昨年から見に行こうと思っていて行けてなかった「始皇帝と大兵馬俑」。
上野の国立博物館で2月21日(日)までの開催なので、前週の13日(土)にようやく行ってきた。
兵馬俑を見るのは1994年に世田谷美術館で開催された「秦の始皇帝とその時代展」以来なんで、22年振りになる。
中国の歴史物、特に「史記」が好きなんで、春秋・戦国から秦、楚・漢時代の展示物が見られるなんて堪りませんよ。数千年の時の流れを、実存する物を介して体感できる機会はそうはないからね。

(国立博物館。渋いな。)
国立科学館は何度か行ったことがあるけど国立博物館は初めて。
入場券を買って敷地に入ると正面に国立博物館が見えるけど、展示はその左奥にある平成館だ。
向かおうとすると、そこには屋台が良い匂いを漂わせているではないか。

(どストライクの横手やきそば。)
屋台大好き、B級グルメ大好きなんで、この誘惑にはとても抗いようがない。
まんまと捕まって観賞前に腹拵えをすることになった。

(肉飯とセットの横手やきそばランチ。)
天気も良かったから、屋台に併設されたテーブルでいただいた。
旨かったー。
( ´∀`)

(こちらが平成館。)

(戦隊シリーズのようなポージング。)
平成館の2階の全フロアが会場で、展示物は時代ごとに章立てて3つに区別されて飾られていた。
第Ⅰ章は「秦王朝の軌跡 - 周辺の小国から巨大帝国へ」。
西周時代~春秋・戦国時代の展示物だ。
青銅製の鐘や玉(ぎょく)器、陶器等は二千数百年前の物で、玉と瑪瑙で作られた胸飾りに至っては三千年も前の品だ。
遥か昔に作られたのに装飾の細やかさには目を見張るものがあった。
特に「方壷(ほうこ)」という銅製の酒壺は、機能的な造形とともに表面に刻まれた細かな模様の装飾が見事だったな。

(玉剣と金剣鞘。ホームページから拝借。)
玉器は複数展示されてたけど何れも小さくて、見たかった「璧(へき)」がなかったのはちょっと残念。
(璧とは「完璧」の語源にもなった玉で作った大型の五円玉のような宝物品。)
第Ⅱ章は「始皇帝の実像 - 発掘された帝都と陵園」。
戦国~秦時代の展示物だ。
中国全土の度量衡の統一に欠かせなかったろう両詔権(分銅)や両詔量(升)、銅銭があり、当時の瓦や陶製の水道管などもあった。
竹簡もあったけど見本品で本物じゃなかったのが惜しい。
第Ⅲ章は「始皇帝が夢見た永遠の世界 - 兵馬俑と銅馬車」。
兵馬俑を初めとする陵墓に埋蔵されてた品の展示。

(銅馬車は実寸の半分。これも拝借。)
兵馬俑は将軍、軍吏、歩兵、騎兵などの種類が別けて単独展示されていた。それぞれの俑を後ろから前からどうぞと360度からじっくり観賞できるのは貴重だ。
展示場の角には館内で唯一写真撮影が可能なコーナーが設けられていて、レプリカだろうけど整列した兵馬俑たちと記念撮影ができる。


(写真撮影しました。)
一通り見終わったら、もう一周。
印象に残った品をもう一度目に焼き付ける。
年代を追っての陳列は展示物を通して時代の推移が伺えて面白かった。
展示数は22年前の「・・その時代展」より多いけど、時代展では呂不韋や趙高が使ったとされる剣や戈があってテンションが上がったものだった。
今回は始皇帝を除いて、名の知れた個人にまつわる品は商鞅の「商」が刻まれた瓦ぐらいだったな。
やはり、知ってる(といっても書物でだけどね)あいつが使っていたのか、と思うと具体的な想像が膨らむし、一気に身近に感じられて気持ちが盛り上がる。
とは言え、これだけの物が揃う機会はそうはあるまい。次に兵馬俑に会えるのは十年単位の後になるかもしれない。とても良いものが見れた。
二~三千年前の品だけど、機械を使わず手仕事だけで作った現代の物だったら、比べても遜色ない出来だと思える。
この時代から綿々と蓄えられ、積み重ねられてきた知識や技術が元になり、現代は当時とは比べものにならない進歩を遂げたけど、それらを取っ払った素の人間としての能力を比べたら、二~三千年前と何ら変わってない、むしろ劣っているんじゃなかろうか。と考えさせられた。

