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釣・食・感

釣行記録と釣魚料理、雑感等をつらつらと。

【感】銀婚式にザギンでシースー

2021-07-02 07:00:00 | 日記
6月23日は結婚記念日。
今年は25周年で銀婚式にあたる。

当日は休暇が取れなかったから、25日(金)を記念日休暇に設定して、かみさんと銀座へランチに行きましたよ。

ランチ前に、式を挙げた東京大神宮にお参りして行こうと飯田橋に降り立ったら、どしゃ降りの雨。

曇り予報だったのにー、とコンビニで傘を買って向かいます。




東京大神宮は今や、縁結びに御利益ありで有名になったけれど、式を挙げた当時は知る人ぞ知るという神社だった。

雨降りの中お参りに来るのは、やはり女性が多いね。



2礼2拍手1礼でお参り。

拝殿の中で神前式を挙げられる、当時の佇まいのままだ。
今だと沢山の参拝客に祝って貰えるのだろうな。
記念に御朱印張を買いました。

雨が強くなったので、隣のマツヤサロンで雨宿り。



ついでに受付で今年は銀婚式の集いがあるか聞いてみると、感染対策をして秋に開催されると言う。

ここの食事が楽しみなんで参加しますよ。



ラウンジで止むのを待ってても雨は更に強くなり、ゲリラ豪雨の勢いだ。

ランチの予約時間があるから、意を決して外に出たけど、東京大神宮の敷地を出る頃には既に足元はビショ濡れ。
参ったね。

地下鉄で新橋に向かい、地上に出たら晴れてましたよ。
本当にゲリラ豪雨に祟られたのね。



ランチは銀座の久兵衛で。

いつかは銀座でカウンターの寿司を食べたいと思ってたんだけど、25年も掛かっちゃいましたよ。

通されたのは新館の1階。
4組が座れるカウンター席に板前さんが2人いて、1人で2組を相手にするのだね。

ランチメニューの中から、にぎり11カンで量が丁度良いかなと「唐津」を注文。
この上の「久兵衛」だと16カンで多いかなと思ったのよ。

突出しのイカの塩辛から「旨い」と唸っちゃう。

カウンター越しの目の前で板前さんの仕事が良く見える。

ピカピカに輝いてる刺身包丁でサクからネタを切り付け、握った寿司を目の前の板皿に置いてくれる。

中トロからスタートだ。



板前さんに断ってから写真に納めて、素手でいきますよ。

刷毛で醤油を塗ってくれてるから摘まんでそのまま口に運ぶ。

シャリがホロッと解れ、ネタと一体で口内で融合する。
シャリ、ネタ、ワサビ、どれも高級なのが分かるな。

でも、どれかが突出する訳ではなく、あくまで握り寿司としてのトータルバランスで味わわせるのが素晴らしい。

なるほど。
これが高級寿司なんだな。



2カン目はイサキ。
霜降りした後に更に皮目を炙ってるそうだ。

板前さんのテクをガン見してると、かみさんが、先週末は釣った魚で寿司だった旨を話しちゃった。

「釣った魚を捌くのですか?」

と聞かれ、出刃に刺身包丁、フグ引きも持ってる旨を伝えたけど、板さんの包丁ほどピカピカじゃありませんよ。

先週の塩フグ寿司は旨いと思ったけど、所詮は素人仕事、目の前の寿司はまるで次元が違うね。

カンパチ、アオリイカ、煮蛤、大トロ、車エビ、ウニ、カツオ、煮アナゴ、出て来るネタの絶妙の熟成度合いや仕事振りにどれも唸らずにはいられない。

全てが高次元で寿司のバランスを保っているのが技の為せる所なんだな。



見た目だけでネタの熟成度合いが分かるのか板前さんに聞いてみると、魚の鮮度、脂の乗り、気温であたりを着けるものの味見もしますよ、とのこと。

最後の巻物の時には巻き方のコツを教えて貰いましたよ。

白エビ入りの玉子を握りでいただき、デザートに自家製メロンゼリーで締め。
かみさんと共に至福の時を過ごせたね。

お店の雰囲気、調度品、板前さんの所作、握りが供されたら目で楽しんだ後、間髪入れず口に運び至高を味わう。
1カンごとに繰り返されるこの流れは、まるで舞台上の伝統芸能のようで、板前さんを始め、お客も演者として参加して堪能するもののように思える。

伝統の技と様式美を味わうと考えると、このお値段にも納得だ。
寿司や天婦羅など、このような食文化は世界を見渡しても日本のみなのではあるまいか。



満足して晴れ空の下、銀ブラ(古っ)してちょいとお買い物。

子供達のためにお土産として久兵衛から太巻きとアナゴの押し寿司を持ち帰り。

子供らは、「旨っ!」を連発しましたね。





子育てが一段落したら、年イチくらいで贅沢をしたいもんだ。

次は天婦羅かな。


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