鮎釣り合宿、大人の遠足第一弾は岐阜へ。
6月27日(金)夜にSさん宅へお迎えに行き、中央道へ。
サービスエリアでN会長とMさんと待ち合わせて飛騨へ向う。



オラ!来た!

移動後、昼飯を済ませて降り立ったのは小坂川。




(宿裏の川。)
部屋に戻ってからも焼酎で延長戦をするけれど、皆さん仮眠程度で1日活動したから21時には限界を迎えた。

(道の駅あさひ。)
2時頃に道の駅「ふれあい館あさひ」に到着、車内で束の間の仮眠を取る。
5:00には出発してN会長の先導で釣り場の候補となる川を見て回る。
数日前の大雨で釣りが出来る川を見極める必要がある。
攻める予定だった馬瀬川は水が高くて釣りは無理とのこと。
益田川(飛騨川)支流の各川の水色と水量、石の色、ハミ跡の有無をチェック。
目を凝らして鮎の魚影があるかも確かめる。
事前情報だけで川を決めるのではなく、しっかり現状をチェックして当日のコンディションから釣れる川を絞るのだね。
鮎釣りは情報戦というけれど、N会長のこのあたりの動き方が熟練鮎師なんだな。
勉強になります。
目星を付けてからオトリ屋で日釣券とオトリ鮎を購入。
お店で直近の状況と良いポイントを聞いて、決定したのが益田川支流の大洞川上流。
場所決めに2時間30分掛けましたよ。

(水が綺麗だ。)
大洞川上流に行ってみると水が澄んでいて綺麗な川だ。
早瀬が多い川相で、トロ場はあるけれど石がないからポイントにはならない。
数日前の雨の影響から水は引ききっていないようだ。
水温は冷たい。
それでも見える石の色が良いのは自分でも分かる。

(ポイントはこの辺り。)
見渡す範囲で一番良いだろう上流側のポイントを自分とMさんに譲っていただき、下流側にN会長とSさんが入る。


(ここを攻める。)
8:30に釣り開始。
瀬が多いからメタルラインの仕掛けにしようと思ったもののベストに入れ忘れて車の中。
仕方がないからフロロ仕掛けをセットしてオトリを送り出す。
気になる石を探り、流芯を外した筋を泳がせるものの無反応。
魚影は多くなさそうだし、水温が低いから追わないのだろう。
聞いていたとおりこれは難しい状況だ。
色々なポイントを探って、これまでならば反応が出るだろうと思しきところでも音沙汰なし。
瀬にも入れてみたけれど一度追われた気配があったのみ。
探り探り上流へ釣り上がってみたものの無反応のまま。
これはダメだ。
2匹のオトリ鮎を交代で休ませながら騙し騙し登板させてもジリ貧になる。
意を決して下流に場所を変える。

(この下流から再開。)

(この下流から再開。)
瀬肩のトロ場でオトリを泳がせると、泳ぐ姿が良く見える。
竿の操作でオトリ鮎の泳ぎ方が変わるのが目に見えて良く分かる。
泳がせ釣りの勉強になるな。
一度、遡上してきた野鮎が絡んで来たのが見えたけれど掛からず。
暫くして、オトリが上流へ泳ぎ出したところで仕掛けが飛んだ。
一気に瀬まで落ちていく。
オラ!来た!
声を上げながら竿を立てて溜めると重い。
これは良型だ。
体勢を整えて引き抜くと飛んで来た魚の柄が違う。


(キミかね。)
タモに収まったのはニジマス。
なんでよ。
掛バリが口に掛かっていたから虫と間違えて食べようと思ったのかね。
この時点で11時前。
オトリが弱り切る前に何とかしなければ。

(ここから釣り下がる。)
ここから下流の瀬を攻めるしかないのだけど、既にN会長やSさんに叩かれているから期待は薄い。
急瀬を攻めるには技量が足らないし、オトリの泳ぎも心許ない。
オトリを入れられるポイントに絞って狙っていくしかない。
シーズン初期の低水温の増水後がこんなに難しいとは思わなんだ。
この状況をどうにかできる引き出しを持っていないから、オトリが泳ぐうちに出来ることをやるしかない。
ボウズも覚悟した時、瀬に入れた仕掛けが流されて段々を下っていく。
来たか!
竿を立てて踏ん張ると瀬のヨレに揉まれてなかなかの重みだ。
早瀬を下れないから体勢を整えてそのまま引き抜き、飛んできたところをキャッチ。
やっと型を見た。

(11:13に1匹目。)

(11:13に1匹目。)
小型なものの追い星が出た黄色い鮎だ。
記念撮影のために水から出すと爽やかな香りが立つ。
やっと野鮎にスイッチできたけれど無反応のまま11:30にあがり、川を変えることになった。
ここではN会長は20匹近く、Sさんも15匹くらい釣ったそうだ。
さすがですわ。
移動後、昼飯を済ませて降り立ったのは小坂川。
先の大洞川同様に石色が良く、川幅はこちらの方がある。
ただ、水量が多いのが気になるところ。

(小坂川。)
川に入ってみると流れが強く、丸い石が多くて足場が悪い。
昨年行った神通川のようだ。
中洲の先を狙おうと川を渡ろうとしても腰まで浸かる状態では身の危険を感じる。
渡るのを諦めて手前を攻めてみたところ一投目から根掛り。
水深が深くて手を入れられないから仕掛けもろともオトリを諦めることに。
2匹配られた野鮎の1匹をいきなり失い、セットしたばかりのメタルラインを切る始末。
参ったね。


(流れが急で深い。)
オトリは残り1匹。
もう失う訳にはいかないから浅場の緩瀬を狙うことにした。
時間を置かずに掛けたものの、キャッチし損なってバラし。
大事なところで貴重な1匹をバラすかー。
ヘコむわー。
気を取り直して緩瀬のポイントを探っていく。

(難しい川でした。)
何とか瀬肩で2匹を獲ったものの、他の皆さんも苦戦していて追加が見込めなさそうなのであがることにした。
1日通して釣果は3匹。
遠征では過去最低の結果だ。
シーズン初期、冷水、増水と難しい要素が重なって過去の経験が活かせない状況だった。
解禁日が出来過ぎの結果だったから、両極端な状況を経験出来てこれはこれで勉強になった。
厳しい状況で1匹を獲るためにした苦労は今後に活きるでしょう。
本日の宿は元屋旅館。

(趣きあります。)
N会長が顔馴染みの宿で、裏の屋根付き駐車場には洗い場に洗濯機、大型冷凍庫もあるからお客には鮎釣り師が多い。
宿の裏手には川が流ていて鮎釣りも出来る。
この日はちょっと濁っていたな。

(宿裏の川。)
洗濯を済ませて風呂に入って夕食を取りつつ宴会。
元屋旅館は酒の持ち込みがOKなので生ビールをいただいた後は、持って来た日本酒をいっちゃう。

(素朴だけど美味しい料理でした。)

(素朴だけど美味しい料理でした。)
反省会をしながら盛り上がる。
明るくて素敵な女将とN会長の掛け合いも楽しい。
部屋に戻ってからも焼酎で延長戦をするけれど、皆さん仮眠程度で1日活動したから21時には限界を迎えた。
ぐっすり寝て明日に備えましょう。
🐟