(お土産が多数。)
展示会場の外ではお土産が売っていた。中には大連で見かけた品もあり、見るだけでも楽しめたな。

(ミニ将軍俑。450円。)
記念にミニ兵馬俑を買いました。
🐡
上野の国立博物館で2月21日(日)までの開催なので、前週の13日(土)にようやく行ってきた。
兵馬俑を見るのは1994年に世田谷美術館で開催された「秦の始皇帝とその時代展」以来なんで、22年振りになる。
中国の歴史物、特に「史記」が好きなんで、春秋・戦国から秦、楚・漢時代の展示物が見られるなんて堪りませんよ。数千年の時の流れを、実存する物を介して体感できる機会はそうはないからね。

(国立博物館。渋いな。)
国立科学館は何度か行ったことがあるけど国立博物館は初めて。
入場券を買って敷地に入ると正面に国立博物館が見えるけど、展示はその左奥にある平成館だ。
向かおうとすると、そこには屋台が良い匂いを漂わせているではないか。

(どストライクの横手やきそば。)
屋台大好き、B級グルメ大好きなんで、この誘惑にはとても抗いようがない。
まんまと捕まって観賞前に腹拵えをすることになった。

(肉飯とセットの横手やきそばランチ。)
天気も良かったから、屋台に併設されたテーブルでいただいた。
旨かったー。
( ´∀`)

(こちらが平成館。)

(戦隊シリーズのようなポージング。)
平成館の2階の全フロアが会場で、展示物は時代ごとに章立てて3つに区別されて飾られていた。
第Ⅰ章は「秦王朝の軌跡 - 周辺の小国から巨大帝国へ」。
西周時代~春秋・戦国時代の展示物だ。
青銅製の鐘や玉(ぎょく)器、陶器等は二千数百年前の物で、玉と瑪瑙で作られた胸飾りに至っては三千年も前の品だ。
遥か昔に作られたのに装飾の細やかさには目を見張るものがあった。
特に「方壷(ほうこ)」という銅製の酒壺は、機能的な造形とともに表面に刻まれた細かな模様の装飾が見事だったな。

(玉剣と金剣鞘。ホームページから拝借。)
玉器は複数展示されてたけど何れも小さくて、見たかった「璧(へき)」がなかったのはちょっと残念。
(璧とは「完璧」の語源にもなった玉で作った大型の五円玉のような宝物品。)
第Ⅱ章は「始皇帝の実像 - 発掘された帝都と陵園」。
戦国~秦時代の展示物だ。
中国全土の度量衡の統一に欠かせなかったろう両詔権(分銅)や両詔量(升)、銅銭があり、当時の瓦や陶製の水道管などもあった。
竹簡もあったけど見本品で本物じゃなかったのが惜しい。
第Ⅲ章は「始皇帝が夢見た永遠の世界 - 兵馬俑と銅馬車」。
兵馬俑を初めとする陵墓に埋蔵されてた品の展示。

(銅馬車は実寸の半分。これも拝借。)
兵馬俑は将軍、軍吏、歩兵、騎兵などの種類が別けて単独展示されていた。それぞれの俑を後ろから前からどうぞと360度からじっくり観賞できるのは貴重だ。
展示場の角には館内で唯一写真撮影が可能なコーナーが設けられていて、レプリカだろうけど整列した兵馬俑たちと記念撮影ができる。


(写真撮影しました。)
一通り見終わったら、もう一周。
印象に残った品をもう一度目に焼き付ける。
年代を追っての陳列は展示物を通して時代の推移が伺えて面白かった。
展示数は22年前の「・・その時代展」より多いけど、時代展では呂不韋や趙高が使ったとされる剣や戈があってテンションが上がったものだった。
今回は始皇帝を除いて、名の知れた個人にまつわる品は商鞅の「商」が刻まれた瓦ぐらいだったな。
やはり、知ってる(といっても書物でだけどね)あいつが使っていたのか、と思うと具体的な想像が膨らむし、一気に身近に感じられて気持ちが盛り上がる。
とは言え、これだけの物が揃う機会はそうはあるまい。次に兵馬俑に会えるのは十年単位の後になるかもしれない。とても良いものが見れた。
二~三千年前の品だけど、機械を使わず手仕事だけで作った現代の物だったら、比べても遜色ない出来だと思える。
この時代から綿々と蓄えられ、積み重ねられてきた知識や技術が元になり、現代は当時とは比べものにならない進歩を遂げたけど、それらを取っ払った素の人間としての能力を比べたら、二~三千年前と何ら変わってない、むしろ劣っているんじゃなかろうか。と考えさせられた。

(お土産が多数。)
展示会場の外ではお土産が売っていた。中には大連で見かけた品もあり、見るだけでも楽しめたな。

(ミニ将軍俑。450円。)
記念にミニ兵馬俑を買いました。
🐡
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