都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。論文や講演も。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

国立国際美術館のウィーン・モダンを鑑賞、大阪で買い物

2019-09-29 02:03:49 | 芸術

 台風が近づく雨模様の土曜に荊妻と開館を狙い訪問。全く混雑はない。「クリムト、シーレ 世紀末への道」と副題があるとおり、ウィーン・モダンへの前にある啓蒙主義時代とビーダーマイアー時代の歴史と絵画、ウイーンのリンク通建設(1857年から https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%BB )、分離派の建築、家具にクリムトとシーレが関与している展示で、膨大な展示数。メッテルニッヒのアタッシュケースもあり面白い。家具、ティーポットなどモダンなデザインもある。

 ウイーン万博(1873年 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E4%B8%87%E5%9B%BD%E5%8D%9A%E8%A6%A7%E4%BC%9A )は日本正式参加で、日本非公式参加の第2回パリ博( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AA%E4%B8%87%E5%9B%BD%E5%8D%9A%E8%A6%A7%E4%BC%9A_(1867%E5%B9%B4) )のすぐあと。

 1時間半程楽しむが、クリムトとシーレが最後に。少ないのに驚く。1900年の手前の時代は、工業化に向かう旧世代と新世代の重なりであり、新派としての分離派( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%88%86%E9%9B%A2%E6%B4%BE )の時代的な位置付けがよくわかる。

 オット・ワーグナー( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%BC )にしても機能的な配置・構成を考えているが、外殻は装飾的でごてごてしている。マーラーの音楽みたいで冗長で変化が多く、くどい。これは、デッサンの確かなクリムト( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%A0%E3%83%88 )でも最後期の絵の特徴でもあり、華美な様式のなかに死(タナトス)と生(エロス)がある。シーレ( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%AC )は様式に狂気を感じる、同時代のフランスのモジリアーニ( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%8B )に似ている。

 おまけの展示に、「ジャコメッティと Ⅱ」があり「と」で関連の芸術家を展示している。趣旨がよくわからないが、草間彌生の「ネット・アキュレーション」( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3_(%E9%9F%B3%E6%A5%BD) )は、無数の白の馬蹄形が黒の点々を生み出し、面白かった。

 この後、お昼を江戸堀の木田のうどん、本町の萬栄は大混雑で、荷物入れを乳母車にする一家や、お菓子満載の荷物入れをカブトガニのような速度で押す老婆など大変だった。さらに、ハルカスとHoopのフード・ホールを見て、肉を買出し。アベノ珉珉で野菜炒めと餃子など食べて、21時前に帰洛。

 展示を見て歩き2万歩、疲れた


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