アユです。利根川のアユです。堰の堤をジャンプしてのぼろうとしています。たくさんのアユ、鮎の群れです。堰堤直下の水の中はアユの姿が折り重なって見えていました。
アユの遡上を見たのは坂東大堰です。前橋と渋川を繋ぐ阪東橋の下にあります。向こう岸に見えるのが坂東合口という取水口です。遡上するアユの群れを見たのは右岸、渋川側の岸際です。前橋側には魚道がつくられていますから、写真のようなアユの姿は見られないかもしれません。
昨日の朝の天気予報が前夜のと変わって、傘マークが消えました。それで、予定変更、運動することにしてクロスバイクを乗り出しました。前橋公園から中央大橋を渡って利根川自転車道路で渋川まで走ることにしました。前橋公園の幸の池です。午前10時前、人の姿がありませんでした。
曇り空、強い日差しがなく、風も南東寄りの風、ものすごく快適に走れました。天狗岩用水沿いの道は用水の流れが作り出す涼風が心地よいです。せっせと走りました。
ヤブミョウガの群落です。ちょうど路肩の草がり作業をしているところでしたが、この群落は刈り取らずに残しておいてくれたみたいです。感謝です。大好きな花です。
天狗岩用水沿いの河畔林の中の道を抜けると視界が開けます。対岸に前橋の北はずれにある橘山が見えています。あの左手に、ずいぶん昔に仕事していた瓜山があって、その背後に赤城山の姿が見えるはずですが、すべてが靄の中です。
わが家をスタートして11㎞ほど、坂東大堰に着きました。給水休憩で自転車を降りると、釣り人の姿が見えました。近づいてびっくりしたんです。
釣り人の足下の堰の端を流れ落ちる水の中に魚の姿が見えるような気がしたんです。「あれっ!」なのです。
釣り人の隣にしゃがみこむとたくさんの魚の姿が見えました。ジャンプして、堰の落水をのぼろうとしています。「アユですね…」「そうだいね、いっぱいいらいね」。体長10cmから15cmほどの小型のアユですが、何とか堰をのぼろうとジャンプを繰り返していました。
装備を整えた釣り人が堰堤の上に降りて川の中央部目指して歩いて行きました。ほぼ中央まで行くと、堤体の下流側に竿を出して釣り始めました。なんとも不思議な風景です。利根川は豊かな川です。
足元に目を移すと、少し大型のアユが姿を現しました。素晴らしいジャンプです。でも、堤を越えることはできませんでした。なんかすごく幸せな気分になっていました。
ネムノキの花のトンネルを抜けて、クサギの甘い香りの漂う道をさらに上流を目指して走りました。
浅瀬にダイサギの姿を見っけた時には、自転車道路の終点の大正橋が見えていました。このシンプルなトラス構造の鉄橋、すごく好きです。ここから先は、渋川の街中へ入りました。
街中を流れる平沢川です。50年ほど前になりますか、川岸の街で呑んでいました。いまも少しだけ軒を連ねているところが残っていました。私を誘って一緒に飲んでくれていた人はとうに姿を消してしまっています。遠い記憶の世界です。
渋川も路地の多い街です。で、路地好きのおじさんは、狭い道をのろのろとめぐり走って遊ばせてもらいました。フランスの著名な建築家ル・コルビジェの『ユルバニスム』という著書の中に「ろばの道人間の道」というのがあって、曲がりくねった道は餌を求めて寄り道するろばの道、人の道についてコルビジェは、「道は直線と直角で構成せよ」です。私はどうやら、人間でなく寄り道好きのろばなんだいネ…
それに渋川は傾斜地にできた街ですから、学校周りではよく石垣に出会います。これもすごく魅力的です。道が微妙に真っすぐでないってのはなんとも優しい気分になるんです。私は、ろば。
渋川からの帰りは、できる限り上越線の線路沿いの道を走って、総社町まで下ってきました。家に戻ったのは午後1時ちょっと前、走行距離は約38㎞でした。手足のしびれは続いてますが、それを理由に運動しないというのは間違いだと信じて、ペダルを踏んできました。
それで、あとはシャワーを浴びて、足裏をマッサージしたりしてのんびりと身体を休めていました。
夕食は、卵で包まないオムライスを作ってみました。それと、海老と万願寺唐辛子のニンニク炒め。サラダは、ハムと野菜とオリーブの実でした。ビタミンB12はどうしたかというと、遅い昼食にソーメンを食べたのですが、その時に焼き海苔2枚、これで大丈夫です。
そうそう、利根川自転車道路の傍にこんなの見っけました。萎んだ花です。前夜に咲いたカラスウリの花が夜明けとともに萎んだんですね。咲いているところをお目にかけたいので、数年前に撮った写真を掲載します。
カラスウリの花の季節がやってきました。月のない、高温多湿の夜、暗くなると真っ白な不思議な花が開きます。探してみてください。
三代目若柳吉駒でございます。1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が始め、伯母の二代目吉駒が受け継いでまいりました直派若柳流美登利会を承継しております。毎年春に開催しております舞踊会は、戦時中の開催禁止と一昨年のコロナ禍による延期を除いて、今年で78回を重ねることができました。来年は4月9日に第79回舞踊会を開くことといたしまして、会員一同精進を重ねております。引き続きご贔屓くださいますようお願い申し上げます。
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第78回美登利会と第3回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい。
第77回美登利会と第2回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい。
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