログに書くこ
とも許されない。個人が放射能を測定して危険性をブログで公表すると、
突然官憲が自宅にやって来て、身柄を拘束されパソコンも押収されると
いう、そんな日が来るのだろうか。

機密保持から治安維持、警察権力強化、言論・思想・文化への弾圧なん
ていうのが、かつて辿った道だけど、安倍政権の本性は、保守回帰とい
うより戦前回帰なのだろうか。何でこんなお化け政権が今登場してくる
のか。世の中、高度情報化社会の中で、急速に様変わりしてるのに、政
治だけは、骨董品を持ち出して価値があると迫るかのようだ。

民主主義は本来、理念を表わす言葉である。時代相応の民主主義(自由
と平等)でしかない。民主主義はしばしば統治や国防と排背する。だが、
優先さるべきは国家よりも民の生活や福利である。
それを守るために国防が必要であり、治安維持が不可欠でありなのでは
なく、まず国民生活の自由と平等の幅に、国防も治安も機密保持もある
べきだ。これを逆転させ続ければ、また戦時下の大政翼賛会に行き着い
てしまう。

こんな安倍政権が、21世紀日本の本筋であり王道を進んでいるとした
ら、新たな国民統治による国家管理社会化が進行し、ハイテク化した戦
争が今世紀にも起こるのかもしれない。
私のような50過ぎは、やがて老いて死んでいくだけだが‥。
冬空の青以外には、何ともすっきり晴れない年の瀬である。

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