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猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

木枯らしが吹いた日は、前橋の路地第14回「うなぎ屋にたどり着く路地」です

2017-11-10 06:13:02 | 前橋の路地

前日にいただいた芋がらを油揚げと一緒に炊いたりして、午前中は家事にいそしんでました。昼前にユキ子さんが出かけたんで、それではと…
でも、強い風が吹きまくってました。広瀬川の桃井橋です。冬水で水位が下がった川面をたくさんの枯れ葉が流れて行きます。

 もう少したつと、川面を埋め尽くすように落ち葉が流れ下って行くのが見られる日が来ると思います。広瀬川の冬景色です。

  弁天通まで来ると何かの撮影をしてました。
写真を撮るとすぐに係員が飛んできて、「ダメですよ」って…、厳しいのです。で、なんの撮影かは分かりませんでした。

 

 県民会館前の通りです。昔は琴平通って呼んでました。信号のある角の少し西、来々軒支店の並びに三階建ての建物の床屋さん、小林理容所があります。その手前、長崎医院との間に狭い道があります。

 こんな路地なんです。『前橋の路地』をこの道から再開しようと思ってきたんです。

小林理容所の脇を真っ直ぐに行くと佐久間川に架かる橋に出ます。『秋葉橋』です。その橋の上に立つと、家並の上に赤城山の鍋割の姿が見えるんです。すぐ近くにあるみたいに見えるんです。

 第14回はこの秋葉橋が出発点です。「うなぎ屋にたどり着く路地」です。

 

   
        前橋の路地 第14回 うなぎ屋にたどり着く路地

 赤く錆びついた秋葉橋の高欄越しに見る佐久間川、この辺りは川幅が広く、緩やかな浅瀬になっている。川沿いの道を上流に向かう。
それにしても、この辺りには『秋葉』という地名などはない。1963年に竣工したこの橋にどうして秋葉の名がつけられたのかと不思議に思えて調べたことがある。

  そしたら、川沿いの道、橋のすぐ上流の所の小さな空き地に石の祠が祀られていた。石塔に『秋葉山』の文字、静岡の掛川にある火防の神さま、秋葉山本宮の分社ではないかと思った。その空地を覗いて見たら、もう石の祠はなくなっていた。
こちらをご覧いただくと、以前あった祠の写真がある。

才川通りを渡ってさらに上流、佐久間川は緩やかにカーブしている。あれ、橋の手すりを塗装している。彼は、ここで生まれ育ち今も暮らしている学校時代の友人Iさんだ。
「精が出るね…」
「錆が出ちゃったからさ、やっとかないと…」
川沿いの家は、出入りのために川に橋を架けている。彼の家の橋は駐車場を兼ねた広幅の橋だ。

 彼の家の道の反対側には「萩原」と書かれている。かつては饅頭屋だった。「萩原の饅頭」といって、この辺りではちょいと有名な饅頭だった。今はもうやっていない。

 饅頭屋の向かいの家…
「ねえ、あすこん家はさ、飲み屋じゃなかったっけ…」
「うん、ずいぶん前に閉めちゃったけど、飲み屋だったこともあらいね…」と、Iさん。
そう、40年も前のこと、人に誘われて連れて来られた記憶が残っている。

 

 Iさんと別れてさらに上流へ、見えてる橋の手前が吉野川との合流点だ。吉野川は、国道17号線の西側を群大医学部の脇からずっと流れ下ってきて、ここで佐久間川と一緒になる。

  吉野川の方にも川沿いの道がある。自動車は通れない幅の道だ。
川を覗き込むと水草が茂っている。梅花藻だ。今年の夏はたくさんの花を咲かせた。来年の夏も見られるだろうか。「清流の妖精」と呼ばれる花だけども、こんな川でも暮している。
佐久間川も吉野川も桃ノ木川の分水、桃ノ木川の水の多くは渋川にある佐久発電所で使われた水がそのまま流れ込んでいるから、利根川上流の水だ。水温が結構低い。冷水を好み、流水の中でしか育たないバイカモにとって、人工の川でも具合の良い環境となっているのだと思う。来夏も見られるとうれしい。

  吉野川との合流点を少し川上へ行くと「のぼり亭」の看板、うなぎ屋がある。大好物、迷わず寄る、というよりもここへ来るのが目的であった。
かつては、前橋はうなぎ屋の多いまちだったが、街中のうなぎ屋の多くは姿を消した。本町の静可、横山町の玉川、馬場川通りの天元、弁天通の北爪、等々、みんななくなった。今やっているのは富士オート本社脇の古久家本店、スズラン近くの矢内、柳橋北のひさごや、それとこののぼり亭ぐらいな気がする。

 おいしく食べて店を出ると、折からの強い風に暖簾が大きくめくれ上がった。
すっかり冬の風だ。

のぼり亭へ渡る橋から佐久間川を覗くと、まだミゾソバの花が咲き残っていた。

 
    前橋の路地 おしまい

 

 夕方、水曜日に作業していたスズランデパートのXmasの飾り付けに灯りが点ってました。年の瀬なんですね。

 

 

 直派若柳流の若柳糸駒ことユキ子でございます。
祖母の初代若柳吉駒、そして伯母の二代目吉駒の下で修業して参りました。
初代吉駒が始めた美登利会は、来春で75回目の節目を迎えます。予定通り、4月8日に開催いたします。
亡くなりました二代目吉駒の遺志と教えをしっかり守って、一生懸命つとめてまいりますので、これからも引き続きよろしくお引き立ていただきますようお願い申し上げます。

今春の第74回美登利会の舞台の様子はコチラでご覧になれますす
お稽古場は前橋市城東町四丁目です。詳しくはコチラをご覧ください

 

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ここ知ってます (ちかにゃん)
2017-11-10 11:34:20
幼稚園 小学校の通学路でした。

青木眼科の対岸の工場は繭から糸を取ってました。ここは同級生のおうちでした。

あそこの ゆったりとカーブしてるところ好きな場所でした。川に橋が架かり お家に入るお宅は なんとなく羨ましく感じていました。

河底の藻 幼稚園の時からありましたね。

青木眼科から次の橋までの間 染め物屋さんが川で反物を洗ってました。

ああ 思い出しますね。萩町に住んでいましたから。
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琴平町辺り (ヒゲクマ)
2017-11-10 11:46:09
ちかにゃんさん
今は無くなってしまった町名、小柳町、琴平町、才川町…、どれも素敵な響きの名前でした。とりわけ琴平町って良かったですね。萩町育ちだといろいろと通り道ですよね。

小学校時代、学校の友だちの多かったまちです。それに、お使いに走らされたまちです。懐かしいです。
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